ご注文は死神ですか?   作:風墳K

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早くも第4話。

レオの斬魄刀の能力が分かりにくいというコメントがあったので今回の死兎図鑑で解説しておきました。

では、どうぞ。


第4話 ラッキーアイテムはコーヒーと妹?

前回のあらすじ

レオ君男だと皆に話して更にはチノの家に泊まったよ。

あ、後チノのお父さんが滅却師だったり、謎の滅却師が現れたよ。

 

 

あれから数日が立ち俺はまたラビットハウスの近くに来ていた。

 

実は俺はラビットハウスのコーヒーが気に入り殆ど無いお金を出してまでコーヒーを飲みに来ていたのだ。

後、なぜだか知らないが俺がラビットハウスに行くと必ずバイトの子(ココア、チノ、リゼ)がいなくて、チノのお父さんが店にいる。そのためチノのお父さんと話す機会が増た。その際にバイトを探していると話したらラビットハウスでバイトしないかと誘われたのだ。予想外の事で一瞬驚き何も言えなかったが今日は、その返事をしにワザワザラビットハウスに来た…というわけ。

 

そんな訳でラビットハウスの近くに…

 

「いらっしゃいませ!!」

 

…大きな声がラビットハウスの方から聞こえた。この声からしてリゼだろう。

なんか入りづらいな…

 

…もうしばらくしてから行こう…

 

 

俺はそこら辺を歩いて時間を潰し(もう迷わない)ラビットハウスに来た。

 

ラビットハウスに入った後俺はチノのお父さんの部屋に向かった。

 

チノの家の廊下で…

 

「栄養取っていっぱい寝なきゃダメー!」

 

とココアの声が聞こえた。

 

なんの話をしているのやら…

 

とそんな事を考えているとチノのお父さんの部屋に到着。俺はノックをした後部屋に入る。そこにはチノのお父さんとティッピーがいた。

あ、先に行っておくがチノのお父さんには入ってきていいと許可を貰っておいたから大丈夫だぞ。

 

さて本題に移ろうか。

 

「あの…チノのお父さん。バイトの話しなんですが、俺には断る理由がありません。なのでここでバイトさせてください」

「…わかったよ、レオ君。明日からよろしくね」

「は、はい!!」

 

こうして、俺はラビットハウスでバイトすることとなったのだった。

 

次の日

 

俺は学校が終わって直ぐにバイト先へとなったラビットハウスに向かった。

そこでチノのお父さんからバイトに使う制服やバイトの内容を教えて貰った。因みにチノとココア、リゼは今日は休みだったそうだ。

 

因みになのだが俺のバイト用の制服はチノ等の制服に似ており違いと言えば色がチノの制服でいう水色の部分が灰色、リボンの代わりに青と白のツートーンカラーのネクタイ、後はスカートの変わりに黒いズボンを履いていることぐらいだろう。

 

数日後(尺の都合)

 

俺がラビットハウスでバイトを始めて数日。実はまだココア達と一緒に仕事をしていない。(その代わりにチノのお父さんから色々教えて貰っている)

まあ、わざと会わせていないのか、またまた会わせていないのかわからないがあの三人の驚いた表情は是非とも見てみたい。

 

そんな考えをしている学校での昼休み。

 

向かえの廊下からココアと千夜が歩いてくる。ココアの手にはこの学校の購買で発売されているコロッケパンが、千夜の手には白と黒で王冠を被った兎…甘兎庵の看板兎のあんこがいた。

 

「お!ココア、今日はお弁当じゃないのか?」

「うん…少し色々とね…」

 

おっと、ココアのテンションがいつもより低い。これは触れてはいけないことだったか?

あれ?確か原作ではココアが凄く不幸になる話しがあったような…

 

「んじゃ、千夜、ココア、また教室で…」

 

と言ってすれ違った瞬間、ココアの後ろ姿に見えてはいけない物を見てしまう。

 

「おい、ココア…」

「何?」

「水玉…見えてる…」

「水玉…こ、ココアちゃん!!」

 

どうやら千夜がその事に気付いたようだ。

 

「え?何々?」

「あの…多分だけど…昼休み前にトイレに行った後…そのスカートが捲れて…」

「?」

「ココアちゃんの水玉が…」

「はぅ!?」

 

あまりにもショックでコロッケパンを落としてしまうココア。うわ…不幸だな。あの不幸少年並みだよ…

 

「て、てことは…レオ君にも見られた…ってこと…」

 

あまりの恥ずかしさに座り込むココア。

 

あ、ココアと千夜は俺が男だとわかってから君付けで呼んでくれるようになったよ。やったね!

