ご注文は死神ですか?   作:風墳K

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お久しぶりです。

いつの間にかごちうさ二期が終わってしまった…
終わってしまったので、あまりの寂しさにごちうさ全巻衝動買いしてしまいました。後悔は無い。

後、間違ってることが幾つかあるかもしれません…
ご指摘あれば嬉しいです。

では、どうぞ。


第3話 自分の部屋で良く月〇天衝の練習をしたよね

前回までのあらすじ

レオくん、ごちうさメインキャラと仲良くなって、パン作りしたよ。

 

 

パン作りをした後日、千夜に甘兎庵に招かれたのだが、生憎断った。

理由としては、バイトをしたいがため色々なお店を回るためである。

正直に言うと俺は金銭面でそこまで裕福とは言えない。確かに尸魂界からの援助は出てる。でもその殆どはガス代、電気代、水道代、食費により無くなってしまう。だからと言っていい年した少年が親に小遣いを貰うなんてカッコ悪くて出来ない。

そうなると、自由に使えるお金がほとんど無い訳である。

その結論としてバイトをしよう!ということになったのだ。

 

そう考えて俺はチノとリゼが甘兎庵のお品書きに戸惑っているのを予想しながら各お店を回って行くのであった…

 

 

数時間後

 

 

アルバイトを募集している色々なお店を回ってはみたのだが、どこも男子の雇用をしておらず、結局の所、無駄足だった。

 

なんでどこも男子の雇用がねーんだよ!!

「接客業なので男性の方はあまり雇用しておりませんので…」

と言われまくったよ!

最初は俺を見て大抵の店長が期待した目で見つめているのに俺が男だと話すと手のひらを裏返しにして前のセリフを言うんだぜ。

全く、これだから、中性的な見た目は嫌なんだよ…

 

あーあ…これならココア達と一緒に甘兎庵に行けば良かったな…

 

と、考えるが後の祭である。

 

 

 

その数日後

 

厚い雲が空を覆ったその日の午後、バイト探しをしている最中、俺はあるお店の前に来ていた。

 

「…ラビットハウスか…」

 

そう、あのラビットハウスである。

別にここのバイトの求人が出てた訳ではない。何となくここに来てみただけなのだ。

 

コーヒー一杯程度なら飲める予算の余裕はあるので休憩がてら入ることにしたのだ。

それに雲行きが怪しいくていつ雨が降るかわからないからな。

 

ラビットハウスの扉を開けると…

 

そこには、仕事用の制服姿のココアとリゼ、チノの姿と、千夜、更には後のツッコミ役となる(既になっている)シャロの姿があった。

 

「いらっしゃいませ…ってレオちゃん!?」

「少し遊びに来たよ~」

 

そう言って一回りお店の中を見回す。

やはり、シャロと千夜がお客としてテーブルについていた。

 

「よ!千夜!それに久しぶり!シャロ!」

 

そう俺は言って千夜とシャロの近くの席に座る。

 

「え!?レオ!?レオなの!?」

「なんだ?シャロ、知り合いだったのか?」

「えーと…知り合いというより、腐れ縁と言ったほうが…」

「俺の扱い酷いな…約6年ぶりだっていうのにさ」

 

実はだな、俺とシャロは面識がある。あれは、小学校1年の7月頃、俺は入学した学校から転校してシャロの通っている学校へ移ったんだ。その時は、ごちうさのキャラだとはわからずにスルーしてたんだよな。

転校する小学3年の6月中旬までクラスメイトだったんだよ。

 

「だって…あんたと関わるとろくなこと起きないのよ!」

「え~?そう?」

「そうよ!無駄に頭はいいし、運動神経いいし…方向音痴でよく迷ってるし…」

 

皆の視線が俺に集まる。止めろ…俺は方向音痴ではない…。

 

