俺が異世界に行ったら最強な件   作:DEZI

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今回はキャラの行動を細かく書きました。
良ければ感想をお願いします


大きな1歩

「ケンギ。あなたを倒す」

ミリアーネはまっすぐ剣を突き立て

突進した。

ケンギは避けない。

するとミリアーネはいきなり

右にステップ。

「つっ!」

ケンギは対応出来ず横腹を切られた

ように見えたが

ケンギは魔法を使い体全体に

物理攻撃を遮断する魔法をかけていた。

ガギンッ!

そのまま振りかぶった剣は折れた。

折れた剣は地面に深々と刺さった。

ミリアーネは3歩後ろへ下がった。

「やはり物理攻撃は効かないようね」

ミリアーネは折れた剣を下に向けると

「武装!竜剣!」

折れた剣は再生し姿を変えた。

するとミリアーネは突きの構えをした。

「私の本気を食らいなさい」

竜剣から赤いオーラが出始めた。

「いくらあなたでも大魔法クラスの魔法と村一つ破壊する二つを食らったら無傷じゃ済まない」

ミリアーネは少しニヤけた。

「煉獄!!」

剣を突き出すと炎が渦を巻き周りの物体を溶かすようにケンギへ向かった。

ケンギは避けなかった。

直撃した。

「勝った……!?」

ミリアーネは確信したが

ケンギは無傷だった。

 

勝負は終わった。

ケンギの圧勝。

ミリアーネは深いため息をして

階段に座った。

ケンギは隣に座った。

「ケンギ……」

「ん?」

ミリアーネは迷っていた。

2度も負けてしまった自分に居場所は無いのではないだろうか。でも騎士団統括を辞めたら自分に何が残るのか。

「私……どうしたら良いんだろ」

ケンギは少し考えて答えた。

「そんなの知らん」

ミリアーネは驚いた。

そしてため息をつくと

「あんたって悩みとか無さそうだね……」

「悩むより先に行動するからな」

その答えを聞くとミリアーネは笑った。

「あんたの話聞いてたら悩んでんのがバカみたい」

「それはどうも」

ミリアーネは空を見上げると

世界にはこんな奴がゴロゴロ居るんだろな

そう考えたミリアーネは

一つの答えに辿りついた。

「私あんたについて」

「お前って胸結構大きいな」

ケンギはアッパーされた

その日人間が空を飛んだ話が

城内で流行った。

 

ー王室ー

「あ、そうなん?ミリアーネ行っちゃうの?」

この軽い話し方の男がパルテミア王国の王

ジェル・パルテミア4世だ。

「はい。パルテミア王国を離れてる間騎士団統括はグボルグに任せようかと」

「そうか。頑張れよ」

王は意外とあっさりだった。

 

ミリアーネとケンギが王室から去ると

「グボルグ。もう良いぞ」

すると王の後ろのカーテンから

グボルグが出てきた。

「感謝します」

王は少し笑うと

「お前が頼み事とはな。珍しい事もあるな」

グボルグはケンギとミリアーネの勝負が始まると王の元へ訪れミリアーネが旅に出るのを許すように頼んでいた。

「一緒には行かないのか?」

「私ではミリアーネ様の邪魔になります」

「邪魔。か。」

王は何かを悟ると椅子にもたれ掛かった。

「今日は良い天気だの。」

「そうですね」

 

ー客室ー

「おーい。セレナー。戻ったぞー」

ケンギが客室のドアを開けると

「あひいいいいいいいいいい」

セレナが横になりマッサージを受けていた

「おい」

「なんですか?私は聖騎士の連れです…よ?」

「聖騎士の連れ…な?」

「いや、これにはワケがありまして」

ゴヂン。

 

ーパルテミア王国門ー

「いたーい…手加減しないんだから…」

セレナの頭には大きいコブが出来ていた

「ミリアーネ遅いな。」

 

その頃ミリアーネは

「では行ってきます。」

そうミリアーネは母に言った。

「ミリアーネ様」

ミリアーネは振り向くとそこにグボルグが居た。

「グボルグ」

グボルグは首に下げてるペンダントを

取ると

「ミリアーネ様。これを」

ミリアーネの手に置いた。

「え、でもこれは」

「一族に伝わる守護石です。きっとミリアーネ様を守ってくれます」

「グボルグ…」

「まあ、守護石の出番は無さそうですが」

「当たり前よ」

そうミリアーネは言うと

グボルグの胸を軽く殴った。

 

ーパルテミア王国門ー

ミリアーネは立ち止まった。

ここから先には未知の世界が待っている。

振り向くと仲間の応援の声が響いてきた。

「分かったよ。行ってきます」

1歩踏み出した。

それはミリアーネにとって大きな1歩だった。

 

「ミリアーネ。遅いぞ」

「では行きましょうか♪」

「あ!待ちなさいよ!」

 

ー佐原剣技冒険手帳ー

女剣士クリア


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