IS Striker   作:アーヴァレスト

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それは最悪の出来事、キャストが違うものの、昨年と同じ出来事


新たなる闇、胎動

「さて・・・この日が来ました・・・」

「テンション超低いね?」

 

昨年はトラブルが起きて途中で終わったクラス対抗戦(リーグマッチ)の日が訪れた

 

「最悪な事が起きねばいいが・・・」

「不謹慎」

「あ、はい」

 

流石に不謹慎だったな・・・

 

「今年は熾烈だぞ」

「あぁ、どのいつもこいつも粒揃いと来てやがるからな」

 

今年の新入生は実力も成績も粒ぞろいだ、故に熾烈を極める可能性が高い

既に学内で(許可なく、そして非合法に)行われている賭けでは最有力候補が乱立中と凄まじい状態である

 

「貴様が胴元か?」

「おぉふ・・・」

 

セリアがノビた状態で織斑・千冬に連行されて室内に入ってきた

どうやらバレたらしい

 

「すまない・・・カズマ!!」

「くっ・・・切る札を使うしかないか!!」

 

捕まるギリギリ前まで来て俺は胸ポケットから秘密の切り札をチラッと見せる

 

「なっ・・・!?」

「コレ、バラしていい?」

「くっ・・・!!卑怯者め!!」

 

部屋の惨劇を撮した写真だ、これをバラされたらそれこそ精神的な大打撃を受けるだろう

 

「まぁ、半分は寄付するから黙っててくれや」

「・・・本当なんだろうな?」

「嘘は言わんさ、ついでにこれも処分しよう」

「今すぐに破り捨てろ!!」

 

どうやらとても恥ずかしいらしい、言われた通りに破り捨てた

 

「必ずだぞ?本来なら許さんのだからな!!」

「へーい」

 

次の瞬間、室内が揺れた

 

「状況報告!!」

「襲撃です!!」

 

即座に反応して状況を聞く

 

「なぁ、デジャブらないか?」

「残念だが、同意見だ」

 

案の定、ご丁寧に隔壁までクラックしてやがる

 

「クラック解除までの想定時間は!?」

「不明です、高度なクラッキング技術の模様です!!」

「ちぃ!!」

 

ここから何とかするしかないな!!

 

「システム手動変更!!何としても制御を取り戻せ!!」

「了解!!」

 

早くしないと、犠牲者が出るかもしれん!!

 

<アリーナ、坂上・アンナ>

 

「なんだコイツ?」

「どう考えても敵でしょうが!!」

 

対戦相手にそれを言われるほど私は変な事を言ったらしい

 

「アンタの機体、SE残量どんだけある?」

「ギリってとこかな、敵がしぶとかったら詰むかも」

「じゃあ共闘よ、コイツを・・・」

「「墜とす」」

 

無人機らしい、人間ぽい所がない

 

「でもすばしっこいし動きがいい」

「軽く専用機持ち以外は落とせそうだね」

 

攻撃を躱し、砲撃するもよけられる。それを見て大体わかった

 

「厄介だなぁ!!」

「本当に!!」

 

怒りにイライラしてくる、あるいはこれが目的か?

 

「あれ使いなさいよ!!」

「使えたら連続で使うっつうの!!それが出来ないから近接戦してるんでしょうが!!」

 

アイザイアン・ボーン・ボウの事を言っているのだろう。だけどあれはかなりの集中力を必要とする、簡単には撃てない

撃つためにはもう一つの要素が必要だ

 

「それまで私が何とかするから一発で決めなさい!!」

「えぇー」

「やれ!!」

「はぁい」

 

ヤレヤレ・・・期待されているのならやるしかないか

 

「オーバードライブ、スタート!!」

 

同時に、機体全域に供給されるエネルギーが激増した。放熱索が展開され、莫大な余剰エネルギーの余波で白い光の粒子が発生する

 

「おいこのバカ!!それはステルス機だと言ったろうが!!」

 

開発者であり、先生でもある人からお叱りの通信が入るけど・・・

 

「ステルスなんて知らねぇ!!」

 

の一言で無視した

 

「これでも喰らえ!!」

 

砲口を向け、最大出力にしたアイザイアン・ボーン・ボウを構える

 

「今よ!!」

「行っけえぇぇぇ!!」

 

直撃、爆散・・・してない!!

 

「それでも三肢欠損!!」

「畳み掛けるよ!!」

「おう!!」

 

これが最後の攻撃!!

 

「「コレでくたばれ!!」」

 

エネルギーを纏わせてた脚で跳び蹴り・・・所謂、ライダーキックで最後を飾った

 

 

<地下施設、カズマ>

 

敵の襲撃後、破片を元に解析を初めて数時間が経過していた

試合に関してはなんとか誤魔化し続行している

 

「で、解析結果は?」

「ISではありません」

「ほう・・・?」

 

去年に引き続いて今年も襲撃してくるとはなんとも忙しい連中だ

しかしISではないとはね・・・

 

「それどころかカズマ君の機体の構造に似ています」

「あぁ、なるほど・・・」

 

大体わかった、俺と同じ世界から来た人間がいる

しかも俺に近く、敵としていた者が

 

「戦端は再び開かれる・・・か」

 

新たなる敵が現れた、最大の敵をどうするか。今度の敵は前のように行かない可能性もある

それでも・・・

 

「何にせよ、立ち塞がるのなら倒すまでだ」

「本気だな?」

「本気だとも」

 

敵は倒す、何としても倒す

自分のために、そして仲間と居られる世界のために!!




無人機がISではなくなりました。それどころか主人公のモノに近いです



感想ください、作者が激烈に張り切ります

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