「そういえば、シャロちゃん、小学生の時に自分より頭のいい人がいるって言ってたわね?それって、レオちゃんのこと?」

「そうよ」

「へー、レオは小さい時から運動神経よかったのか」

「これは、リゼちゃんとためはれるかもしれないね!」

「何故私とためをはらなきゃあけないんだ?」

「…レオさんとリゼさんがタッグを組んだら怖いものなし…かもしれませんね」

「おいおいおい!ボケまくるのを止めよう。俺のツッコミが間に合わない!」

「ボケてるつもりはないのだけど…あ、先輩、注文いいですか?」

「ああ。構わないが、シャロ、コーヒー大丈夫なのか?」

「ええ…少しだけなら…」

 

おっと、これは、シャロコーヒー酔いルートですよ~

見てろよ…ココアが増えるぜ~

 

数分後

 

「みんな~私のために遊んでくれてありがとう~」

 

ほらな。

 

コーヒー酔いのシャロとココアが意気投合している間、俺は頼んでいたコーヒーをゆっくりと飲む。

 

「レオも~久しぶりなんだから~」

 

そう言って抱きついてくる。

女の子が抱き付いてきて興奮しない男子などいないと誰かは言うだろう。だが、言わせてもらおう…興奮しないと!

 

「シャロ…引っ付くなら俺よりもチノやココアにしておいた方がいいぞ」

「しょうよね~チノちゃーん~」

「こ、ココアさんが二人になりました!?」

「ちょ!シャロちゃん!チノちゃんをモフモフしていいのは姉である私だけなんだからね!」

 

そんなこんなで数十分後

 

シャロが寝てしまい、更には雨が降り始めてしまった。

 

「雨が強くなってきたね」

「風もです」

「…こりゃ歩いて帰るのは無理だな…」

 

生憎傘なんて持ってない。それに、この風だと傘なんてあっても無いような物だろう。

 

「三人とも、むかえ呼ぶから家まで送って行くよ」

 

なんという心遣いだろか…。だが、俺や千夜はその選択肢を選んでも別に良い。だが、問題はシャロだ。原作通りならあの家を見せたくないはず…

 

「いえ!私が連れて帰るわ!!」

 

そして、千夜がシャロをおぶって外へ行くが…

 

「千夜ちゃーーーん!」

 

雨の中千夜がラビットハウス目の前で力尽きたのだった。

 

その後、チノがびしょ濡れになった千夜とシャロを連れてお風呂場前まで案内した。

まぁ、この時俺とリゼ、ココアが一緒に付いていっているのは言うまでもない。

 

「お二人は先にお風呂をどうぞ」

「ありがとう」

「私まで泊まって良かったのか?」

 

そう、いつの間にか皆(俺も含む)泊まることになっているのだ。

 

「リゼちゃん、お泊まり緊張してる?」

「いや…ワイルドなキャンプしか経験したことないから…こんなの始めてで…」

「ワイルド?」

「てか、俺も泊まって良かったのか?」

「大丈夫です。服のサイズは何とかありますから」

「…嫌な予感しかしねぇ…」

 

そして、チノの部屋へ移動して…

 

「チノ部屋って、チノって感じだよな」

「あ!」

 

チノの部屋にてココアがチノの着ている中学校の制服を見つける。

あれ?この中学校の制服…妹と同じ制服だ…。

 

そんな事を考えていると、いつの間にかココアが中学校の制服を着ていた。

え?生着替えを見れた、羨ましいって?

いや、全く見てなかったからノーカンだよ?