 

「レ、レオ君の変態!!」

「え!?ブェゴラレ!?」

 

千夜のビンタが俺の頬にクリーンヒット。更には女の子とは思えない力で俺は数メートル吹き飛んだ。確か千夜は追い込まれると凄い力を発揮するんだっけ…

ある意味女の子設定の方がさっきのダメージを負わなかったのでは?と考えてしまう俺はもう男の娘としての道を進んでしまったのかもしれない。

 

放課後

 

千夜のビンタにより少し膨らんだ頬を擦りながら俺は一人家に帰っていた。

いや…気まずいよな…わざとじゃ無いとはいえココアの…水玉見ちゃったし…千夜には思いっきりビンタされるし…

 

そんな訳で一人で家に帰って来た後、気分転換にベランダにある花に水をやることにした。小さいベランダで小さい花達だが世話をしていると、少し落ち着く。

え?男の俺が花の世話なんて気持ち悪い?いいんだよ。俺の夢は花屋なんだ。花を見てると落ち着くし、綺麗な花を誰でも共用してほしい。そう思ったからな。それに今時男の花屋なんて普通だ。

 

まあ、話しは置いておき、花に水をやる。

 

だが、ハプニングとは必ず起きるもので俺は手に持っていたジョウロを下へ落としてしまう。俺の部屋は三階にありジョウロ程度なら落ちても怪我はしないはずだ。まあびしょびしょになるが…

 

俺はジョウロの落ちた下の方を見る。どうやら丁度下に人がいたらしくその人の近くにジョウロが落ちていた。

 

「すいませーん!」

 

と俺は大きな声で謝ったがびしょびしょになった(多分)人は隣にいた人と話しながら何処かに歩いて行ってしまう。

急いで追いかけようと下に降りてジョウロの落ちた所周辺を探してみるがびしょびしょになってしまった人は見つける事ができなかった。

 

今度からはジョウロを落とさないように気を付けようと心に誓った俺がいた。

(びしょびしょになったのがココアだと知ったのは次の日だった)

 

 

その日はある意味罪悪感ある日だった。

そんな日の夜、俺はエプロンを着けて一人で夕食を作っていると(因みに夕食はペペロンチーノと野菜のスープ)俺の部屋のチャイムが鳴る。

もう夕方を過ぎて外は真っ暗。こんな時間に訪問者とは怪しい。

第一俺の部屋は友達(ココア達)にすら教えていない。知っているのは精々両親だけだろう。となると答えは絞られる。

そう、虚(変態)という可能性だ。

 

俺はキーホルダーにした刀を手に持ち、いつでも刀を使えるようにしておく。

 

そして恐る恐る玄関に行き訪問者が誰なのか覗き穴から見る。

人影が無い。イタズラか、それとも俺を誘う罠か…

 

考えても拉致が開かないので玄関の戸を俺は開ける。

 

左を見る。誰もいない。

 

そして右を見た瞬間…

 

「ア~ニ~キ~」

 

そう言って俺と同じような髪色の少女が俺に飛び付いてくる。それを受け止める俺。

 

これはこれは予想外の訪問者だよ。

 

「おい、マヤ…どうしてここに?」

「何となく遊びたかったから来ちゃった♪」

 

全く、元気印の妹だ。

 

「お前な…俺の家の住所教えてないはずなんだけど…」

「えっとね~パパのメモ帳に書いてあったのを見つけて、それを覚えたんだ~」

「お前な…全く…もう暗いから家まで送ってやるから…」

「え~、ママに今日兄貴の家に泊まるって言っちゃったよー」

「何してんの!?てか勝手に泊まるとか決めるな!!」

「へへへ~」

「照れ笑いするな!誉めてるんじゃ無いんだぞ!」

「ねぇ、私お腹減っちゃった!晩御飯何?」

「図々しいにも程があんだろ!」

 

そう、この子が俺の実の妹、条河 麻耶。そう、チノのクラスメイトであり、チノの数少ない友達である。

…そういや、たまたま妹の名前がマヤっていうだけだと思ってたけど、まさかごちうさキャラだとは…

…あれ?俺ごちうさキャラの兄というとてもおいしいポジションにいるのでは…

 

「ねぇ、兄貴~早く入ろうよ~」

「わかったよ」

 

そう言って俺は抱き付いたままのマヤと一緒に玄関の戸を閉める。

 

そしてリビングへ向かう(この時マヤの靴は確りと脱いでおります)

 

