ゆうかりんか   作:かしこみ巫女

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第二十一話 スキマと向日葵

「どういう風の吹き回しなのかしら。あんなに後生大事に手元に置いていたあの子を、出会ったばかりの人形遣いに預けるなんて。まさか飽きたわけでもないでしょうし。とっても気になるわぁ」

「教える必要を感じない。目障りだから出て行け」

「いいじゃない、減るもんじゃなし。ほら、美味しい水羊羹も買ってきたのよ。ありがたく頂きなさいな」

「持って帰れ」

 

 幽香が自室で裁縫をしていると、不愉快極まりない妖怪の声が聞こえてきた。そのまま不快なスキマが現れたと思ったら、遠慮もなしに八雲紫が登場。そのまま人の椅子に腰掛けて水羊羹の包みを開けている。居座る気満々だ。

 

「らーん。とっておきのお茶を用意してくれるかしら。羊羹にはお茶が必要よねぇ」

「はい。少々お待ちを。すぐに支度いたします」

 

 さらにスキマから紫の式まで現れた。こちらは申し訳なさそうに一礼してくるが、どこからともなく湯飲みと急須を取り出してお茶を注ぎ始める。

 

「くつろぐなら自分の家でやりなさい。なんで私の家でやるのか理解できない」

「だから、理由を知りたいの。私も母親の作業を邪魔する気は毛頭ないのだけれど、気になっちゃうと眠れない性格でしょ。というわけで、どういうことか教えて。私達の仲じゃない」

「ねぇ、一回死んできてくれない?」

「教えてくれたら考えるわ」

「ただの気紛れ。それ以上でも以下でもない。じゃあ約束通りに死ね」

「考慮した結果、やっぱり死ぬのはやめたわ。だって、この若さで死にたくないし。それに皆悲しむじゃない?」

 

 誰も悲しまないので首を括って欲しい。塵になっても蘇るだろうが。しつこさは幻想郷一であろう。それだけは認める。

 

「狐、ちょっとこいつの頭を殴りなさい。私は今忙しいから。百回ぐらい殴ればきっと静かになるわ」

「幽香さん、どうかお怒りをお鎮めください。こちら、羊羹とお茶になります。ささ」

 

 藍が羊羹と茶を差し出してくる。が、幽香は今手が離せないと言ったばかりだ。主従そろって話を聞かない。疲れを感じた幽香は、舌打ちして無視することにした。

 

「それにしても、あの暴力至上主義、唯我独尊の風見幽香がねぇ。気紛れであの子を養い、気紛れで鍛え上げ、気紛れで誰の手にも触れさせないように監視する。更に気紛れでアリス・マーガトロイドに預けて経験を積ませようと考えた。実に立派よ、幽香。中々できることじゃないわ。聖人もビックリね。まさか、悟りを開くつもりなの?」

「…………」

 

 ニタニタと笑いかけてくる。挑発してきているのは明快だが、今は裁縫で忙しい。完成まであと僅かなのだから、このまま集中したい。

 だから、手を動かしつつ口で攻撃することにした。こいつの弱みはある程度調べが済んでいる。棚からぼた餅的に得た情報だが、使える物は使うだけのこと。

 

「ふふ、人のお節介をしている場合じゃないんじゃない? 私の家で油を売ってないで、自分のところの面倒を見ていなさいな」

「んー? なんのことかしらぁ。ああ、橙のこと? あの子はとっても可愛いけど藍がちゃんと面倒を――」

「博麗霊夢」

 

 一言呟くと、紫の目が一瞬だけ細くなる。

 

