「えええええ!!??この世界の人間じゃないいいいいい!!??」
「声が大きい」
「す、すいません」
幼女はシュンとした。
「この世界を教えてくれ」
「わかりました」
そう幼女は言うと座り直した
「この世界はラグナロクと呼ばれてます」
「うむ」
「大陸が三つあって一つがホーラ。二つ目がゼーラ。三つ目がインゴット」
「俺達が居る大陸は?」
「ホーラです。ホーラは三つの大陸で一番治安が良く自然に囲まれてます」
「そう言えばパルテミア王国ってなんだ?」
「やはり知ってましたか。パルテミア王国はホーラを守る三大王国の一つです。パルテミア王国の騎士団は凄まじい強さを持つそうです。恐らく師匠でも勝てるかどうか」
「お、おう」
一度パルテミア王国って所に行ってみるか
「で、パルテミア王国はどこにあるんだ?」
「ここから西に行くとパルテミア王国があります。だけど行ってどうするんですか?」
「女剣士を探す」
「はい?」
「女剣士を探す」
「た、確かにパルテミア王国の騎士団統括は女剣士ですが……それだけですか?」
「それだけだ」
幼女は呆れた顔をしてため息をついた。
「ところでお前の名前は?」
「セレナです♪」
「よし。セレナ。」
「はい」
「パルテミア王国に行くぞ」
「え、ええええええ!?」
「レッツゴー!」
ーパルテミア王国周辺の山ー
「つ、疲れた……」
「え!?もうですか!?」
「いや、だってもう3日は歩いてる……」
「馬鹿言わないで下さい。30分しか歩いてませんよ」
「だから魔法使って行こうぜー……」
「師匠みたいに万能じゃないんです!」
「こいつ置いてこうかな……」
「お金は私が持ってるんですよ」
「チッ」
しかしさっきから同じ所グルグル回ってるような
歩く度に暗くなるし。
「おかしいですね……」
ほら。おかしいって
「おかしいよね~」
ほら。おかしいって……
……
……!?
「だ、誰だお前!?」
いつの間にかセレナの隣に男が居た。
身長は俺より高……同じぐらい
見た所剣士のようだ。
「こんな可愛いお嬢様がこんなひょろひょろな男と2人きりで居たから心配になったんだよ~」
この金髪ナルシストめ
「お嬢さん?僕が護衛をしましょう」
「お断りします」
ざまあみろwww
「な、なぜですか!?こんな弱っちい男よりかっこよく強いパルテミア王国騎士団に入団予定の私が良いでしょう?!」
「師匠は弱くないです」
「弱いよ!見た目を見れば分かるでしょ!」
「ならば師匠と戦ってみて下さい」
金髪ナルシストは悔しそうな顔をして
俺を見た。
「おい。勝負だ。」
たく。余計な手間かけさせて
すると金髪ナルシストは剣をこちらに
よこした。
「僕に一撃でも傷を…」
ズザン。金髪ナルシストの横道が谷になるほどえぐり取られた。
「力入れ過ぎたか」
金髪ナルシストは白目をむいて倒れた。
「師匠行きましょう」
「お、おん」