「へー、ここが兄貴の根城か~」

「勝手にいじるなよ」

「いやいや、始めて入った部屋は隅々まで調べないと…」

「それはゲームの中だけの話しにしろ。現実でやったら犯罪だ」

「いやいや、兄貴。やるなと言われるとやりたくなるのが人間ってもなんだぞ」

「やったら晩飯抜きでしかもこの家から追い出すからな」

「兄貴にそんな事出来るの~?私知ってるんだからな。兄貴は私が可愛くて仕方がないってことが」

「ぐ…」

 

そう、俺はこの一人だけの妹がとても大切なのだ。俺はマヤを守るために死神になったと言っても過言ではないぐらいに。

てか、もう溺愛である。

 

「兎に角、飯、めーし~」

「わかった、わかった。飯な。ペペロンチーノと野菜スープだけどいいか?」

「いいよ~」

 

そう言って俺は先ほど作っていたペペロンチーノと野菜スープを一応用意しておいた来客用の皿に盛る。

 

因みにマヤは俺の部屋のリビングにて胡座をかいて座っている。

 

「に、しても、兄貴のエプロン姿、なんか新鮮だな~」

「そうか?」

 

俺は料理をリビングに運びながら反応する。

 

「遠目からみたら若奥さんみたいだぞ?」

「なら、マヤが夫か?」

「おい、レオ。飯はまだか?」

 

渋い声で飯をねだるあたりボケと本音を組み合わせていやがる。

 

「ほら、ペペロンチーノと野菜スープだ」

「ちぇ、なんだよ。折角ボケたのに~」

「最初にボケた俺も悪いがめんどいからツッコミを入れたくなかった。ほら、冷めないうちに食べろ」

「はーい。いただきまーす♪」

「いただきます」

 

妹との夕食を過ごした後、俺はお風呂を沸かす。

 

「風呂沸いたら先に入れよ」

 

俺はリビングでテレビを座りながら見るマヤに向かって言った。

 

「えー一緒に入ろうよ~」

「馬鹿か?お互いの年齢を考えろよ」

「そういや、兄貴に聞きたいことあったんだ」

「なんだ?この優しいお兄さんが何でも答えるぞ」

「実はね、この前の雨の日にでっかいお化け見たんだ~」

 

この前の雨の日?

あれ…その日って…確か俺がメノスと戦った時じゃ…

もしかして、マヤ…虚が見えるんじゃ…

 

「そうか…」

 

こうなれば、本当の事を話すしかねーかもしんないな…

 

と俺が心のなかで身構えてると…

 

「お化けにCQCって効くかな?」

「何故、幽霊に軍隊においての近接格闘しなきゃなんねーんだよ!てかどこでCQCとか知ったんだよ!!」

「いや~、この前会った眼帯かけてるオッサンから教えて貰った♪やり方も教えて貰ったよ♪」

 

眼帯かけてるオッサン!?まさかスネーク!?

 

「まあ、CQCは置いておいて。マヤ、お前が見たお化けの特長を教えてくれないか?」

「え?いいけど…なんか黒い布見たいな体で白い顔…あ、鼻が長かったよ!」

 

うわ…もろ俺が戦ったメノス達だ…

 

「怖くなかったか?」

「そりゃ怖かったよ!あの嵐にあんなお化けが外にいるんだもん!私すぐベットに戻って寝ちゃったよ!」

「そうか…」

 

俺は風呂のお湯を止めてポケットから代行証を取り出してマヤの目の前に置く。

 

「…?」

「マヤはこれ見えるか?」

 

そう言って俺は代行証を指差しながらマヤに向かい合うように座る。

 

「このドクロの描かれてる木の板のこと?」

 

はい、見えてます…

 

「はぁ…ビンゴか…」

「なんの話し?」

「マヤ、色々と衝撃的な事を話していくけど、この事を誰にも、特に母さんには言わないようにしてほしい」

「何々!二人だけの秘密?それとも国家レベルの機密事項?」

「その二つかな」

 

俺は真面目な顔でマヤを見つめる。マヤも俺が真面目な話しをしようとしていることに気が付いたらしく此方を見つめる。

 

「マヤが見たお化け…あれは虚っていうんだ」

「虚?」

「で、虚にはいろんな種類がいて、マヤが見たのはそのなかでもかなり凶悪化なやつ。あいつらは、人を殺す」

「またまた~」

「冗談じゃないんだな…これが」

「マジっすか?」

「マジっす」

「何?目撃者は全員あのお化けに食べられちゃうとか?」

「いや、まず目撃される事が無いんだ。普通の人なら虚どころかこの代行証すら見えないんだからな」

 