「博麗の巫女がどうかしたの?」

「とぼけちゃって。説明が必要?」

「……なんのことかしら。私は博麗の巫女と会った事はないし。幻想郷にとって大事な人間である事は確かだけど。それだけね」

「あらそう。私は一度“挨拶”をしたことがあるの。中々性格の捻じ曲がった娘だったわね。お前に似て不愉快極まりなかったわ」

「それは博麗の巫女ですもの。妖怪と仲良くできるわけないでしょう。なにを当たり前の事を」

「……へぇ。じゃあ、それ以上の感情はないと、お前は言いたい訳ね」

「そんなことは言葉にするまでもないこと。私は妖怪で、あの娘は人間。他になにがあるというのかしら。理解に苦しむわね」

「くくっ、笑わせるじゃない。お前、あの巫女の様子を頻繁に見ているんでしょう? 知っているのよ。なんにでも首を突っ込みたがる天狗に教えてもらったの。証拠の写真もこの目で見せてもらった。スキマから身を乗り出しているお前のアホ面には、心の底から笑わせていただいたわ」

「…………写真、ですって?」

「ええ。本当に完璧なアングルだったわ。あんなのに気付かないなんて、随分と耄碌したじゃない。そんなことで賢者なんて務まるのかしらねぇ。とっとと隠居してくたばることをオススメするわ」

 

 天狗――射命丸文とは親しくもなんともない。たまにここの様子を窺いに忍び込んでくるから、時折迎撃しているだけだ。一度、燐香に接触しようと全力で突っ込んできたときがあった。自動発動型の罠で拘束し、そのまま半殺しにしてやろうと思ったら、面白いネタがあるから勘弁してくれと言われた。その写真には予想以上に笑わせてもらったので、解放してやっただけ。

 しかし、この性悪妖怪八雲紫に気づかれずに写真を撮るのは大したものだ。その技術がある割には、ここに来るときはお粗末だったが。まぁ、どうでもよいことではある。鬱陶しい烏は追い払うだけのこと。

 

「……この私に気付かれずに? 絶対にありえないわ。不可能よ」

「疑うなら、射命丸が持っているから見せてもらえばいい。まぁ、確認しようとする時点で語るに落ちるという奴よね」

「まぁ、真実は後で調べるから良いわ。いずれにせよ、機会を見てあの出歯亀天狗は羽をもぎとってやることにしましょう。……幽香、なにがそんなにおかしいのかしら」

 

 紫が不機嫌そうに舌打ちする。幽香は段々楽しくなってきた。こいつの苛々している表情を見るのは、嫌いではない。心が愉快になる。気分が良くなる。もっと悔しがれ。

 

「中々良い表情するじゃない。くくっ」

「……あの子は幻想郷にとって重要な人間ですからね。たまに様子を見るのは当然でしょう。貴方の言葉ではないけれど、それ以上の感情はないの。本当よ」

「そう、それなら良かったわ。近いうちに半殺しにしてやるから、黙って見ていなさい。殺さなければいいんでしょう? ちゃんと弾幕ごっこの範疇でやるから問題なしよね。そうそう、もぎ取った腕はお前に熨斗をつけて送りつけてやる」

 

 敵意を浮かべて嘲笑してやると、紫も合わせて笑みを浮かべてくる。だが、濃密な殺意が部屋に溢れているのが分かる。怒りを押し殺しているのだろう。実に滑稽な姿である。立場やらに縛られ、自分の意志を思うがままに表せないこの妖怪の存在は、滑稽極まりない。

 

「そんな乱暴なことを言ってはいけないわ。嘘でも許されることじゃないし、私が許さないもの。何より、それでは美しくないでしょう?」

「桜は散るときが一番美しいと人間たちは言っているじゃない。お前はその光景を目に焼き付けておきなさい。ああ、天狗を呼んで写真に残してもらうと良い」

 

 博麗の巫女が、幻想郷を維持するための大事な核であるのは間違いない。だが、この女は、それ以上の感情を博麗霊夢に抱いているのだろう。カマをかけてやったらこの通り。本当に分かりやすい奴である。これでよくこちらにちょっかいを出せたものだ。いつも茶々を入れる側だから、反撃をされる経験があまりないのかもしれない。

