IS Striker   作:アーヴァレスト

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ブラック・フレームVSブルー・ティアーズ
近・中距離万能型と中・長距離射撃型。
元軍人の転生者と代表候補生の戦い、その結末は?


黒き焔VS蒼い雫

一週間が経った、その間たいした対策は一切何もしていない。

理由?する必要がないから

 

「よし、組み合わせはナイスだ」

 

一試合目は俺とセシリア・オルコットに決まった。よし・・・舐めプしよう

 

「今、舐めたプレイでもしようと思っただろう?」

「おう、コイツ(ブラックフレーム)は強すぎだからな」

 

由宇に注意された、でも変更のつもりはない

 

「まぁ、お前の戦闘能力なら手加減はしたほうがいいのは確かだが、手は抜くなよ?」

「スタイリッシュ舐めプレイしていい?」

「・・・」

 

無言でブレーンクローされた、とても痛い!!

 

「痛い痛い、すいません織斑・一夏でしますっ!!」

「そうかそうか、ならもっとしてやろう」

 

今度はスリーパーホールドしてくる、さっきより強さが増してる!!

 

「いたたた!!嘘ですしません!!しませんから許して!!それに胸が、胸があぁ!!」

「この変態!!」

 

蹴り飛ばされた、とても痛い

 

「さっさといけ!!」

「おう、行ってくる」

 

 

緊張をほぐすにはちょうど良かったのか、由宇は顔を真っ赤にしながら叫んだ

俺よりも緊張していたのでちょうどいい感じにほぐれただろう

 

「藍澤くん、いつでもいいですよ?」

「了解」

 

ブラックフレームを展開、ビームライフルを腰部背面に、盾を前腕部のラッチにマウントして両手をフリーにする

 

「藍澤・カズマ、ブラックフレーム・・・出撃()る!!」

 

さて、縛りプレイで行くかな?

 

「あら、逃げずに来ましたのね」

 

アリーナ中央上空、相対する形で滞空させるとセシリアはそう言ってきた。俺の返事は

 

「あぁ、ステージには主役がいないと話にならんだろう?」

 

この場合のステージには敵役にセシリアが、俺はそれを倒す主役が存在する

 

「そう・・・最後のチャンスをあげますわ」

「なに?縛りプレイでもして欲しいのかな?」

 

キレかけながらセシリアは否定してくる

 

「私が一方的な勝利を得るのは自明の理です。ボロボロの惨めな姿を晒したくなければ、今ここで謝れば許してあげないこともなくってよ?」

「はっ、それはチャンスと言わんぞ」

「そう?でしたら・・・」

 

次の瞬間、彼女のIS、ブルー・ティアーズの武装である六七口径特殊レーザーライフル"スターライトMkⅢ"の初弾エネルギー充填がされたことをブラックフレームのセンサーが感知した

 

「お別れですわ!!」

「よっ!!」

 

キュバチィ!!という、発射と弾いた音がする

 

「なっ!?デタラメなっ!!」

 

左腰から抜き放ったビームサーベルで弾いたのだ、驚きもしようものだろうが・・・

 

「まぁいいですわ、武装もそれだけのようですし、さっさと終わらせましょう!!」

「ちぃ!!」

 

そこから放たれる射撃を避ける避ける、顔は苦虫噛むように取り繕って内心は爆笑中だ

 

「さぁ踊りなさい!!わたくし、セシリア・オルコットとブルー・ティアーズの奏でる円舞曲(ワルツ)で!!」

「いいぜ踊ってやらぁ!!」

 

そう言いながらも俺は避ける避ける、余裕だとバレないようにギリギリダメージを負わないように加減して

 

「よっ!!ほっ!?あらよっ!!」

「くっ!!ちょこまかと!!」

 

余裕で何度も避けてたらとてもめんどくさそうな顔になった、面白いのでさらにおちょくる

 

「どうしたどうしたぁ!?それぐらいじゃあねぇだろ代表候補生さんよぉ!?」

 

避けながら接近し降りかかって交差するだけに留める、攻撃?しませんよまだ

 

「そもそも、中距離射撃型のわたくしに近距離格闘装備とはどういう了見ですの!?」

「ハンデだよハンデ、それくらいくれてやらなきゃな」

 

戦闘開始から15分経過、それ言い出すの遅くね?まぁいいけど

 

「わたくしでは本気にはなれないとでもいいますの!?」

「うん?最初から勝敗を決めているようなガキの事なんて無視しているよ」

 

ブルー・ティアーズの機体名は搭載している武装自体の名称から来ている、いわゆるビットのような物だがこれに関しては俺にとって別段驚くことではない。

むしろ、たかが4機程度で俺に勝てるとでも?俺は大型3機、小型8機で総砲門数43門搭載の相手と死闘した経験があるから、はっきり言って敵ですらないんだよね

 

「では、閉幕(フィナーレ)と参りま」

「偏向射撃とか出来ねぇの?」

「・・・!?」

 

カマかけたら引っかかった、どうやら偏向射撃もできる機体のようだがマスターしていないと思われる

 

「どうして、それを!?」

「勘だよ、カ・ン」

 

それなら俺が一つの面白いやり方で擬似偏向射撃を披露しよう

 

「擬似的ではあるけど、披露してやるぜ!!」

「くっ!!」

 

盾を構え、レーザー射撃を防ぐ、その間にビームサーベルを戻してビームライフルを取り出す

 

「そら、受けな!!」

 

盾を投げ飛ばす、セシリアは機動で避けるが、俺がやったのは盾でビームを反射(リフレクト)させ、スターライトMkⅢを撃ち壊すというものだった

 

「なっ!?」

「ついでに全機落とす!!」

 

隙がある間にビット(モドキ)も撃ち落とし、セシリアの選択肢を近接のみに絞り込む

 

「まだでっ!!」

「どうせミサイルだろうがぁ!!」

 

使わせるとでも?さっさと片付けてやんよ!!

 

「そぉら落ちやがれぇぇぇ!!」

「きゃあぁぁぁ!!」

 

両肩のビームキャノン、両腰の超電磁砲、更には右手のビームライフルと襟首の近接防御機関砲を一斉発射するフルブラストでトドメを刺した




最後の最後で我慢できなくてやっちゃった♪
な回でした。
さーて、次は白式だよー

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