とある魔術の人類超越   作:さくそう

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今回は短くなりそうです


不幸な友人

ピピピッピピピッピピピッピpバシッ!

眠りを遮る目覚ましをやや強めな力で止め優斗は朝を迎える。

 

「あー。今日学校か面倒臭いな。」

 

眠い目を擦りベッドから体を起こし背筋を伸ばす。パキポキと爽快な音を鳴らし頭をポリポリと掻きながらリビングへと向かう。

 

「おー前ら起きてたか。今からご飯やるから少し待ってろ。」

「ニャーん」「ホー」

 

リビングには真っ白な子猫の『雪』とフクロウの子供の『ほーすけ』がいた。ジャラジャラジャラとご飯用の器にそれぞれのご飯を用意し二匹の元へと持ってく。

 

「残さず食えよ。俺も朝飯にするか。」

 

トースターにパンを2枚入れコーヒーメーカーにひいてある豆とお湯を入れ出来上がるまでに顔を洗いに行く。リビングに着くとトーストの香ばしい香りとコーヒーの香りで腹が空いてくる。それらを食べ終え歯を磨きながら朝のニュースをみて口を濯ぎ自室へと戻り制服へと着替える。そして携帯でどこかに電話をかける。

 

『おーい当麻。今からお前んち行くけど準備出来てっか?』

『あー、ちょっと待ってれ!目覚ましが鳴らなくて今お前の電話で起きたんだ!』

『相変わらずだなぁ。いいよお前の部屋で待ってるから。』

『は?お前何言って「よぉ。おはよ。」

「...お前勝手に人んちに空間移動してくんなよ!」

「別にいいだろ今回が初めてじゃないんだから。それに時間無いぞ、パン持ってきてやったから行きながら食うぞ。」

「ってそうゆう問題じゃなくてな!あぁサンキュー。じゃあ行くか。」

「ちゃんと財布持ったか?ハンカチは?家の鍵は?」

「お前は母ちゃんか⁉︎」

 

朝のたわいの無い会話を済まして友人の家をて出る。彼の名は『上条

当麻』不思議な右手『幻想殺し』をもつフラグメーカー兼不幸少年だ。彼の右手はあらゆる異能を全て打ち消す強力な力を持っているが強力過ぎて幸運をも打ち消し常に不幸に見舞われている。

 

「全く朝から騒がしいなお前は。」

「仕方ないだろ。俺だって好きでこんなんになってんじゃ無い!」

「でも逆にそこまで不幸で死んでないのは凄いよな。悪運は強いからなお前。」

「全然褒められてる気がしないのは気のせいでしょうか。」

「いっその事その私右手取っちまうか?そしたら人並みには運が回ってくるかも知んないぞ?」

「何さらっとおっかない事言っちゃてんの⁉︎」

 

かれこれ雑談してるうちに学校へと着いた。教室に着くなり上条を見ると2人の男がびっくりしていた。

 

「なっ⁉︎上やんが遅刻してない⁉︎ってなんだ優やんがと一緒なのか。」

「上条はんが1人で学校来れるわけ無いもんなぁ。」

 

上条のことを上やんと呼ぶ金髪のアロハシャツ着たのが『土御門 元春』妹のために死に妹の為に生きる妹を愛してやまないシスコン野郎。関西弁の青髪の奴は『青髪ピアス』本名は知らないがみんなそう呼んでいる。通称『青ピ』だ。彼は幅広い性癖を持って学園都市きっての変態だ。

 

「やめて下さい。上条さんのライフはもう朝からゼロなのですよ。」

 

上条が肩を下げトホホと俯いているとこのクラスの担任が入ってきた。

 

「はーい皆さん。出席とるので席に着くのですよー。」

 

誰もがその教師を見たら第一に考えるのが「え?小学生?」だろう。

140センチにも満たない小さな体に高い声。誰もが小学生と間違える彼女はれっきとし教師である。車も運転できるこれでもかと言う程の酒とタバコに溺れる大人なのだ。

 

「はーい出席撮りますよー。○○ちゃんー××ちゃんー...上条ちゃん...はまた遅刻ですか「小萌先生ー、上条さんはちゃんと間に合ってますよ⁉︎」

「え⁉︎上条ちゃんが?これは今日は大雪でも降るですね。」

「うぅぅ、先生まで。」

 

