ご注文は死神ですか?   作:風墳K

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どうも、風墳Kというごちうさ難民です。
ごちうさ二期を見て書きたくなったので書いてみました。
殆ど自己満足ですが…

取り合えずどうぞ。


第1羽 ひと目で異様な霊圧だと気付いたよ

「うわー、久しぶりだな~、この街」

 

俺の名前はレオ。零のレに雄のオでレオだ。

こんな主人公的な話しているからして俺が主人公な訳で語り手である。見た目は紺色の綺麗な髪で前髪は耳に掛かる程度の長さで後ろ髪は首筋が少し見える程度に伸びている。瞳の色はなんと金色。ゴージャス感ある感じだが、あまり目立たない。そして身長はなんと157㎝!スッゲー小さいのだ!これは家族が全員小さいからしかだかない!そして、顔。イケメンというよりも女の子ぽい…てか女の子って言われる。俺的には中性的な顔立ちと思っているよ。今の服装はオレンジ色の長袖パーカーに髪の紺色よりも濃い紺のジーパン、そして真っ白な髪止め(何も飾りが着いていない)を前髪の左側に着けている。まあ、前髪が邪魔になるから髪止めは着けてるだけなんだけどね。切るのはもう少し後にしたいし…(予算的に)

そんな俺は今年からこの実家のある街にある高校に入学する事が決まり更には父親との関係で母親と妹のいるこの街へと戻って来たのだ。

 

そう、ここ。木組みの家と石畳の街に…

 

 

改めて紹介しよう。俺の名前はレオ。漢字はさっき言った通りだ。この街に戻って来たのもさっき言ったな。

さてさて、こんな事を言う辺り俺は痛い奴だと思われているだろう。いや、痛い奴であるのは仕方がないと思っている。

何故らなら俺はこの世界の前の世界の記憶を持っているからだ、所謂転生者という奴である。前の記憶があるんだ。精神的にはそこら辺の同級生とは精神年齢が違うため見える世界が違ってしまうのだ。だから、こんな風に話してしまっている。

 

さて、話を戻そう。

 

俺は晴れて、生まれ…二度目の誕生をし、小学校入学前まで育ったこの街に戻って来れたのだ。

 

父親の転勤に一緒に付いて行って早9年。やっとこの街へと帰ってきたのだ。

とは言ってもお盆休みや正月休みなんかは此方に戻ってはいたが…

 

また話がズレてしまった。

 

今俺はこの街をスーツケースを引きずりながら地図で自分の位置を確認しながらこの石畳の道を進んでいる。

まずは、俺が独り暮らしするマンションに向かわなくてはいけない。(荷物的に)

 

さて、皆ツッコミを入れたいのはわかっている。そう、折角家族がいる街に戻って来たのに何故独り暮らしなのか…ということだろう。

まあ、それは私的事情だ。察してくれ。

 

そんなこんなで俺は歩いている訳なのだが、その目の前に見たことのある物体が二体程俺の行く手を塞ぐように並んでいた。

 

その物体の見た目は白い大きな仮面のようなモノを着けて一体は人間のような体だが、見た目が青色であり、胸には大きな穴が空いている。もう一体は犬のような骨格をしているが此方も白い仮面のようなモノを着けていて、体の色は黄緑である。やはり、胸に穴が空いている。その二つの物体は此方にまだ気が付いていない。

 

わかる人にはわかるだろう。コイツらはあの有名な週刊誌に連載されている漫画の敵キャラ、人の魂魄を喰らう悪霊…そう、BLEACHに登場する虚だ。

 

それが街中の昼間、しかも人通りの多い道にいるのだ。

 

勿論周りの人には虚は見えない。当たり前だけどね。

 

え?なんで俺が見えるかって?

