IS Striker   作:アーヴァレスト

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それは見続けるもの、問題を探して突き付けるための蒐集者


監視者

「監視者の痕があるな」

「監視者?」

「あぁ、言ってしまえば政府の忠犬だ」

 

続く翌日、俺は織斑・千冬と共にある場所に来ていた、クラック元の建物だ

 

「ここからクラックされたことには間違いないんだな?」

「あぁ、ここにあるスーパーコンピューターからのクラッキングだと判明している」

 

最近の捜査速度ってすごいね・・・

 

「トゥルーアイだったっけ?」

「あぁ、一昨年前に納品予定で強奪されたモノだ」

 

へー、どうでもいいけど

 

「・・・?」

「どうした?」

「・・・」

 

ジャスチャーでなかに人間が既にいることを伝え、銃を構える

 

「3・・・2・・・1」

 

装填完了、準備よし

 

「ゼロ!!」

 

勢いよく扉を開け、その眉間に銃口を突きつける

 

「あ・・・ぅ」

「・・・」

 

女・・・?でも

 

「腰に持っている武器を出せ、銃だろう?」

「くっ・・・」

「あの場を見ていたのもお前だな?」

「さ、さぁ?何のことでしょう?」

 

あぁ、俺は見ただけで分かったというのに

 

「自衛隊統合管轄非公開特殊機関、その内の一つ、軍事関連情報収集部隊の人間だな?」

「そんなところ知りません」

「目が泳いでいるぞ、所属してから日が浅いな」

「くっ・・・!!」

 

情報部隊所属か、全く面倒な奴だ。ちなみに顔だけで分かったのは、学園内でも目撃しているからだ

お世話になったこともある

 

「保健室の主がこんな事をしているなんてな・・・世も末だ、特に美人ならなおさら」

「あら、お誘い?」

「あぁ、冷たい部屋へな」

「それは・・・」

 

雰囲気が変わる、化けの皮が剥がれたな

 

「お断りよ!!」

「あぁ!?」

 

逃げられると思っているのか!?

 

「逃がさねぇよ!!」

「そんな!?」

 

フラッシュ焚いて逃げられるとでも思ったのだろうか?だとしたら笑止だ

 

「さて、どう料理してやろうか?」

「ひっ・・・!!」

「悪い顔だぞ、藍澤」

「あぁ、どうやってゲロらせるか楽しみだ」

 

ニヤつくのが止まらなくなる、でもその前にひと働きしてもらおうか

 

「さて、情報を搾取していたな?それを出せ」

「断ります」

「出さないと一族郎党・・・」

「卑怯者!!」

「それがどうした?」

 

別に殺すとは言ってないぞ?言ったのと同じような言葉は言ったがな

 

「あぁうむ、仕事があるのはわかる。その上での商談と行こう」

「誰が乗ると?」

乗らざるを得ない(・・・・・・・・)

「ぐっ・・・!!」

 

ふはははははっ!!美人の顔を歪めるのは楽しくて仕方がない!!もちろんそれがいろんな意味で恥ずかしい顔だとな!!

 

「こちらの出すものは最新鋭機、全機の裏カタログだ」

「つっ!?」

「その代わりここで得た情報の全てを出せ」

 

交換条件にはとても良いモノだが、どう出る?

 

「本当ですね?」

「あぁ、嘘は言わんよ」

「出しません」

「よし、最終手段だ」

 

頭の上を掠るように撃った

 

「ひっ!!」

「無音銃だ、怖いだろう?」

 

いきなり発砲されたことに心底驚いたようだ、それはそうだろう

いい気味だ

 

「もう一度言うぞ、吐け」

「どうしてもですか!!」

「どうしてもだ」

 

さて、どう出る?

さっさと吐いて欲しいのだが・・・

 

「藍澤!!」

「どうした?今お話中だぞ」

「その前にこれを見ろ」

「つっ・・・!!」

 

案内された場所に行くと、死体があった

 

「これは・・・」

「そんな!!」

 

死体に心覚えのある人間でもいたのだろうか?

 

「心覚えがあるのだな?」

「つっ・・・!!」

「なおさら、聞かなくてはならんな」

 

学園にお持ち帰りして話を聞くことにする、スパコンは使い物にならないレベルで壊されていたが、これも同じくお持ち帰りしてできる限りサルベージするそうな

 

「さて、話す気になったかい?」

「ここまで来たら、そうするしかないですよ・・・」

 

ふははは、まさにその通りだ!!

 

「じゃあ、話してもらおうか?」

「はい」

 

彼女から語られた、衝撃の言葉に俺は・・・




次話、急展開!!
日常書くのダメダメな作者です、次はマジでドロドロした話だよ!!


感想ください、作者の精神力が変化します

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