 

「ジャーン!チノちゃんの制服着てみたよ!」

「そのまま中学校行っても違和感無くて心配だ…」

「本当!ちょっと行ってくる!!」

 

そう言って走り出すココア。

 

「待って下さい。外は大雨です!!」

「そういう問題じゃない!」

「ココア!お前が行ったらある意味犯罪…」

「だから、そういう問題じゃない!」

 

そう言った後ココアは人の話を聞かず走ってチノの部屋から出ていったのだった…

 

数分してココアが大雨により進路を塞がれていることに気付きチノの部屋に戻ってきた。

 

「それじゃ、次にチノちゃんの制服を着るかじゃん拳で勝負だよ!」

 

そして、何か始まった。

 

「私は参加しません。いつも着てますし…」

 

まずはチノが離脱。となると…

 

「私は今着てるからパスだよ~」

 

ココアも無理。

 

そう…

 

「なら、レオ、お前と私だけだな」

 

そうなるわな。だが、俺は女装趣味、ましては制服フェチなんて持ってない。だからこそ…この勝負…勝たなくてはならない!!

 

「そうだな…リゼ…絶対に負けない…いや、負けられない!!」

「!!なんてプレッシャーだ!?まるで幾つもの戦場を駆け抜けたコマンドーのようだ!?」

 

俺はあんなスゴい人じゃ無いんだけどな…

 

「それじゃ、一回勝負だよ」

 

お互いに拳に力を込める。別に殴るとかじゃないぞ。

 

「「最初はグー」」

 

お互いにグーを出した後

 

「「じゃん拳…ポン!!」」

 

お互いの発声が重なる。結果は…

 

俺はパー。リゼがグー。

 

「よっしゃ!」

「く…仕方がないか…」

 

とか言うリゼは満更ではない表情をしている。そういや、リゼって可愛いものが人並みに好きだったもんな…。

 

そして、リゼがチノの制服に着替えた直後…

(俺は見ないように顔を反らしてました)

 

シャロがタイミング良く部屋に入ってくる。

そしてそれに気付いたリゼはあまりの恥ずかしさにカーテンに隠れてしまう。

 

「こ、これは違う!!じゃ、じゃん拳に負けて…」

 

だが、シャロにはその言葉は届かずリゼの中学の制服というレアな格好に目が釘付けになっていた。(目が輝いてやがる…)

 

「じゃあチノちゃん、お風呂行こう」

「はい」

「お、おい!」

「…まさかのリゼ放置…」

 

その後シャロは輝いた瞳でずっとリゼの事をココア達が戻ってくるまで見ていた(その間俺は携帯を少しいじっていた)

 

「上がったよ~」

「まだやってたんですか」

「じ、じゃあお風呂に行ってくる。あ、レオも一緒にどうだ?」

「ぶ!?」

「ちょ!リゼ先輩!何言ってるんですか!?」

 

俺はあまりにも現実離れした提案に吹き出してしまった。

 

「いや、だって二人ずつ入ったら私もレオと入った方がいいと思ったんだか?」

「それ、俺がやったら犯罪ですよ!?」

「え?どういう事だ?」

「リゼ先輩、レオは男です!」

「え?レオちゃんって男装女子じゃなかったの?」

「俺の事をいままでどう見てきたのかハッキリわかったんですけど!?」

「レオさんが男…それは本当なんですか?」

「本当も何もそれが現実なんですけどね!?第一一人称俺だし、男物の服着てるし!」

「それにしても、さらっと女の子の部屋に入るなんて、男子としてはどうなんだ?」

「いや、別に。友達に男も女も関係無いと思うんだが?」

「全くもって正論だ!?」

「兎に角、リゼ先輩とお風呂は駄目!!」

「当たり前だろ。俺、死にたく無いし」

「何故私とお風呂入る=死になっているんだ?」

 

そんな話をしたあと、リゼは一人でお風呂に向かうためにドア近くにいたココアの前を通る。

 

「お?なんかココアの匂いがするぞ?」

「んはは!私の匂いって何?」

「飲む方のだよ!」

「バーン!入浴剤でした」

 

そう言ってココアはココア(飲む方)の入浴剤をリゼに見せる。

あれ?リゼの後に入るのは俺だろ?

…ココア(飲む方)の香りに俺はなるのか?

