やはり俺たちのロッテ愛は色々まちがっているらしい。   作:乾電池博士

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ども!乾電池です!
お待たせしていた人には申し訳なく思っています。本当にすみません…(今度は3ヶ月。)
これからもこんな感じでしょうが見捨てないでくださいお願いします!
自分の遅筆さをただただ恨むこの頃です。
学校が終わり、春休みに入ろうとしています。今度こそかけるといいな…冬休みの二の舞にはならない…!(←フラグ。)

そんな第三話です。それではどうぞ!(今回は奉仕部二人編です。)

《前回のあらすじ》
当たったものはまさかのマリーンズのチケット!?
八幡は小町や戸塚と行こうとするが、小町の無言の圧力で押し切られ、雪乃と結衣を誘うことになった。その結果やいかに…?


第ニ章~勧誘編~
3:故あって俺は人と話すことを好きになったらしい


「「………………」」

 

 …なんなんだよ、この長ーい沈黙は!俺がちょっと休日の予定を聞いただけでそんなにポカーンとしちゃうのよまあ大体わかるけどさ!?と、心の中でツッコミを入れながらも相変わらずシーンとしていた奉仕部内の空気を破ったのは我らが由比ヶ浜結衣だった。

 

「ヒ、ヒッキー、どうしたの急に!?」

 

 由比ヶ浜がそう大きく叫んだことで雪ノ下も再起動したらしい。

 

「(ハッ)そ、そうよ比企谷君。別にあなたが休日の予定を聞いてきて私とデ、デートしようと誘われたところでなにもうれしくないわよ。ええ、最近ますますかっこよくなっている比企谷君といつか外出しようなんてこれっぽっちも考えていないわ。大体私は…」

 

「わかった、わかったから。ちょっと落ち着け。」

 

 後なんでしっかり聞いちゃった時に限ってそんな恥ずかしいことを言っちゃってるんですかねー…まあ指摘するとこっちも恥ずかしくなるからしないけ…

 

「うわ~ゆきのん大胆。」

 

 由比ヶ浜さーん!?

 

「っつ!?」

 

 雪ノ下はリンゴのように赤く頬を染めていた。自覚はあったんですね。

 優しい世界だな~と思いながら二人を見ていると

 

「にゃ…んん、なにを見ていりゅにょかしりゃ、比企ぎゃやきゅん。」(訳:何を見ているのかしら、比企谷君。)

 

 …噛み噛みだった。それはもう出会ったころのの彼女からは考えられないほどに。そうやって噛まれるとこの空間の雰囲気がより一層甘ったるくなるのでやめていただきたい…

 そして由比ヶ浜はこれでもかというほどニヤニヤしながらむーっと頬を膨らませていた。なにそれ、可愛いなって…良く考えたらお前器用だな!ニヤニヤしながらうなるってどうやってやるんだよ!?

 

* * *

 

「で、比企谷君。結局私たちに予定を聞いてどうするつもりだったのかしら?」

 

「そういえば話が思いっきり脱線してたな…えっと、今言うのもなんかあれだが…前にマリーンズの話ですごい盛り上がったときあったよな?」

 

「あー、あれね。」

 

 良かった、みんな覚えているようだ。

 

「それでな、くじ引きでマリーンズのチケットがたくさん当たったからお前らも誘えって小町に命令されたんだよ…破ったら多分口きいてくれなくなる…」(ズーン)

 

([ヒッキー]比企谷君、シスコンこじらせすぎ[だ]よ…)

 

 そんなことは一言も言っていないが、俺の経験則上そうなることは確実だ。

 

「ん?どうしたんだ?そんな呆れたの典型みたいな顔して。」

 

 呆れたの典型が俺でもどんな顔か理解不能だが、まあ別にいいだろう。

 

「いえ、なんでもないわ。ただ小町さんが大好きだっていうあなたの気持ちはよくわかったから。」

 

「うんうん。」

 

「いや、それだけ聞いたら超怖いんだけど!?てかわかっちゃうんかい!」

 

 うっかり似非関西弁を使ってしまった。解せぬ…

 

「ってまた話が脱線してるし…」

 

「「あ…」」

 

結論、総武高校奉仕部はとってもとっても仲がいいみたいです、まる。

 

* * *

 

「で、結局行くの?行かない「「行くにきまってるし{でしょう}!!!」」お、おう…最後まで言わせろよ…」

 

「ヒッキーとのお出かけに行かないなんてあり…うわぁぁぁぁ!今のなし!」

 

「そうね、由比ヶ浜さんの言「ゆきのん?」ハイ。」

 

 なんかレアなところが見れた気がするぞ。

 

「じゃあチケットは当日でいいか?」

 

「う、うん。それでいいけど私たち詳しいことは全然聞かされてないよ?」

 

「あ、素で忘れてたわ」

 

 え?なんでかって?そりゃあお前………いえるわけねえだろうがコンチクショウ!

 'こいつらとの会話が楽しかったとか言えるわけねえだろ!」

 

 キャラ崩壊も良いとこだぜ…(←メタ過ぎ)

 

 「「はうっ」」

 

 ふと見ると二人が顔を真っ赤にして狼狽えていた。どうしたんだ?ハッ、まさか…

 

「声に出てた?」

 

 声はなかったが、コクコクと頷いているところを見ると、どうもそうらしい。

 クソッ、死ぬほど恥ずかしいじゃねえか!数秒前の俺を三発ほど殴ってやりたい…いや、やっぱ痛そうだしいいや。

 ちなみに二人が再起動するには10分くらいかかった。大変だったんダゾ☆…きめえわ。

 

* * *

 

その日の夜(夕食後)・比企谷家

 

「「ごちそうさまでした。」」

 

 二人でそう言って、各々の食器を片づける。今日の皿洗い当番は誰だっけ?そんなことを考えていると、小町が早速聞いてきた。

 

「ねえねえお兄ちゃん、ちゃんと雪乃さんと結衣さん誘った?」

 

「おう!ばっちりな。」

 

「おお!お兄ちゃんが日に日に成長していってる…小町感激!ポイント高いよお兄ちゃん!」

 

 まるでヨヨヨとも言わんばかりに泣きまね(?)をする小町であった。

 

「おめぇは俺の親か。あとポイント制いつまで続けんの?」

 

 言いながら軽く頭をワシャワシャしてやったらキャーと叫びながら逃げてしまう。

 

「って今日の皿洗い当番小町じゃねえか。無駄な労働なんてごめんだぜ。

 おーい、小町~ワシャワシャしないから戻ってこ~い。」

 

「はーい。」

 

 いとも簡単に戻ってくる我が妹であった。

 

「皿洗い、今日はお前だぞ。」

 

「あ、すっかり忘れてた。テヘペロ☆まあやっとくよ。」

 

「ん、よろしくな。俺は風呂入ってくるから。」

 

「りょーかい。行ってらっしゃーい。」

 

「ああ。」

 

 そうして二人っきりの比企谷家の夜は更けていく。

 

* * *

 

「じゃ、おやすみー」

 

「ああ、おやすみ。」

 

 そうして二人ともほぼ同時に寝床についた。親父と母ちゃん?そんなの知らん。

 

続く




第三話、お読みいただきありがとうございました。
お楽しみいただけましたでしょうか?

また、評価、感想、意見、雑談(?)、お気に入り登録、誤字報告、どれでもいいので宜しくお願いいたします!

次の更新は…兄妹の年越しの更新が終わってからですね。

それではまたどこかで!(4月の月刊活動報告を出すんで見に来ていただける方は多分そこでですね。)

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