 

俺はポケットからあるものを取り出す。

五角形の木の板の用な物を持った瞬間に俺の体は肉体と魂魄に別れる。

肉体の体はまるで力なく地に倒れるのかと思うと近くのベンチに眠るように横たわった。

そして、魂魄の姿…黒い着物…所謂死覇装というやつになり、腰には刀…斬魄刀がある。

 

もう一度自己紹介しよう。

俺はレオ。髪は長めで紺色、瞳の色は金、男、身長は少し低めの157㎝、癖は時より犬歯が出てしまうこと。

そして、転生者であり…

 

死神だ。

 

 

 

OP

じゃないよ

多分、ほのぼの系アニメOP辺りだと思うよ♪

(作者の願望)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

よし、かっこよく決まった。多分今頃オープニングが始まってて俺のカッコいい姿が頭の中に映し出されているはず…

曲は勿論BLEACHのOP辺りで。

 

そんな事を思いつつ俺は虚の目の前に立つ。

 

『お~、これは、クイーン!!こんな所で会うなんて…なんと運命的なのだろうか!!』

 

人形の虚が俺の事をクイーンと言った。そう、虚達は俺の事をクイーンと呼ぶ事にしているらしい。

理由?この前聞いたら『貴女は美しいのだ!その美しさは我等虚には無い。だからこそその美しさのあるあなた様が虚の女王となって我等虚達を束ねて欲しい!!いや、もう踏んでください!!』って言ってた。

確かに俺は中性的な顔立ちだと思っているよ。良く女の子に間違われるからナンパもされるし…

虚達も俺が男だと知っているはずなんだ…だって毎回「俺は男だから!」って言ってるもん。

 

「あのさ、俺男だから。女王っていうより性別違うから…」

『いいのだ!男の娘である貴女はクイーンなのだ!』

 

そう、俺は男は男でも虚達から見たら男の娘なのだ。中性的な顔立ちが牙を向いた瞬間である。言っておくぞ、中性的な顔立ちだから女の子にモテると思うな!男は男らしくてモテた方がいい!

男にモテてもなんもなんねぇから!てか、こんな虚(下手物)にモテるなんて嫌だから!

 

「取り合えずなんでお前らこんな所にいるんだよ…」

『おっと、我等の目的をすっかり忘れていた!我等は幼女を見に来たのだった!』

「また変態かよ!」

 

何故かこの世界の虚は変態が多い。理由は知らないけど。

ロリコン然り、男の娘然り…

あーなんでこの世界に滅却師がいないんだよ…こんな変態ども一掃した方がいいのに…。でも、この現世を安定させるには虚の存在も必要みたいだし…

 

『まあ、目的はどうでもいいな。クイーンがそこにいるのだ。是非とも我等とお茶をして欲しいものだ。虚憧れの星…クイーンとのお茶…何とも贅沢な日々…』

『ガウガウ!!』

 

やっと犬形の虚が口を開いたな…まあ、予想通りに何も言葉を話せなかったみたいだけれど…

 

それと、このままだと俺の貞操が危険なので一応反撃はしておこう。いや、もう退治しよう。社会的にコイツらは害がある。

 

あ、後前の説明で虚が魂魄を喰うって言ったけど、実際今はあまりそういった事をする虚は少なくなったそうだ。その変わりにこんな変態が増えたと…

 

俺は腰から刀を取り出す。

鞘から灰色と黒の金属光沢をしている刃を抜く。

 

『おお!男の娘から棒が抜けている!』

 

何興奮してんだ、この変態(虚)は…

 

「お前ら斬っても大丈夫だよな…」

『はっはっは!我等、クイーンに斬られるのならば本能ですぞ!』

『ガウガウ♪』

 

なんでコイツらこんなに死にたがりなの?

まあいいや。取り合えず斬ろう。

 

人形の虚は体を大の字になる。

 

俺は何も言わずに大きくジャンプして、人形の虚を仮面を真っ二つになるように刀を下ろす。そして地面に着地と同時に人形虚が左右に分裂する。勿論絶命寸前である。

 

『ありがとうございまーす!!』

 

そう言って消えていく人形虚。なんで感謝の言葉をいうんだ?お前殺られたんだぞ?