 

「これでリゼちゃんも甘い匂いに~」

「余計なことを…」

 

そのあとリゼはお風呂場に向かって行った。

 

リゼが入り終わり次に俺が入る番となる。

 

お風呂場に向かう途中俺はチノの父親と廊下で出会う。

 

「あ、どうも。今日は泊めていただきありがとうございます」

「いや、チノやココア君の友達を雨の中帰らせるなんて出来ないからね」

 

カッコいい…俺はこんなカッコいい男になりたいよ…

 

「さっきチノに言われたんだが、君男なんだってね」

「ええ。見た目のせいで良く間違われるんですよ」

「男物の服は僕のしか無くてね…少しブカブカだろうけど我慢してくれ」

「心遣いありがとうございます」

 

そう話した後、チノの父親と廊下ですれ違う。その際にチノの父親が何か落とした。俺はその落とした物に目をやった。

 

それは、五角形の何か。一見ペンダントに見える。だが、俺はあれを知っている。そう、BLEACHの原作知識でメインキャラの一人が使っていた武器。五角形の滅却十字。

そう、滅却師の正当後継者のみが持つことを許されるものだ。

 

「おっと、すまないね。大事な物でね」

 

そう言ってチノの父親は五角形の滅却十字を拾う。

 

「まさか…チノのお父さんが滅却師だとはね…」

「…へぇ、滅却師を知ってるとは…」

 

以外である。まさか、ごちうさキャラの中、しかもチノの父親が滅却師だと誰が思うか。さらに五角形の滅却十字持ちときた。

 

「まあ…一応は知ってますよ」

 

そう言って俺は代行証を見せる。

 

「それは…確か代行証…ということは死神かい?」

「死神代行って言った方が正しいですけどね」

「そうか…死神代行か…そんな人がこの街になんで来たんだい?」

「まあ…俺も学生ですし…学業のためですかね。あ、俺、チノのお父さんが滅却師だということは誰にも言いませんから」

「大丈夫だよ。僕は昔に滅却師を辞めている。この五角形の滅却十字はお守りのような物だよ」

「そうですか…」

 

死神や破面達はもうこの世界に滅却師がいないと思っている。だが、もし生き残りがいたとしたらどうするか…

 

うん、どうもなんないな。

 

「それに、今や死神も滅却師も争いを好まない。だから、僕は今こうやってラビットハウスのバータイムのマスターをやっていられるんだ」

「そう…ですよね」

「…君はチノやココア君達を守るのが仕事…かもしれないね」

「…はぁ…?」

「さて、お風呂が暖かいうちに入ってきたらどうだい?着替えの方は用意しておくから」

「あ、ありがとうございます」

 

そう言ってチノの父親は廊下を歩いて行ってしまった。

 

この後お風呂に入りココア(飲む方)の甘い香りに包まれてチノの父親から借りたパジャマ(水色と白の水玉模様)に着替えて(実は半袖半ズボンで、俺が着たら丁度いいサイズになっていた)チノの部屋に戻った。

 

チノの部屋では千夜がタイミング良く怪談話をしようとしてた所だった。

 

「とっておきの話しがあるの…」

 

そして千夜の怪談話が始まった。

途中停電が起きたり、灯りをロウソクにしたりと雰囲気が最高(怪談話にとって)の状態となり、皆の恐怖がMAXとなっていった。

 

「というわけなの。おしまい。さぁ、怪談はこれくらいにして、もう寝ましょ」

「ぜ、絶対取り憑かれる…」

 

ほら、あまりにも怖くてココアとシャロ震えてるじゃん。チノなんて耳塞いじゃってるし。リゼは呆れた顔だが、多分怖かったはずである。

まあ、話の内容的に虚絡みの話し(俺の脳内解析)だったから俺はあんまり怖く無かったけど。

 

「そんじゃ、俺はチノのお父さんの所で寝るから…」

「ま、待って!お、お願いだから、この部屋で寝て?」

「そ、そうね…れ、レオなら、幽霊とか倒しちゃいそうだし…」

 