 何をするか、されるかが分からない胡散臭い妖怪。その評判こそが紫の強さの源でもある。戦うときは、同じ土俵に引き摺り下ろす事が肝要だ。殺しあうときは、決して相手の流れに乗ってはいけない。

  

「……幽香。真面目に警告しておくけど、手をだすことは絶対に許さないわよ。絶対にねぇ」

 

 紫が更に顔を近づけてくる。久々に殺意を明確に表してきた。面白いと、幽香は歯を剥き出しにしてやる。このまま殺しあっても構わない。今なら余計な罠も策もないだろう。

 

「それはこちらの台詞よ。前にも言ったけど、燐香に余計な手出しをするな。関心をもつな。何もする必要はない。お前が何かしたら、私は博麗霊夢に攻撃をしかけると宣告しておく。私は手加減が下手だから、うっかり殺しちゃうかもしれないわ」

「それは明確なルール違反よ。管理者として見逃せない発言だわ。絶対に許すことはできない」

「なら簡単な話よ。一線を弁えろといっているだけ。何も難しいことじゃない。そうでしょう? 一体何の問題があるのかしら」

「……はぁ」

「溜息を吐きたいのはこっちよ、このお節介女。とっとと帰れ」

 

 これ見よがしに溜息を連続で吐く紫。幽香は追い払う仕草をするのだが全く帰る素振りを見せない。いつまで居座る気なのだこの女は。

 

「あーやだやだ。本当に頭の固い女ねぇ。年月を重ねた分だけ捻くれ度が増してるんだもの。喋っていて本当に疲れるわぁ。もう、なんなのよ。あ、この羊羹美味しい」

 

 紫は急にだらけると、羊羹をパクつきはじめる。更にお茶まで飲み始める。

 

「人の家に押しかけておいて良くそんなことが言えたものね」

「ちょーっとからかったらすぐ本気になるんだもの。しかも、私の大事な大事な霊夢に危害を加えるなんてひどい脅しまでするし。藍、あんまりだとおもわない? ありえないでしょう」

 

 なよなよしながら藍に泣きついている。気持ちが悪い。歳を考えろと幽香は小さく呟く。聞こえていたらしく、こちらを睨んで来るが先ほどのような敵意はない。

 

「ね、藍。貴方もそう思うでしょ?」

「え、ええ。まあ」

「狐。発言は良く考えて行いなさいよ?」

「もちろん藍は私の味方よね? だって私の式だもの」

「ははは。お茶が美味しいですね」

 

 ぶっ殺すぞと視線を向けると、あたふたし始める。紫との間で板ばさみになり、最後はなかったことにして、お茶を啜り始めた。

 

「とにかく、霊夢に手をだすのは駄目よ。結界の維持に支障をきたすからね。冗談でもやめて頂戴。不安で眠れなくなっちゃうから」

「……ふん」

 

 知った事かと返事をせず、針を素早く動かしていく。

 

「あーあ。私もこんな立場じゃなかったらもっと早くに関われるのに。まだ挨拶すらできないんだもの。ね、これはどういうことなのよ。理不尽よ」

「紫様は、それはもう博麗の巫女を心配して見守っておられるのです。こちらがドン引きするほど。そんなに暇なら仕事をしてほしいのですが、聞いて頂けないのです」

「らーん。誰が余計なことを言えと言ったの」

「い、いや。私は補足をしただけで」

「だまらっしゃい」

 

 扇子で額を打たれている式。滑稽な連中だが別に笑いはでない。嘲りはいくらでもでる。というか、本当にいつまで居座るつもりなのか。

 

「あーあ、幽香が羨ましいわぁ」

「は?」

「一緒に暮らしてツンデレごっこしてるんでしょ? いつも見せ付けてくれちゃって。妖怪お花ばばぁは早く死ねば良いのに」

「お前が死ねよ」

 