そう言って俺はもう一度代行証に目を向ける。

 

「どういうこと?」

「まあ…特異体質って奴。幽霊が見える人は虚が見える。まあ、虚も幽霊なんだけど、悪霊って言った方がいいんだが…」

「と、いうことは、私はその虚を見ることができる特異体質ってこと?スゲー!かっけー!」

 

あ…やっぱり俺の妹だ。そこにかっこよさを見る辺り俺と一緒だよ。まあ、現実はそう簡単じゃね無いんだけどな。

 

「マヤ、虚を見れるってことはだな、簡単に言うと虚に狙われるってことなんだかんな」

 

例えば俺みたく。

 

「大丈夫。だってそんときは兄貴が守ってくれるんでしょ?」

「…」

 

全く…わかってやがるぜ…

 

「それに、私にはCQCがある!」

「何故そこまでCQC押しなんだお前は!?」

 

と、まあ、虚について色々と話した後、各自でお風呂を入り…

 

「兄貴~一緒に寝ようぜ~」

「同じ事を言わせんなや!お前はベットで、俺は下に布団敷いて寝るから!」

 

と、こんな感じに俺と妹…マヤだけの夜が更けていくのだった。




死兎図鑑~

今回はレオの補足説明とレオの斬魄刀能力の説明です。

主人公

本命 条河 零雄(じょうが れお)

補足説明
ご注文はうさぎですか?のチマメ隊の一人、条河 麻耶の兄である。
マヤの事を大事に思っている。ただしシスコンレベルでは無い。
マヤからすれば人当たりも良く何でもしてくれるいい兄貴ではあるが、離れて暮らしていた時期が長いため、どう接すれば良いのかわからなくなってしまう時がある。

過去
昔から幽霊を見ること、触ること等ができる特異体質。
中学時代に虚に襲われ、その際その地域を担当していた死神と出会いその死神との会話により妹が狙われる可能性があることに気付く。
妹を守るために死神になろうと幽体離脱を試み、更には幽体離脱時にある因果の鎖を自ら切り死神へとなった。(本来なら無理なのだが、転生者としての特典のようなもので死神になれた)
斬魄刀は死神になったばかりの時に虚に襲われ、その際再び助けて貰った死神からもらい受けた物である。(その死神はレオの目の前で虚に殺られて殉職してしまっている)それからレオはその地域の死神として虚と戦うようになった。
その後、尸魂界に呼ばれ真央霊術院に通わされ高成績を叩き出し3日で始解を習得、多くの鬼道、瞬歩を会得、3週間で卒業。異例中の異例となった。(原因としては元々あった素質と原作知識によるもの)
独自の修行により卍解も習得している。
後に破面等と戦っていき更に強くなっていった。
基本的にかなりの数の鬼道をマスターし、尚且つ白打もできる。やろうと思えば瞬閧も使えるらしいが、本人は疲れる等の理由で使わない。鬼道として黒棺を良く使う。理由はカッコいいから。
一番隊副隊長にならないかと誘われているが本人はまだ死神としてではなく、一人の現世に生きる人間としてやりたいことがあるため断っている。


現在
現在は木組みの家と石畳の街にあるココア達と同じ高校へと進学。勉学とバイトに勤しんでいる。尸魂界からの援助により現在生活しているのだが、これは尸魂界においての功績によるものと後の貢献を予想にしたものである。結局の所副隊長になることは必然的である。
現在死神代行としての仕事は休みにしている(理由は現世にての学業や家族との時間を大切にしたいため)が虚を察知したり、目の前に現れた場合のみ退治している。


将来の夢は花屋。花を見ていると落ち着くし綺麗な花を皆に共用してほしいためである。


斬魄刀
行嫌様動(いきようどう)
「行きますか!行嫌様動」の掛け声で始解する。
能力
斬った物の切り口に様々なものを入れ込む事が出来る能力。斬れる物なら個体液体気体空間動物関係なくものを斬った切り口に入れ込む事が出来る。入れ込めるものも制限が無い。入れ込み方、入れ込むものも本人の自由である。(ただし、入れ込むものを行嫌様動で斬る必要がある)
ある意味最強の斬魄刀である。
実は卍解もあるのだが、レオ自身あまり見せたがらない。レオの卍解にはあるジンクスがあり行嫌様動の卍解は隊長各の一部と一人の破面のみしか知らず見た者は必ず死ぬとされている。


とまぁこんなものです。ここにきてやっと主人公がチートだと実感出来るようになってしました。

というわけで、今回はここまで。

ではでは~

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