いつもとは少し違う朝を迎え気付けばもう放課後だ。

 

「おーい当麻。お前今日スーパー行くだろ?俺と行く用があるから一緒にいこーぜ。」

「ああ、確かあそこのスーパー今日卵安いから早めにいこーぜ。」

 

上条とスーパーに行く途中歩いといると急に後ろから

 

「待ちなさいそこの2人!」

 

急に後ろから叫ばれ少し驚きながら後ろを向くとそこには常盤台の制服を着た少女『御坂 美琴』がいた。

 

「フッフッフッ、今日は私も運がいいわ。まさかあんたら2人に会えるなんてね。」

「っげ⁉︎またお前かよ。戦闘狂娘。」

「え?優斗もこのビリビリ中学生と知り合いなのか?」

「ビリビリ言うな!それに何よ戦闘狂娘って⁉︎私には御坂美琴って名前があんのよ!」

「は⁉︎お前があの『常盤台の超電磁砲』だと⁉︎お前嘘つくならもう少しマシな嘘をな。」

「嘘じゃ無いわよ!」

「いや優斗多分本当だぞ。ビリビリは滅茶苦茶電気ビリビリ飛ばして俺も毎日あのビリビリを相手にしてるからあのビリビリがlevel5ってのは...」

「ビリビリ言うなって言ってんでしょーが!」

 

バチチチチチチチッ!と御坂の前髪から電撃が優斗達めがけて飛んできた。だか上条が右手を前に突き出すとガラスが割れたような音がし、電撃を打ち消した。

 

「危ないなビリビリ!急に攻撃してくるなよ!」

「あんたがビリビリうるさいからでしょ!あーもう、これじゃらちがあかない。あんた達私と勝負しなさい!」

「はぁ〜、おい上条。お前の不幸は人をも巻き込むのか。やっぱりいっその事その右手を...」

「なんでもかんでも上条さんの右手のせいにしないでくれ!流石にこれは上条さんのせいじゃない...と思う。...もしかして本当に上条さんのせい?」

 

上条の質問に優斗は無言で頷いた。シクシクと涙を流す優斗上条に優斗の背中さすって慰めた。

 

「何、人を厄病神みたいにしてんのよ⁉︎いいからどっちか私と勝負しなさいよ!」

「ごめん当麻。今度昼飯奢るから。ジャ。」 シュンッ!

 

上条の肩に手をポンと置くと瞬間移動で優斗は消えてしまった。

 

「は?」

「あー、また逃げられた!まぁあんたがいるから今日のところは見逃してあげるわ。その変わりあんたにはあいつの分まで頑張ってもらうわよ!」

「クソっ!優斗覚えてろよー。」

「あっ!待ちなさい逃げるな!」

「あーー、不幸だぁーーーー」

 

自分の家で優斗らごめんと手を合わせていた。この日の夜常盤台の女子と高校の追いかけっこが多数目撃された。

 

 

 

 




前書きて予告して他のに思ったり長くなったw

マ全話で予告した優斗の暗部仲間の能力を紹介します。

井川 由利

能力名 空間接続 (エリアコネクト)

分類 空間移動

能力
空間移動の一種で空間移動と違うのは座標を点ではなく、ある一定範囲(3メートル四方)の空間で捉えて空間移動する。その一定範囲の空間を自分に引き寄せたりくっ付けたり自分のいる空間ごと瞬間移動させることもできる。これは自分から離れた空間も瞬間移動させることが出来る。また能力の応用で自分の周りに転移膜を張っておりそれに触れたら触れた反対側へと強制的に転移される。なので素手で正面から殴りその転移膜に触れたら腕が背中側へと転移し腕が切断される。転移させられる範囲は狭く半径100メートルだか一度に転移出来る重量は5トンまで。

長所
瞬間移動と違い点ではなく空間なのである程度は演算が楽
転移される空間を狭くする事が出来るが狭めると演算は空間移動と余り変わらない
短所
空間で転移されるので範囲を間違えると転移させる物体が途中で切断されて転移してしまう。だかこれを利用して敵の一部をわざと転移させることも出来る

levelは4位ですかねもう1人和正の能力はまた次の話で


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