震えてるお二人からの要望。

ようはこの面子で寝るのが怖いと…

 

しゃあない。

 

「じゃあ、俺は離れて寝るから」

 

そう言って俺は離れた所に布団を敷いた。

各自布団を敷いた後、各々に眠りについた。

 

 

 

夜中

 

雨の音が響く中俺は目を覚ます。トイレ等で起きた訳ではない。

 

(霊圧だ…これは虚…しかもメノス…ギリアン級が…四体程か)

 

そう、霊圧を感じたのだ。

 

俺は枕元にあった代行証を使って死神の姿へとなる。そしてこっそりと部屋のドアを開けて廊下に出る。

廊下でリゼがシャロに抱き付いていたが今俺の姿はこの二人には認識されていない。それにこの事は二人だけの秘密になるはずだ。俺が口出しするようなことじゃ無い。

 

そんな訳で俺はラビットハウスから出て虚のいる所へ向かった。

 

雨の中俺は何処かの家の屋根の上でメノスを見ていた。

 

頭の上から黒い布みたいなものをすっぽりと被った鼻がとがっている仮面の虚が四体。ゆっくりと街の中を歩いていた。大きいため非常に目立つが、誰もこんな怪物が街の中を歩いているなんて思わないだろう。

 

あの程度なら俺の始解で何とかなる。

 

全く…本当なら俺は死神代行はやらなくていいはずなのにな…

実は俺は今学業のためと口実を言って死神代行としての活動を控えなければいけないことにしている。中学の時に俺は死神代行として色々とやっており(尸魂界でもかなり有名になる程)その功績などが称えられて今や一番隊副隊長にならないかと誘いが来ている程だ。

だが、俺は日常的生活がしたいだけなのだ。そう、レオは静かに暮らしたいのだ。なのに死神代行、更には見た目のせいで虚(破面も含む)に追われる毎日。

それが嫌だから死神代行としての仕事を極力避けている。

 

だが、今回ばかりは仕方がない。

まさか現世にメノスが現れるなんて誰が思うか…

尸魂界からの増援を待っていたらこの街がメチャメチャになっちまう。

俺一人だけで何とかしなきゃいけない。

 

俺は刀を抜いた。

 

「行きますか!!行嫌様動(いきようどう)」

 

その声と共に俺の鞘から抜いた刀の形が変わる。縁の円の木(のようなもの)が切羽を中心に十字を残して消えていき、その十字を囲うように円ができ縁の色が真っ黒になる。そして刀の丁度半分の峰に二ヵ所程鋸の刃のようなものができる。

 

これが俺の斬魄刀…行嫌様動だ。

 

俺は始解した斬魄刀を持ってメノスに向かって行く。メノスも俺の存在に気が付いたようで此方に攻撃しようとする。だが、その前に俺は一体のメノスの巨大な仮面に刀を突き刺す。

 

勿論メノスにとっては掠り傷程でもない。だがこれでいいのだ。

俺は刀を抜いて近くのメノスを斬りつける。

勿論ダメージ等無い。

 

「行くよ!!行嫌様動!」

 

その声により先程斬られたメノスが消える。

 

そう、これは俺の斬魄刀の能力。斬った物や場所に別な物を入れ込むことが出来る能力。

 

仮面を刺したメノスが仮面を真っ二つになるように引き裂かれて先程の斬ったメノスが出てくる。

まるでメノスの脱皮みたいだ。だが、仮面が真っ二つになったメノスは少しずつ消えていっている。

 

残りは三体。

 

一体のメノスが俺に向かって虚閃を放つ。だが俺は避けない。いや避けることが出来ない。もし避ければ街に被害が出てしまう。ならばどうするか。答えは簡単。

 

俺はメノスの虚閃を斬魄刀で斬る。その瞬間に虚閃が消えて斬りつけたメノスの切り傷から先程の虚閃が発射され虚閃を放ったメノスの顔が仮面ごと蒸発する。

 