 

そう思いながらも俺は刀を犬形虚に向けて振るう。犬形虚は微動だにもせずその刃を我が身で受け止める。

横に振るった刃が犬形虚の首を撥ね飛ばす。

 

『ガウガウガウ♪』

 

絶命するにも関わらず嬉しそうに消えていく犬形虚。

あ…これは考えちゃいけない奴等だったのかもな…

 

そんなこんなで行く手を塞いでいた(本当はたまたまそこにいた)虚を心身ともに昇天させた後、自分の肉体に戻り、ベンチから起き上がって、また独り暮らしをするマンションに向かう。周りから少し変な目で見られてはいるが、大丈夫、何時ものことだ。

(周りからは、いきなり寝込んだ女の子が今度はいきなり立ち上がったように見えた。完全におかしな人に見られている)

 

わかった人もいるだろうが、俺が独り暮らしをする理由、それは、家族を虚絡みの事件に巻き込みたくないからである。俺が死神なのを知っているのは父親だけであり、母親や妹には教えていない。

二度目の人生、俺を生んでくれた母親、そして、俺を兄にしてくれた妹にはどうか、虚と関わって欲しくない。死神である俺は虚に襲われる確率が高い。身体的にも性的意味でも。だから、家族の身を思って俺は独り暮らしをする事にしたのだ。

まあ、俺のマンション代や生活費の殆ど尸魂界から支払われるからいいけど…

 

そんなこんなで今日から3年間暮らすマンションに着いた。(地図を見ながらだけど)

 

見た目は三階建てのレンガの建物。ベランダには鉢植えがある場所もある。日通りは…今午後で日影になっているあたりあまり良くは無いのだろう。それでもこの外装はお洒落で女性に人気がありそうだ。

 

俺はマンションの管理者さんに挨拶等をして部屋に案内され、鍵を渡される(勿論女の子と間違われたよ)。

 

部屋は、外装のレンガとは違い明るい木材製を使ったフローリングがリビング、寝室と続いていて、玄関の脇に小さいながらも確りとしたキッチン、その少し先にお風呂と洗面所がある。

リビングのフローリングの床の上にダンボールが幾つかあることからして、既に荷物は届いていたようだ。(ここでダンボールが既に部屋に置いてある事にあまり疑問を持たない俺…)

 

俺はスーツケースを部屋に置いた後、財布と携帯、代行証をそれぞれポケットに入れて小さい鞄をスーツケースから出して携帯の充電器を入れる。

 

さて、実家に帰りますか。

 

そう思いマンションから出て、玄関に鍵をする。

そして、実家に帰るために石畳の道を歩く。

 

 

 

数分後

 

「ここは…何処だ?」

 

俺は一人で川沿いの道を歩いていた。

 

いや、別に方向音痴じゃねーし、久しぶりだから道に迷っただけだよ!多分…

 

おい!誰だ!今萌え要素増えたと思った奴!

俺は男だ!

 

そんな事を心の中でツッコンだ後、俺はある喫茶店に目が行く。(いつの間にか川沿いから離れていたようだ)

 

「ラビットハウス…?」

 

何故か俺はその喫茶店が気になったのだ。

 

 

 

(CM的何か)

 

 

 

BLEACHを知っている人にとってどの話しが記憶に残っているかな?

個人的にはルキア奪還編が印象に残っている転生者の俺、レオ。(一護の卍解に感動したわ~)まあ、アニメオリジナルも含めて面白い話しが多いのがBLEACHの魅力だと思ってるよ。

その中でも破面編。これは本当に凄かった…

なんでこんな話題を出したのかというと、目の前で喫茶店を覗いている輩が関係しているのだ。

 

白昼堂々と覗きをしている輩。

その中でも印象強いのは白い死覇装を着ていて腰に刀をぶら下げている所だろうか…

身長的には180はあり、髪の色はオレンジで短髪、体型は細みである。

身長や短髪から推測するのは、コイツが男ということ。そして、俺の記憶にはその特徴が当てはまる人物が一人いる。

 

…いや、変態の親玉と言った方がいいのか?

