やはり俺たちのロッテ愛は色々まちがっているらしい。   作:乾電池博士

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 更新がクリスマス前日までずれ込んでしまい、誠に申し訳ありません!(1か月半くらいでしょうか。)
 ssを書くって本当に難しいということを痛感しました…
 定期更新されている方々には本当に頭が下がります…

 ちなみにクリスマスとは全く関係ありません。
 そんな第二話です!どうぞ!

《前回のあらすじ》
 小町に誘われて外出した八幡。その外出先のイオンでくじ引きをやり、人生初(?)の当たりを引き当ててしまう。その景品とは…?


2:どうやら部活仲間を野球観戦に誘うというのは難しいことらしい

「おめでとうございます!」

 

 そう言われて渡されたのは、一枚の薄い封筒だった。そういえば大したものは当たらないだろうと勝手に予測して当たる景品が張り出された紙とか全然見ていなかったのだった。なんならまだ事態をうまく呑み込めていないから、ここまで冷静なまである。なにそれちょっと悲しい。

 で、問題の景品である。えーっと…銀色の玉はと…

 そうやって奥に貼ってある紙に視線を向けた。

 

2等 銀玉 QVCマリンフィールド内野・外野自由席入場券 6枚

 

 …え、マジで?(本日二回目)

 

 ぐへ、ぐへへ。いろいろと妄想(笑)がはかどりますなー

 

 ふと横を見ると、小町が若干…いや、かなり引いていたようで、こんなことを口にした。

 

「お兄ちゃん…なにニヤニヤしてんの?気持ち悪いよ?」

 

 うぐっ…そりゃあ若干の自覚はあったけど…

 

「こ、小町ちゃん?さすがにお兄ちゃんの扱いひどくない?」

 

「いや、ほんとに気持ち悪かったから…」

 

 はは…マジでひどいな…あの二人が若干優しくなった分小町が毒舌になってきてるように感じるぜ…一人称も高校に上がってから変わったし。

 妹がどんどん変わっていって最近もどかしい件。これで一本小説書けそうだな…

 そんなどうでもいいことをボーっと考えているといつの間にか小町の姿が消えていた。「嫌だ、まさか誘拐?」などとバカなことを思ってきょろきょろすると、くじ引きの列に並ぶ小町の姿があった。

 あの子、まだ引いてなかったのね…

 あと結局何が当たったのかも聞いてくれなかったし…

 

 

 とまあ、こんな感じで比企谷兄妹のお出かけは終了したのだった。

 ちなみに小町は商品券2000円分(3等)を当てて、結構喜んでいた。おかしいな~小町もマリーンズファンのはずなんだけどな~一緒にファンクラブの申し込みまでしに行ったのに…

 ところであれって小町ちゃんのポケットマネーになるのかしら?

 

* * *

 

その日の夜・比企谷家

 

 あの後バスにしばし揺られて帰ってきて、現在ゴロゴログダグダ中である。

 

 

 しばらくしてドアが開いて、小町が帰ってきた。お風呂から上がってきたらしい。

 

「おー、お帰りー。」

 

 じゃあ俺も入ってきますかね。

 そう思って腰を浮かせると小町が話しかけてきた。

 

「あ、ちょっと待ってお兄ちゃん。今日あたったチケットだけど、誰と行く気?」

 

「え?小町一緒に行ってくれないの?」

 

「あたりまえだよ!せっかくのチャンスだよ?結衣さんや雪乃さん、いろはさんたちを今誘わずにいつ誘うっていうの!」

 

「えー…とつk、(ジー)わ、わかったからそんなジト目で睨まないで!怖いから!…あ~、休み明けでいいか?」

 

「うん!あ、ちなみにもう連絡はつけてあるから。」

 

「…なんて言ったんだ?」

 

「えーっとねー、『休み明けに兄から大事な話があるそうなので、明日は休まないようにしてください!ぜひ期待しておいてくださいね!』って感じのをメールで送った~」

 