 どこに目をつけているんだと、正気を疑う。燐香に優しく接したことなど一度もない。アレにはそれは不要だからだ。さぞかし自分を憎み恨んでいる事だろう。

 

「ね、燐香ちゃんを魔法使いに預けたってことは、もう私が会ってもいいのよね? ようやく挨拶できるわねぇ。本当に楽しみ」

「駄目だと言っているでしょうが。耳だけじゃなく頭も悪くなったの?」

「ちょっと会うだけ。それぐらい良いじゃない。何かしたりしないわ。本当。信じて。紫ちゃん嘘つかない」

「……もういいから帰りなさいよ。今完成したばかりなのに、黒焦げにしたくないのよね」

「軽く弾幕ごっこならやってもいいんだけど。あー、やっぱりちょっとしんどいかも。最近肩が痛くてさぁ。どこかのわからずやが駄々をこねるから、ストレスが溜まるの。ムカつくわぁ」

「駄々をこねてるのはそっちでしょう。お前と仲良く弾幕ごっこなんて、虫唾が走るわ。冗談は顔だけにしておいて」

「ね、その服って夜なべしたの、夜なべ? 夜なべってなんだか懐かしい響きよねぇ」

「死ね」

 

 仕上げた燐香の服を持って立ち上がる。そのまま勢い良く燐香の部屋を開けると、適当に放り投げる。作業完了だ。ドアを閉めて振り返ると。

 

「お疲れー」

「お疲れ様でした」

「余計なことを囀るな」

 

 パチパチパチと紫と藍が拍手してくる。先程よりも敵意を増して睨みつけるが、反応するのは藍だけだ。

 無駄に長く生きると恥という概念がなくなるらしい。こうはなりたくないものだと、幽香がわざとらしく嘆息してやると、ようやく紫のこめかみに青筋が立つ。ざまぁみろ

 

「こいつ、本当に腹立つわぁ。藍、ちょっと懲らしめてやりなさい。主が馬鹿にされているのよ?」

「……え。いきなり無茶振りをしないでください。やるなら是非ご一緒に。全力でサポートいたします」

「本当に情けないわねぇ。まぁ、そんなことはどうでもいいのよ。それより今度なんだけどさ。第一回、『自慢の娘対抗弾幕合戦』やらない? 景品は親子水入らずの旧地獄巡りなんだけど」

「一人でやってろ」

 

 また馬鹿な事を言い出した。こいつは冗談めかしておきながら、本気で実行することがあるのが手に負えない。この前などは月に戦争を挑むとか訳の分からないことを言っていた。一応頭は良いらしいが、肝心なネジが緩んでいるのだろう。

 

 

「幽々子のところの可愛い庭師と、紅魔館のメイドも入れてさぁ。そうそう、あの時を止めるメイド、吸血鬼のお気に入りみたいなの。ちょこーっとちょっかい出したら、すごい勢いで槍ぶんなげられちゃって。霊夢に手をだしてるのはあっちなのに、いきなり逆ギレされたのよ? 紫ちゃんあやうく泣いちゃうところだったのよ。ね、聞いてるの幽香」

「お前が私の話を聞きなさいよ。愚痴を零すなら自分の家で――」

「はい。あやうく焼き尽くされるところでしたね。外見は幼いとはいえ恐ろしい吸血鬼です。しかも才能豊かなようで。舐めてはいけません」

「珍しい能力だからゲットしようとしたのにねぇ。銀髪でクール属性とか本当に素敵。後は、跳ねっ返りの赤毛っ娘も欲しいのよねぇ。実はこのあたりにいるらしいんだけど。帰りにちょっと拾って帰ろうかしら」

「…………」

「そんなに睨まないで、幽香。私は赤毛って言っただけじゃない! うふふ」

 

 この妖怪お節介婆は、他にもちょっかいを出しているらしい。そんなに暇なら、幻想郷のゴミ拾いでもしていればよいのだ。

 

