俺が異世界に行ったら最強な件   作:DEZI

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騎士団統括の女剣士

ーパルテミア王国城下町門ー

 

パルテミア王国門。

今日は何やら騒がしく門も空いていた。

警備も端に2人居るだけだった。

近くに居る商人に話を聞くと

『いへへへへへへへたまつなへへ』

あ、こっちじゃない

「ああ、今日は建国記念日なんだぜ。ちょうど300年なんだ。」

建国記念日とあって凄い賑わいだ。

中に入れば人で前が見えない。

セレナとはぐれないように手を握って

歩いていた。

「セレナ」

「は、はい」

人に押され苦しそうだった。

「少し魔法使うな」

「え、待っ」

 

ーパルテミア王国城下町中心『大木』ー

 

「って下さい!」

ストン。

どうやら、短い距離なら瞬間移動が可能らしい

「ふー。」

「て、え、ここ、どこですか」

「試しに瞬間移動使えるか試したら使えたらしい。場所は人の少ない所って念じたらここについた。」

「ほんと、何でもありですね……」

瞬間移動が使えると分かって嬉しかった。

これなら、セレナを連れて歩かなくて済む

「それにしても大きな木ですねー」

『ほっほ。そりゃー300年生きとるからな』

「!?」

声のする方へ向くと

おじいさんが居た。

「300年って事はこの国と同じですね」

「まあの。ふぉっふぉ」

このおじいさん。どこか不思議な感じがした。

「おい。じいさん」

「んん?」

「何者だ」

そう聞くとおじいさんは感心した顔をした

「お主。我が正体をこんなに早く察知したのはお主が初めてじゃ。お主こそ何者じゃ」

「ただの旅人だ」

そう言うとおじいさんは笑みをこぼした。

「ハッハッハ!!面白い奴じゃ。良いだろう!名乗ろう!我が名はレイン・ポール。パルテミア王国の魔法使いじゃ。」

レイン・ポール。その名を聞くとセレナが

「レイン・ポール!?あの大魔法使いのレイン・ポール!?」

「いかにも」

「す、凄いですよ!師匠!」

セレナは目を輝かせて言った。

「世界に30人しか居ない大魔法使いの1人ですよ!1人で騎士団並みの戦力を持つんです!」

「ふぉっふぉ、恥ずかしいのぅ。」

このじいさん。そんな強いのか

「じいさん。」

「なんじゃ?」

「騎士団統括の女剣士について教えてくれ」

そう。やっと見つけた女剣士。

少しでも情報が欲しい。

「ミリアーネの事か?」

「じいさん知ってるのか!?」

「知ってるもなにも。わしの孫じゃ」

なん…だと…!?

こんな偶然が……

「是非、会わせて欲しい」

「なんじゃ。お主もミリアーネの挑戦者か」

「え?」

するとセレナが小さな声で

「師匠……パルテミア王国では建国記念日に騎士団統括に挑む事が出来るんです……」

「な、なに!?」

「それならそうと早く言いなされ」

レイン・ポールはもう挑戦者だと思ってる

「さあ!ゆくぞ!」

レイン・ポールは俺の手とセレナの手を握ると瞬間移動した。

ストンッ

「おい!ミリアーネ!」

「おじいさま?」

そこに居たのは赤髪ロングの美女だった。


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