やはり俺たちのロッテ愛は色々まちがっているらしい。   作:乾電池博士

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 初めまして!乾電池と申します。活動報告で宣言してから投稿するまで結局3か月弱もかかってしまいました…
 それではどうぞ!

2016/11/5 加筆修正を行いました。(自分自身で見て、見苦しかったので。)


第一章~獲得編~
1:おそらく福引きというものも案外悪いものではないらしい


 どうも、いくら暖かい季節といえども、休日の引きこもり度には定評のある俺こと比企谷八幡です。そんな俺なのだが、今は外に出るということは案外いいもんなんだなーなんて思っている。

 でもなんで小町とイオンモールなんかに…まあそのおかげでガラガラで()()が当たったんだから、感謝しまくってるけど。…心の中で。

 

* * *

 

比企谷家

 

 今日は俺にしては珍しく、8時に起きれた。そして小町にも目を丸くされた。失礼な…

 そして適当に朝飯を食い終わったら、冷蔵庫からあるものを取り出す。当然MAXコーヒーだ。プルタブを立てるとカシュッという、気持ちのいい音が聞こえる。

 そのコーヒーを、台所で仁王立ちしながらあおっていると、小町が突然話しかけてきた。

 

「お兄ちゃ~ん、暇だよ~どっか出かけようよ~あ、お兄ちゃんを誘ってあげる小町、ポイント高~い。」

 

 話しかけながらどこか無気力そうに小町はソファーで寝そべっている。

 

「は?なんで俺まで行かなきゃいけないんだよ。せっかくのGW(ゴールデンウィーク)だぞ?ごろごろするしかないだろう?てかほかの過ごし方知らんし。」

 

「なんかスルーされたし…それにしても三年生になったっていうのに全然変わんないね~」

 

 なんだか不満げな表情だな…面倒くさいし、ここはおとなしく従うとするかね。

 

「人がそんな簡単に変わってたまるかよ。ま、どうしてもっていうなら付き合うぞ。」

 

「」

 

「ん?どした?」

 

「お、お兄ちゃんの…お兄ちゃんのヒネヒネ度がマシになってる!?」

 

「は、はぁ?」

 

 てかヒネヒネ度って何だよ。

 

「昔はもっとぐいぐいって感じでいかないと折れてくれなかったのに…」

 

そうなのだろうか……うん確かにそうだな。

 

「まあそうかもしれんな。何でかは知らんけど。まあそんなことは置いといて、出かけるならさっさと出かけようぜ。どこ行く?」

 

「なんかお兄ちゃんがすごく意欲的だ…」

 

 小町がぼそぼそと呟くが、普通に聞こえてくる。確かに今日の俺はちょっと変な感じだと思う。何かいい予感がするみたいなフィーリングだ。だがこのとき俺は、そのことを不思議に思うことなく、続けることを選ぶことにした。。

 で、小町はなんかぼーっとしている。

 

「おーい小町ー」

 

「へ?あ、うん大丈夫。えと……幕張新都心とかじゃない?あそこなら何でもあるし。買い物もしたいしさ。」

 

「了解。」

 

 Suicaの残金、大丈夫だろうか。

 

 

 

 

「…お兄ちゃん何その恰好。ちゃんと鏡見た?」

 

 小町が冷たい視線を向けてくる。

 

「え?ダメだった?」

 

「ダメに決まってるでしょ!ちょっと来て!」

 

* * *

 

 そんなわけで俺らは、駅前からバスに乗り、イオンモール幕張新都心へと向かった。

 そして映画見たり、昼飯食ったり、なんやかんやしていたらいつの間にか現在午後3時。

 やっぱり小町と出かけるのは楽しいな~なんてバカなことを考えながらイオンの店内をプラプラと歩いていた。

 ふと買い物かごを見ると、そこにはけっこうな量の野菜やらお菓子やらが入っている。てか、お菓子も買うんだな…

 ピーマン、人参、玉ねぎ、じゃがいも、挽き肉、ジャワカレーのルー…今晩はカレーか。

 お菓子の方は…スナック菓子ばっかだな。太るぞ……他にもいくらか…って

 

「おお。マッカンも買ってくれたのか!」

 

「へへーん。あ、今の小町的にポイントたっかーい!」

 

「最後のがなかったらな。まあありがとよ。」

 

 俺は小町のテンションに若干たじろぎながら、レジ列へと向かった。

 

* * *

 

 もうこれで欲しかったものはすべて買ったようで、レジに並ぶ。順番が来たらWAONで会計を済ませて、買ったものをマイバックに詰めた。

 

 さあ帰ろうとすると、遠くからカランカランとベルの音がする。柱に貼ってあるポスターに目をやると、どうもガラガラ抽選会をやっているらしい。どうも3000円以上買うごとに、一回引けるらしい。

 小町もその音とポスターに気付いたらしく、話しかけてくる。

 

「お兄ちゃんお兄ちゃん、レシート。」

 

 小町にせがまれて差し出したそれには、『合計』の部分に¥6054と印字されてあった。ふむ、チャンスは二回か。どうせそんなにいいものは当たらんだろうが、まあやってくだけやってくか。

 

「やろーよー」

 

「ああ、いいぞ」

 

「」(今日のお兄ちゃん、素直すぎてなんか怖い…いつもならそんなのガン無視で帰っていくから、苦労するのに…まあそのほうが扱いやすくていいんだけど。)

 

 また黙られてしまった。なんかデジャヴ…具体的には朝にもこんなことがあった気が…

 

「おーい」

 

(…ハッ、またやっちゃったみたい!なんか答えとかないと…)

「う、ううんなんでもないよ、大丈夫。」

 

 俺はおーいとしか言ってないんだが…本当に大丈夫か?

 

「そうか。それならいいんだが。」

 

「とにかく早くいこーよ。」

 

「ん?ああ。そうだな。」

 

 とりあえず俺たちは会場へと向かった。

 結構な人がいて、嫌悪感があるが不思議と帰ろうとは思わなかった。やっぱり今日の俺はちょっとおかしいのか?

 …余計なことなんて考えないようにしよう。こんなこと考えていたらくじ運が逃げる。

 

 小町と他愛もない話をしているとすぐに俺たちの順番が来た。チャンスは二回あるので、俺と小町で一回ずつ引くことにする。

 レシートを係の人に渡して、「二回お引きください」と言われる。まずは俺からだ。

 別に対して期待をしているわけでもないし、なかなか当たるものではないので、ガラガラを適当に回す。

 

ガラガラガラ ガラガラガラ ポトン

 

 ん?出てきたのは、銀色の玉?とりあえず参加賞ではなさそうだ。そう思っていると

 

カラーン カラーン カラーン カラーン

 

 自分の前では一回も鳴らされたことのなかった、あのベルの音が会場に高らかに響き渡った。

 

 …え、マジで?

 

続く




ありがとうございました!いかがでしたか?

商品などはは実名で出しています。

ジャワカレー→ハウス食品
WAON→イオンのプリペイドカード  ですよね。


展開の早さをどうしたらいいか、よくわかりません…誰か教えてください…

 評価・感想ともによろしくお願いします。(感想→なるべく具体的にお願いします。その方が今後の執筆活動の参考になると思うので。 評価→低評価の方は理由もお聞かせください。)

 次の投稿日は未定です。ひょっとしたら大きな間が開くかもしれません…(まだプロットを作っていないので。)


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