3週間弱間が空きましたにくろん。です。
戦闘のプロット練ったり、刀式2枚目当てたり、日常考えたり、天草四郎当たらなかったり、伏線考えたり、アストルフォ当たらなかったり、バイトしたり、エクステラ発表で発狂したりしている間にこんなに開いちゃいましたすみません。
星3のギル君すら当たらなかった。PS4かVITAかどっちでエクステラ買おう。まずPS4…
幕間で日常ほのぼのも考えたのですが、文字数や今後の展開上、本編の中でやることにしました。ツヴァイ原作でも日常編が多かったですし。
そんなわけで、今話からツヴァイ編です。
今回はプロローグですので話は短め、お待たせしてしまったのに申し訳ありません。
それでは本編どうぞ。
…巌窟王モーションかっけえ
―—interlude2-1——
暗い、闇の中。
私はずっとここにいる。
誰もいない。
なにもいない。
そんなことを考える余地さえがなかった。
でも、あの時から。
私が私を使った時に、急に世界が開けた。
眩い閃光。
文字通り命の危機。
濃密な死の気配。
そんな中で、私は目覚めた。
私を無かったことにしようとした、素敵なママとパパ。
覚えておいてよね。
そして…。
私の記憶から流れ込む、一際大きな存在感を放つ二人。
最近もう一人増えたよね。
———お兄ちゃん、ハクノ、ミユ。
三人のことを思う。
思うし、想う。
いくら私でも、私じゃないと気付けなかった。
鮮やかな剣閃。
虚空から現れる刀剣。
ステッキを振るう二人。
この三人なら—————
―—interlude out———
■
ぶるっと震える。
うう、なんか寒気がしたけど…風邪でも引いたかな?
あの騒動から今日でほぼ一か月が過ぎた。
ルヴィアさんと凛姉はこのまま日本に滞在することになったらしく、士郎兄の生活がすごいことになったらしい。
イリヤ曰く士郎兄の学校生活は、
なにかしら毎日物が壊れる。
柳洞寺のご子息と、慎二さんの震えが止まらない。
盛大なナニカが起こったはずなのに、全く記憶がない。
らしい。
…え、士郎兄、大丈夫なの?
でもまあ、今はそんなことより
「で、いつ頃に海に行く?」
こっちの方が重要だ。
「夏休みが安パイだろ!俺はいつでもウェルカムだぜ!」
「みんなの予定を合わせないとね」
「お盆以降だとクラゲが怖いし…やっぱり7月中かな」
「あー、7月だと宿題終わらせてからじゃないとセラが文句言いそう」
「セラさんなら確かに。私はお姉ちゃんが帰ってくるか予定を聞いてからかな」
どんどん話が広がっていく。
海に行く話から、海で何をしたいか、何をするか。
海にも行くなら山にも行こうと那奈亀が提案し、あ、7月末はダメだわ祭りが…と雀花がハイライトの消えた目をする。脱ごうとする龍子を抑えながら、カオスになろうとする場を美々が何とか舵取りする。
見慣れた日常。
つい一か月ほど前の殺伐とした一週間がまるで夢みたい。
「そういえば美遊ちゃんって水着どんなのを持ってるの?」
「おいおい、水着は現地のお楽しみだろ?」
「まあ、とはいえ参考程度に。どうなんだ?」
「…学校指定?」
「そんなんじゃダメだって!どうせならこう、ばーっとさ、普段着れないような…」
「いや、むしろ私たちのブランドを利用するには
「さすがにダメな大人が寄ってきそうだから却下で」
「となると買いに行かないとなー。今日の帰りとか見に行かない?」
「あ!賛成!」
話がまとまったところでチャイムが鳴る。
放課後が楽しみだ。
◆
「どうにかしてくれ衛宮!」
もう何度目かにもなる慎二からの救難要請。
今回はどうしたんだと目を向けると、
「だから、姉———遠坂先輩はもう少し遠慮というものを覚えてください!今日は私が先輩のお弁当を作る日なんです!」
「へえ。言うようになったじゃない間桐さん。でもそれは私がこっちに帰ってくる前の話でしょう?あいにく、今日は衛宮くんに
「ッ!そうですか…なら仕方ありませんね」
「わかってくれたようで何よりだわ。なにもここから先ずっと、って話じゃないの。
「ええ、ええ。そういうことなら仕方ありません。
「ちょ…!?…考えたわね桜…!」
「そう何度も姉さんには負けませんっ!」
…俺は何も見ていない俺は何も見ていない俺は何も————
「現実逃避するなよ衛宮!俺はもうだめだ。あの二人が揃った時点で負けは決定しているんだから、お前だけが頼りなんだよ!」
「そうは言っても…俺もあんな死地に行きたくないぞ」
「なんだよ!美女二人に言い寄られておいてそれか?」
「今の状態を見てもそう思うのか?」
「ごめん」
桜と遠坂が言い争う周りには、見物していた男子諸君が倒れていた。
2人の言い争いがヒートアップするにつれ魔力が呼応するように高まり、その余波で耐性のない者が順に倒れていっているのだ。質の悪いことに、二人とも俺なんかと比べ物にならないくらい魔力を持っているし、何より微妙に口喧嘩をしている二人の攻撃性が魔力ににじみ出ている。
ちなみに、それを知ってか知らずか二人は認識阻害の簡易結界を張っているので、異変に気付く人はいない。俺は魔術を知っているし、慎二は家柄上慣れてしまっているのであまり効果がないようだ。
遠坂達が来てからこんなことは日常茶飯事になりつつある。
遠坂と桜。
遠坂とルヴィア。
遠坂と桜とルヴィア。
言い争いが起こると、だんだんとヒートアップしていき、犠牲者が出始める。
「なんでさ」
今日も平和だなー。
■
放課後になり、いつもの帰り道とは違い新都方面へみんなで進む。
とりあえず、水着の下見のためにショッピングモール”ヴェルデ”に行く途中だ。
「そういえば新都に藤村先生の同級生の店があるらしいけど、みんな知ってた?」
「あ、コペンハーゲンじゃないそれ?」
「イリヤは知っていたんだ」
「うん。前にお兄ちゃんが話していたからたまたまね」
「相変わらずのブラコンっぷりですなー」
「ブラっ!?そ、そんなんじゃないって!」
「はいはい。でも確か、そのお店酒屋さんだったはずなんだけど…イリヤのお兄さんって高校生だよな?何で知って————」
雀花の言葉を私たちは最後まで聞くことはなかった。
なぜなら、曲がり角から突然現れた漆黒のリムジンが急停車し、中から延びてきた手に掴まれて引き摺り込まれたからだ。
「あ…」
「リ、リンさん!」
「ルヴィアさんまで!」
勿論この車の所有者はこの人なわけで。
この人たちが動く案件と言ったら厄介ごとしかないわけで。
「急なことで悪いんだけど、三人とも」
「「
————ここから、また新たな非日常が始まった。
短めですがキリがいいのでここまでです。
クロ登場からは話をしっかりしないとな…。
活動報告でのアンケートの結果、②のプリヤなんだから細かいところは気にしない、でもダイジェスト形式でいいから軽く読みたい、で進めることにしました。
…というか、がっつり書くことになったら本編が全く進まない上に別小説状態になってしまう。
クロ編の最後の方で触れていきますが、ダイジェストの合間のことは皆さんの想像力にお任せします。
誤字脱字などの指摘、感想、評価などがありましたらよろしくお願いします。
…章管理でツヴァイ編って作った方がいいのかな。