やはり俺たちのロッテ愛は色々まちがっているらしい。 作:乾電池博士
次はもっとペースアップできるよう、精進していこうと思います。
……実はこの話、水曜日には9割方完成していましたが、仕上げをする時間がなかなか取れず、平日最終日の投稿となってしまいました。申し訳ございません。
次はこんなことがないよう気を付けますので、これからもどうぞ宜しくお願いいたします。
あと今回は変なテンションで書いたんで、いろいろとおかしいと思います。…要するに駄文注意です。
それではどうぞ!(今回はいろは編です。)
《前回のあらすじ》
奉仕部二人を何事もなく(?)誘え、小町にも喜んでもらえた八幡。さてお次は誰を誘うのでしょうか?
翌朝
「お兄ちゃ~ん、朝だよ~起きて~」
こら小町、そんな間延びした声を出すんじゃない。まあ気持ちはわかるけどな。朝だし。
はぁ…学校だりぃなー…
ついでに言っておくが、(言わないけど)ドアをたたかんでくれ。お兄ちゃん起きちゃうだろーが。
「…あと五分とか「ダメだよ?」……ほいほい、今行きますよ。」
おとなしく起床して、リビング兼ダイニングへ向かう。
「八幡、いつも通り目が腐ってるわよ。早く顔洗ってきなさい。」
何言ってんだ母ちゃん?俺の目が死んだ魚のように腐ってるのは一種のデフォだろうが。そんな当たり前のことを言われても…いや、十分悲しくなるわ。
で、洗面所なう。やべぇ、俺が「なう」とか全然似合わねぇ……俺は朝から何て馬鹿げたことを考えているのだろうか。この謎の思考をふり払うべく、最近温度が上がってきた冷水を自分の顔にぶっかける。
顔を洗ったらあら不思議…なんてことも全くなく、いつもの残念な俺である。……ってまだこの思考振り切れてねぇのかよ!はぁ…
* * *
いつもの小町作の朝食を食べて学校へ向かう。中学生までは俺の自転車の荷台に乗って通学していたわけだが、総武に合格してからはどうもバスを使って通っているらしい。べ、別にさびしいとか思ってないんだからね!…いや、そんなことない。実際結構さびしいのである。プロぼっちのはずだったんだけどな。結局俺もヒトであり、ホモ・サピエンスだったのだ。
…こんなことを考えた途端になぜだか自己嫌悪に陥ってしまい、少し自転車を漕ぐ力を強めたくなった。
* * *
総武高校・昇降口
さて、学校に到着し、自転車を置いてきたわけだが…何故ここにこいつがいる?朝からあざとい小悪魔とか神様がどうかしてるとしか思えないのだが……とりあえずここはスルーで。無意味だとわかっていても、だ。
「せんぱーい」
……センパイなんて他にも大勢いるよな、うん。まあ俺以外に「せんぱい」って呼んでるところ見たことないが、そんなのわからないからな。なんせこいつはゆるふわビッチなんだから…
「せんぱい、あくまで無視するんですね。そうですか、ならこちらにも策はあるんですよ?」
…正直言ってかなり怖いが、ここで足を止めるのは二流のすることだろう。気にせずに…
「あ~あ、残念だな~これは昼休みに放送で呼び出すのけっtt「おぉぉい!!」…何ですか?」
「すみませんでしたもう二度とやりません許してください何でもしますから…あ。」
「ふふふ、そうですか~何でもしてくれるんですか~…言質はとりましたよ?」
「い、一色?やっぱ最後のを取り消すなんてことは…」
「ム・リ・です♪」
俺の唯一の後輩、一色いろはは俺にとっては死刑宣告のようなことをきゃるる~んという効果音がつきそうな声音で言ったのであった。…数分前の俺のバカヤロ~!
「はぁ…わかりましたよ。で、俺は何をすればいいんだ?また生徒会の手伝いか?」
「いえ、全く違います。せんぱいにはもっとちゃんとした罰を受けてもらわないと。」
あれ?てっきりいつもと同じことをすればいいのかと思っていたんだが…てかもっと重い刑とかあるのかよ……何となくだが嫌な予感しかしないな…
「せんぱいには~、今度の日曜日に荷物持ちとして来てもらいます!もちろん朝から、です♪」
「…は?」
「聞こえなかった、ってことはないですよね~」
何か威圧感が半端ないんだが…
「は、ひゃいっ!」
…噛んだ。これももう同じだな…
「では、よろしくお願いしま~す。あ、日曜日に予定入れて行けなくなったとか言うのは禁止ですからね?そんなことしたら…わかってますよね?」
はい、わかってます。
「理解が早くて良かったです。それでは~」
……あ、まだチケット余ってるし小町にどやされるのは嫌だから一色も誘うか…
「あ、一色。ちょっと待ってくれ。」
「なんですか?」
「あー…8月7日の夜って空いてるか?」
「え?え?……っは、もしかしてせんぱいのくせに口説いてるんですかもしお誘いなんでしたらとっても嬉しいですし正直言ってもうひと押しされたら昇天しそうですごめんなさい。」
…いつもの振り芸だった。聞くのもめんどくさいので最後だけ聞いた感じで返事をしておこう…
後超どうでもいいが、よく一息でその長ゼリフ言えるな…まあいいや。
「結局ごめんなさいかよ…はぁ…ありがとな、一色。他を当たるわ。」
はぁ、はぁ、と息を切らしている一色にそう返答する。…息切れするならどっかで切れよと思うのは俺だけですかね。ここで教室へ向かおうと一歩を踏み出したときだった。俺のブレザーの袖をちょんちょんと摘まんできたのだ。何か不満があるらしい。何だよ…と思いながらも、話してみろ。と目で合図する。
「は?せんぱいちゃんと私の喋ってたこと聞いてましたか?」
一色は心底呆れたという表情でこちらを見てくる。……はっきり言ってほとんど聞いていなかったが、そのことを正直に言うとそれはそれでめんどくさそうなのでここは適当にごまかすことにする。
「あ、ああ。もちろんな。あれだろ?俺と行くのはごめんだ的な…」
「全然違いますよ…はぁ…」
溜め息つきたいのは俺の方なんだがな。
「んで?わざわざ呼び止めたからには何かあるんだろ?」
「もちろんですよ…せんぱいからのお誘い、ちゃんと受けますから。」
心なしか頬を染めた感じでそう言った。
「ん、わかった。これでちゃんとチケット使い切れそうだな。」
「へ?チケット?」
「ああ、そういえば何するかまだ言ってなかったな。野球観戦だ。」
「あ、なるほど。…福引きですか?」
「良く知ってるな。そうだよ。2等が当たったんだ。」
「2等ってまたなんか微妙ですね…」
「ほっとけ。」
「じゃあグッズとかは多分持ってるんで、持っていきますね~」
「ああ、よろしくな。そういえばレプリカユニフォームは誰の?」
「唐川に決まってるじゃないですか!」
「そ、そうか。ありがとな。じゃあまた。」
「はい!」
昇降口で結構時間食っちまったな…教室行くか。
続く
4話でした。お楽しみいただけたでしょうか?
ご評価、ご感想、ご意見、誤字報告に文法上の指摘など、何でもいいですので宜しくお願い致します。
いろはの唐川に深い意味はありません。強いて言うならイケメンだから、ですかね。
次回投稿は…1ヵ月以内に収めたいですね。とりま年越しのプロット作りからです。