 

「グフフフフフ…美少女が三人…」

 

窓からラビットハウスの中を覗く白い死覇装を着てヨダレを滴している男。

喫茶店の前は人が結構歩いているのに白昼堂々と覗きをしているこの男に誰も注意しない。というよりも誰も彼がやっている事に気が付いていないようだ。

 

それもそのはず。

奴は人間じゃない。

 

察しのいい人は直ぐにわかったかもしれないが、彼は破面だ。

 

そして、何より俺の苦手な奴だ。

 

「ん…後ろから視線を感じるぞ…」

 

独り言が大袈裟な破面は此方に振り替える。

何時かはまた会うとわかっていたので覚悟はしていたが、まさかこんなタイミングでまた会うなんて思いもしなかった…

 

「おおおおおおお!!く、クイーン…いや、我が嫁!!」

「…現世でも尸魂界でも、虚圏でも同姓同士の結婚は認められてねーから。それに、俺はお前のこと嫌いだし」

「何を言うか!クイーン!確かにこの日本では無理だ。だが、現世での外国…つまり、別の国に行けば婚姻は出来る!更にクイーンはツンデレだという情報が…」

 

正直に言うと俺はこの破面こと、ジーナス・オランチャイヤの事が嫌い…というより苦手である。理由は俺がいくら拒絶しても、それをポチティブ的に捉えてしまい、余計にまとわりついて来るからだ。

 

「なんでツンデレなんだよ…男でツンデレとか需要ねーよ」

「クイーンは男の娘であるから、需要があるのだ!」

 

理屈がわからない…。どうしてそこまで俺を男の娘に仕立てあげたいのだろうか…

取り合えず…この変態を尸魂界に送るか…。

そんで塀の中にでも入れておいた方が世の中のためになるだろう。

…あれ?そういや、この前コイツを尸魂界の牢屋にぶちこんだはず…

 

「なんでお前こんな所にいんの?尸魂界の牢屋に入ってたはずじゃ…」

「あ…あの牢屋か…あの牢屋なら抜けて来たが?それがどうかしたのか?」

「まさかの脱獄!?」

「この世の美少女を目に焼き付け、クイーンと婚姻し、子孫を残すまで私は死なぬし、捕まらぬ!!」

「全部の条件達成不可能だから!」

「いいや…気持ちの問題だ!」

「気持ちでどうにか出来ることじゃねーよ!」

 

こんな会話をしている破面がまさか虚圏で一番強い破面…十刃の一人、しかもNo.0だなんて誰が思うか。

 

「大丈夫。時間がたてばそういう問題は解決される」

「いやいや、解決とかじゃなくて、俺がお前を拒否ってんだよ!それに、変態は時間がたっても変態だから!捕まる運命には逃げられねーから!」

「私は変態ではない!美少女好きで覗くのが趣味なだけで、心はクイーン!貴方と共にある!」

「お前の心なんていらねーよ。定価3円の価値もねーもんよこすな!」

「わ、我が愛の心は定価3円以下…だと…」

「そこで落ち込むのかよ!?」

 

とまあ、こんな感じに話している。そんな中、俺は右手をパーカーの右ポケットに突っ込み中に入っている携帯を操作する。連絡先は勿論尸魂界。この変態破面がここにいることを伝えなくてはいけない。それに、俺は今肉体がある状態でコイツと話している。そう、斬魄刀を出す事が出来ないからコイツと戦えない(相手には戦意は無いけど)から、強制的に連行出来ないし、霊感が無い人にとって一人でブツブツと話している痛い人と見られるに違いないから、ここは、尸魂界の連中にコイツを託して俺はトンズラかくしかない。それに、俺は今、死神としての活動を休業してるし…

 

そんなこんなで数分後、ジーナスが俺を口説こうと頑張ってはいたが、男に口説かれる程俺は男を辞めてはいないので全く効果無く、此方に急遽来た死神達によってジーナスは尸魂界に連れていかれた。(その際に総隊長自ら来たのは以外だったが…)

 

それを見送った後に俺はいざ実家を目指して歩き出した。

 

数十分後、俺はまた迷子になった後、俺の事を心配で探しに来た妹と合流して実家に無事帰る事が出来たのだった。




ごちうさとBLEACHのクロスです。

BLEACHとごちうさが好きなのでクロスしてみたら面白そうだな~と思って書いてみました。

主人公が男の娘で転生者で死神。結構設定をぶっこんでみました。

それと、オリキャラの名前にはある共通点があったり無かったりします。
まあ、物語には関係ないですけどね。

ではでは。

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