「マジかよ…」

 

 小町ぃぃぃぃぃ!それって絶対フラグじゃん!はぁ~明日はめんどくさいことになりそうだ…まあ誘いに乗ってくれるって時点で自意識過剰だけどな。

 

 

 というわけで、これが奉仕部の面々を誘わなければいけないことが決定した瞬間だった。

 

* * *

 

ゴールデンウィーク明け・総武高校にて 放課後

 

 今日の授業を全て消化した俺は階段の踊場でふと会った由比ヶ浜に「どうせなら一緒に行こう!」言われ(押し切られ)て、廊下を一緒に歩いていた。当然、二年生の冬のような雰囲気はもうない。もうあんな関係は嫌だ!あんなものは俺が望むものでない!そういう一心で奉仕部は悪戦苦闘を繰り返してきた。そして俺たちはある答えを見つけたんだ。それは…

 

「ヒッキー!」

 

 ちょっと由比ヶ浜さん、今良いとこだったのになんで話しかけてきちゃうの?そんな意味合いをこめて答えた。

 

「なんだよ…」

 

「ヒッキー…いつにも増して目が腐ってるよ…せっかく最近はマシになってきてて、さらにかっこ…」

 

 最後の方に行くに連れて声が小さくなっていったため、うまく聞き取れなかった。

 

「由比ヶ浜、もっとはっきりと言ってくれ、全然聞き取れん。陰口言ってるんじゃないかって心配になっちゃうだろうが…」

 

「な、なんでもない!なんでもないから!」

 

 その手をあたふたするのは相変わらずなんですね。あと黒歴史ネタに反応してくれなかったのはちょっとショックなんだけど…まあそこは気にしない!ハチマンツヨイコ。

 

「そ、そうか。ならいいんだが…」

 

「と、とにかくさっさと行くし!」

 

 先に行くなって言ったのはあなたなんですけどね…まあここはつべこべ言わずについて行ってやりますか。

 

「へーへー。さいですか。」

 

* * *

 

「やっはろー!」

 

「うっす。」

 

「こんにちは、由比ヶ浜さんと比企谷君。」

 

 そうやっていつものように部室に入る。雪ノ下も随分と罵倒をしてこなくなった。ただそれを少しさびしく思っている俺ガイル。

 

「それともヒキガエル君の方が良かったかしら?」

 

 …なんで分かったんだよ、こえーよ。俺のこと好き過ぎじゃないですか雪ノ下さん。

 さっき罵倒してこなくなったとか書いたな、あれは嘘だ。最近はさびしく思うと的確に罵倒してくる。もうこれは雪ノ下雪乃エスパー説を本気で疑わなければいけないかもしれない。

 

「まあそんなことは置いといて。」

 

 俺のあだ名は「そんなこと」なのかよ!

 

「昨日、小町さんから連絡があったのだけれど、そのことについて詳しく教えてくれないかしら。」

 

「あ、そうだった。ヒッキー、大事な話ってなんなの?」

 

 はぁ~一番の厄介ごとを早くもふってきたよ、この子達…黙っていればはぐらかせるかと思ったけどこりゃあ逃げ目はなさそうだな。

 仕方ない、断られると思うが小町が絶対っていうから誘うか。

 

「あー、小町のやつが大げさに言っただけでそこまですごい話ってわけじゃないが…」

 

「うんうん」

 

「…二人とも5月14日って空いてるか?普通の土曜日なんだが…」

 

「「……へ?」」

 

続く




 第二話、お読みいただきありがとうございました!おそらくこれが2015年ラストになると思います。(絶対ではないですが)

 三が日にはまた投稿できるように頑張りますので、応援よろしくお願いします!(これも絶対ではありません)
 感想、評価、意見、文法ミスや誤字脱字指摘などなど、よろしくお願いします。

 それではまた次話でお会いしましょう!(もうそろそろ冬休みに入るので、そこで書いていこうと思います…)
 良いお年を!

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