「見てみたいわぁ。並み居るライバルたちを次々と撃破する霊夢の姿。勝利に慢心することなく、幻想郷の秩序を守る為に私の巫女は戦うのよ。ああ、想像するだけで震えちゃう。きっと未来永劫、私の心に残る光景でしょうねぇ。ね、藍も楽しみでしょう?」

「え? ええ、まぁ。そうですね」

 

 特に興味がなさそうな藍。一人で盛り上がってるのは紫だけ。これでいて管理者であり、スキマとかいう訳の分からない能力を使うのだから頭に来る。

 

「幻想郷の要、妖怪退治の専門家たる博麗霊夢は、弾幕ごっこも最強でなければならない。だから、ライバルの皆さんには涙目で地べたを舐めてもらわなくちゃ。それを糧にして、更に霊夢は強くなる。ああ、楽しみすぎて心が躍っちゃうわ」

 

 くねくねと気持ち悪く身体を揺する怪異紫ババァ。本当に死ねば良いと幽香は確信する。家がどうなってもよいから蹴り飛ばしてやろうか。

 

「ね、黙っちゃってどうしたのぉ? あ、もしかして燐香ちゃんが負けるのが気に喰わないの? でも仕方ないじゃない、そういう運命なんだから。諦めてね」

 

 この野郎と青筋が浮かぶ。なんでかは分からないが不愉快極まりない。良く分からないが、簡単には負けないようにもっと鍛えなければなるまい。仮にも風見の姓をもつものが、人間ごときに遅れをとるなど許されない。地べたを舐めるのは博麗霊夢である。そうすることに決めた。

 

「そうやって精々勝ち誇ってなさい。後で吠え面かくんじゃないわよ」 

「あらら? おやおやおやおや? なんだかやる気になってるじゃなーい。いいわねいいわね。となると、後はレミリアと幽々子を、時期を見て死ぬ程煽ってと。ああ、あの娘の力も借りちゃおうかしら。なんだか楽しくなりそう。俄然やる気がでてきたわ!」

 

 こいつのやる気は、大抵良くない方向へと空回りする。長年の付き合いなのでよく分かる。一生冬眠しているか、本気で死んで欲しい。

 

「狐。主は選んだ方がいいんじゃないの?」

「残念ですが、もう手遅れです」

「ふふふ。楽しくなってきたわ。やっぱり、こうじゃないと若さを保てないわよね。妖怪の生は長い、興奮と好奇心こそが私達を活性化させるの」

「迷惑だからお前の命を懸けて見張ってなさい。そろそろ我慢が限界にきているわ。そもそも、何故私が我慢しなければいけないのか」

 

 理由は一つ。家を壊したくないから。

 

「……えっと。その、分かりました。なんとか善処します」

「ま、意地悪おばさんはそうやってヒステリーを起こしてればいいのよ。一生燐香ちゃんに嫌われていきなさい。でもね、お願いしたら助けてあげないこともないわ。私が魔法の鎖を掛けてあげましょう。貴方が、ちゃーんとお願いできたらね」

「何をしようが無駄なことよ」

「そうかしら? 試してみる価値はあると思うけど。だからアリスに預けたのでしょう?」

「ただの気紛れ。それだけ」

「ふーん、気紛れねぇ」

 

 結局、一人で羊羹を全部平らげて、急須のお茶を一気に飲み干して紫は帰っていった。

 「これ、お土産のお土産。次は自分で買いなさいよぉ」と、また無駄にぶ厚い雑誌を放り投げてくる。どすんと鈍い音が響く。

 幽香はそれを掴み上げると、外へ向かって乱暴に放り投げる。だが、片付けはまだ終わらない。

 

「……食べれば食べっぱなし、飲めば飲みっぱなし。最低な連中ね」

 

 テーブルの上には、紫と藍の散らかした後が残っていた。幽香はそれらを纏めて窓から放り投げると、極大妖力光線を放って完全に掻き消した。

 


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