今年も拙作をよろしくお願いします。
今回はタイトル通り幕間です。話は進みません。
というか、若干間が空いて書きづらいのでリハビリ感覚…めっちゃ短いです。というかドライ読んだら書かなきゃならない気がした。おかげでドライのネタバレが含まれております。
極論、今回の話は読まなくても今後の展開には関係ないです。
ネタバレしてほしくない方はブラウザバックをば。
…これで感想欄でネタバレすんな!とか、イラついたから低評価!とかされたらさすがに病みます。
ここまで言ったんだから読んだ場合は各自の責任でお願いします。いやほんと、バックしても今後の展開に影響はないからね。
あ、正月闇ガチャ、呼符でアルジュナドレイク姐さんやってきました。SSR確定では孔明さんでした。
…カルナ金時玉藻欲しかったなあ。
——————interlude1—1—————
「お兄ちゃん!」
つい先ほど、彼女の事を認めてもいいと思ったはずなのに。
そのセリフは現実を知るにはあまりにも残酷で。
彼は私の本当の兄ではないとわかっていたはずなのに。
息が詰まりそうだった。
そこまでの黒化英霊との闘いなど微塵も感じさせずに。
戦う前に見た彼は記憶の中にある兄の姿で。
戦う姿はそれをさらに思い出させる。
でも。
「お、お兄ちゃん…だよね?」
「ああ。でも、説明は後だ。あのセイバーをどうにかしないと」
「セイバー…?あれのこと?」
「っ、ああそうだ」
彼は、
言葉が出ない。
衛宮士郎の妹の美遊は、ここにはいない。
実際に彼と直接話すとさらによくわかる。
何度も口をついて言葉が出そうになる。
恐らく、あの黒騎士——セイバーと彼が戦っていなかったら、きっと私はお兄ちゃんと呼んでしまっていただろう。
あの戦いを見たときに受けた衝撃で、劣化しているとはいえ英霊と打ち合っているのを見たおかげで思わず口をついて出ることがなかっただけ。
————ああ、それでも。
「お兄、ちゃん————…」
今だけは。
ベッドでうずくまる今だけは。
会いたいって、頭を撫でてほしいって思っても。
抑えきれないこの思いを少しだけでも漏らしていいよね。
————少女の嗚咽は、
——————interlude1—2—————
美遊と共にルヴィアを回収し、美遊にもう休んでいいと告げ部屋に返し、しばらくしてルヴィアが復活した。
「で、サファイア。実際宝石翁の魔術礼装ってかなり魔術的に重要なあなたの立場から見て衛宮くんはどうだった?」
今晩最大のイレギュラー。
単身で英霊と渡り合い、死なずに生還した魔術師。
もしこれが私たちの敵になるのなら、強大な敵になるだろう。
『…使っている魔術に関してはなんとも、ですね。身体能力を強化していたのは当たり前なのですが、全体的に戦闘に関する慣れが感じられました』
「どこかの派閥に所属している可能性は?」
『現時点ではわかりません。使っている魔術も強化以外はあまりよくわかりませんでした』
「…それはカレイドの礼装としても?」
だとするとまずい。
このステッキにわからない魔術を使うとすると、対抗策の取りようがない。
「……とりあえず、衛宮という家系を調べましょう」
出来ることはこれくらい。
明日、衛宮くんと相対する前に何かつかめるといいんだけど。
サファイアは投影について察していますが黙っています。通常の投影とあまりにも違いすぎているので確証がないのと、イリヤのインストールについて伏せておくためです。
…美遊のを書きながら、何回「くすくすわらってごーごーごー」って書きかけたか。
ドライのシリアスがstay nightレベル…というか救いがなさ過ぎて。プリヤのギャグはどこに行った。続きが気になるぞおい。
あぁ、四章で分かった事とか使いたい……
本編の続きは各種テストとレポートが終わってからかなあ。
少し、また間が空くと思いますがよろしくお願いします。
誤字脱字などの指摘、評価、感想など待っています。
改めて、本年もよろしくお願いします。