これで残り二体。

 

そう、俺が一番隊に招かれているのは功績だけじゃ無い。卍解レベルの始解を操れるためでもある。

 

さて、そんな話しは置いておいて、残りの二体のメノスをどうにかしなくては…と言っても簡単だ。

 

俺は自分の霊圧のコントロールを始める。

 

「滲み出す混濁の紋章 不遜なる狂気の器 湧きあがり・否定し痺れ・輝き眠りを妨げる爬行する鉄の王女 絶えず自壊する泥の人形 結合せよ 反発せよ 地に満ち己の無力を知れ 破道の九十 黒棺!」

 

その瞬間に一体のメノスの顔が黒い長方形に被われ、黒い長方形が消えるとメノスの顔が既に潰れて微塵も残っていなかった。

 

さすが、破道の九十だな。まあ、俺の黒棺は本来の黒棺の5分の1程度だけどな。

 

残りのメノスは一体。さて、どうするか…

 

そう思っていた矢先、メノスに青い矢が次々と刺さっていく。どうやら誰が矢を撃ったようだ。

大量の青い矢により消滅してしまったメノス。俺は矢が放たれた方を見る。そこにはフードを被った一人の人影があった。手には青い霊圧の弓。だが形が単純な弓の形をしている。しかも、身長はそこまで高くない。(俺よりは高い。予想だが、リゼ程だろうか)

 

フードを被った青い霊圧の弓を持った人(多分滅却師)は俺の姿を確認した後家の屋根を走るようにして何処かに行ってしまった。

 

別に追い掛ける必要も無いと思った俺は何とかラビットハウスまで戻ってこっそりとチノの部屋まで戻り、自分の肉体に戻ったのだった。

 

この時、既に雨は上がっていた。




死兎図鑑~

今回は主人公、レオについての説明、そして、襲ってきた虚についての説明です。

まず、今回の主人公、レオについて。
主人公

レオ(名字はまだ非公開)

性別 男

誕生日 6月7日

15歳

見た目
紺色の髪で男子にしては少し長め。特に前髪が長い。家にいるときは髪止めをして前髪を退けて視界を良くしている。瞳の色は金色。
中性的顔立ちで時より女の子と間違われる。
身長が低く、158㎝しかない。
犬歯を時より見せるが、これはただの癖である。

経歴
単身赴任の父と共に家族がいる町に戻ってきた主人公。
その正体は死神で更には転生者である。
BLEACHの世界だと思ってこの世界に転生したが死神や虚等がいるだけで実はご注文はうさぎですか?の世界だった。
中学一年の時にある虚絡みの事件に巻き込まれて死神となる。その後、この世界の尸魂界で十番隊に所属しながらも死神代行を受けよい様々な事件に関わっていった。

性格
非常に努力家。お人好し。家族の事を大事にしている。(特に妹)。方向音痴(その地域に馴れれば迷わない)。
フレンドリーな性格。友達というよりも顔が広い(尸魂界や虚圏にて)
現世ではそこそこである。
よく女の子に間違われる。この世界の女性死神協会に入れられかけた経験がある。女の子の体には興味無し。
別に女性が嫌いな訳ではなく、恋愛対象として見れないだけである。(転生前に色々とあった)だからと言ってホモでは無い。
基本的に殺し等はしない(虚は除く)が例外としてレオの家族を狙おうとした輩は問答無用で殺す。

尸魂界から援助が出ているがこれはこれまでの経歴的な尸魂界からの恩返しということになっている。

小学校の頃シャロと知り合っていて、シャロ曰く一緒にいるのろくなことないらしい。



イレギュラーな虚
今回出てきた虚はイレギュラーで、人の魂魄を食べようと現世に来たものである。
最近では少なくはなったが(レオが死神になりある事件を解決してから)やはり魂魄を食べようとする虚はいる。

というわけで今回はこれまで~

ではでは~

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