fate/zeroにカリスが参加するようです。…え?やさぐれブレイドも参加するのかい?⚠︎完結しました 作:ハクリ
メールの本文には、こう書かれている。
聖杯戦争を終えし者達のある日常、そして非日常。罪を重ねし魔術師が、絆を結びし魔術師達に、粛清される後日談。
この物語たちを紡ぎ表すパーツが100,000を超えた時、この後日談を語ろう。
はい。自分でも何書いてるんだっていうのが本音です。
この短編というか、番外編は、何回かに分けて行います(一回だけでまとめられる自信がないのが現状です…)。
この後日談には、オリキャラ・オリジナル展開などがあります。苦手な方はご了承ください。
それではどうぞ。
始サイド
俺と剣崎は、いつも通りにアニメショップで働いていた。来る人来る人、特徴はある(なんか、ジャンルを問わず、『ジャンヌ・ダルク』のグッズを大量に買う客とか…)が、基本的に客もマナーや礼儀はあるほうで、以前に客を見かけた時は、おばあさんの荷物を持ってあげていたり、マナーの悪いアニメ好きに注意したりもしていた。
今日もいつも通り…。
と思っていた。
ピーコン…。
L○NEの通知が来たのだ。
仕事中には、『あるグループ』を除いて、通知をオフにしている。
そして、その通知をオンにしたままのグループは、
『悪魔術師狩り』。
これはあくまでも副業だが、悪徳な魔術師を狩る仕事もしている。そして内容は、
悪魔術師狩り(6)
綺礼キレイ「魔術師達の中でも、危険視されている『アルファレア・ガーネルム』が、冬木の街に潜伏していることがわかった。詳細は本日20:00に、いつもの場所で集合されたし」
ケリィ「チッ!ここに来るとは盲点だった…!今回は僕も出る!席を確保しておいてくれ!」
雁夜ん「稀に聞く名だと思ったら、マジもんの危険人物かよ!?俺も出る!」
綺礼キレイ「後は、始と剣崎、そして渉だが…」
渉・ザ・リッパー「俺も出れます!今回は、楓も連れて行きます!」
綺礼キレイ「よし、あとはあの2人の返事次第か」
俺は、剣崎と顔を見合わせた。剣崎の目は、『日常を謳歌する人間・剣崎一真』ではなく、『大切なものを守る青き剣の王仮面ライダーブレイド・剣崎一真』の眼となっていた。それを見て、俺も『アニメショップ店員・相川始』から、『人の想いを守護する黒い嵐・相川始』となる。
「店長!今日はこれで帰ります!」
「店長すいません!俺もです!」
俺たちは、ほぼ同じタイミングで店長にそう告げた。
すると、
「うん!いつもの用事だね!行ってらっしゃい!けど、『約束』は忘れてないよね!!」
「「ハイ!」」
俺と剣崎、そして店長との約束は、『仕事が終わったら、まず最初に、絶対にここに帰ってくること』。
この約束は、悪魔術師狩りを始めた時の最初の仕事の後、俺たちは店長に無断で、身体を休めるために休みを取っていた。
次の日、仕事場に行った時、店長が泣きながら俺たちを抱きしめてきた。その目にはクマがあって、俺たちが休んでいる間、寝もせずにずっと俺たちを待っていたことを聞き、俺たちは自分たちの近くにいる人を泣かせてしまったことを後悔し、この約束を了承した。それからはちゃんと、店に顔を出してから家に帰るようにしている。
そんな約束を胸に、俺たちはいつもの飲み屋に向かった。
もっとも、今日は飲むのが目的ではないが。
始「直接行くから席を取っておいてくれ」
一真「俺も始と行くから!」
もちろんL○NEの返事も入れて。
居酒屋『CANJARADA』
「さて、皆が集まったところで、今回の概要を説明する」
綺礼がそう話すと、モニターにターゲットとなる人物が映し出された。
この居酒屋は予約すれば、こうしたモニターなどのついた会議室仕様の個室も借りることができる。もはや何でもありな気がするのは俺だけではないはずだ…。
「まずは今回のターゲット、『アルファレア・ガーネルム』についてだ。
アルファレア・ガーネルム
年齢 39歳
性別 男
魔術礼装 不明
ガーネルム家9代目当主
ここまでで質問はあるか?」
そこでまず手を挙げたのは、雁夜だった。
「えっと…見てる限りだと、まだ危険人物って気がしないんだが…。なんで危険人物なんだ?」
「間桐雁夜、それについては、もうちょっと話を聞いてたら、いずれ分かる」
「…?分かった」
「先ほど雁夜から、危険性について問われたな。なぜこの男が危険か。それは、この男が使用する魔術にある」
「…どんな魔術なんだ?」
俺と剣崎は、少し嫌な予感がした。何故かはわからないが、こう…まとわりつくような不快感だった。
「その魔術は、『人を操る魔術』だ。これを行使し、幾多の魔術師をこの世から脱落させている」
悪い予感は、的中した。が、
この時は、あんなことが待ってることまでは、さすがに読めなかった。
「潜伏場所は街はずれの廃屋敷だ。そこに、自身の使役する人間を多数閉じ込めている」
「…クソ、なんかイライラしてくるな…。人をスケープゴートに使って、自分は罪を逃れようとか、ふざけてんじゃねぇぞ…!」
「…渉、ちょっと落ち着いて。そんな人達を助けるためには、渉の力も必要なんだから」
「楓…。すまん。ちょっと頭冷えたわ」
渉も、やや憤りを見せているな…。スケープゴート云々は、イジメられてる時にやられたのか…?
だが、
1番怒っている者がいた。
それは、
「こいつは、アイリやイリヤ、姉さんに母さんと父さんに舞弥、セラやリズ、果ては士郎も狙ってるということか…!許さん…。ガーネルム、ゆ゛る゛さ゛ん゛!!」
…これはヤバイ。主にターゲットが。下手すりゃ蜂の巣だ…。
しかし、自分の近くにいる者が狙われるという懸念は理解出来た。俺も帰ったら臓硯に言って、桜を匿っておこう。
「狩りの決行は2時間後だ。それまでに、準備をしておいてくれ」
「「「「「「了解!」」」」」」
さぁ、狩りの時だ…。
???
「あのー、そこのお嬢さん」
「え?はい、なんですか?」
「ちょっと、道をお伺いしたいのですが…」
道を伺いたい、そういった男の顔は、爛々としていた。
まるで、欲しいオモチャを見つけた、子供のように。
2時間後
廃屋敷前
「さて、全員いるな」
いつもの神父服を着た綺礼が点呼を行い、全員いることを確認した。
俺は、生前から着ていたベージュのコート、剣崎は、BOARDの社章のついた服、切嗣はいつもの黒いコート、雁夜はフード付きパーカー、渉は長い青のコート、楓ちゃ…さんは、完全黒のゴシックロリータだった。
「よし、それでは…
突入!」
そして屋敷に侵入した。この屋敷はかなり広く、皆と離れれば、不利になる可能性もある。俺たちは集まろうとしたが、なにか違和感を感じた。
そして、周りを見ると、
一緒に突入したはずの皆が、消えていた。
「…!?どういうことだ!?剣崎!綺礼!切嗣!」
返事がなく、ある可能性を悟った。そう、これは…。
「くっ!『異界化トラップ』か!」
俺たちは、まんまと罠にかかり、後手に回ることとなった。
少し微妙なところですが、今回はここまでです。
この後日談は、3話くらいにまとめる予定です。そこまでお付き合いいただければ幸いです。
今後ともご指導、ご指摘、感想に質問、評価、よろしくお願いします。