IS Striker   作:アーヴァレスト

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雪って楽しい。投げたり突っ込んだり。


冬休み

「お、雪だな」

「今年は大雪だってよ」

「そうか・・・」

 

IS学園から離れ、一夏の家に呼ばれた俺達はその途中で降り始めた雪に少しだけ驚く

 

「降り積もるといいなぁ」

「交通機関が麻痺するぞ?」

「遊ぶのが優先だ」

「そうか?」

 

そうだとも、雪投げに雪だるま、かまくら作って中で餅食べるのもいい

まぁ、かまくらの場合は少々雪の質と量が問題になるが

 

「あぁ、1mくらい降らないかな・・・」

「無理だろ、ここは冬でも氷点下に行く事のほうが珍しんだから」

「そうだよなぁ・・・はぁ」

「お前の別荘とかは?」

 

あぁうむ、なんだ・・・

 

「無理、そもそも大所帯じゃはいれない」

「それか・・・」

「当然だろう、山篭り用のログハウスだぞ」

 

山にこもって心身を鍛え直す時にしか使わないログハウスだ、そもそも大所帯で入ることを想定した作りではない。

無理だとは言わないが厳しいところがある、主に電源容量が

 

「でも、こうして見ているだけでもいいものだな」

「そうか・・・?」

 

専用機持ちのうち、セシリアなどの外国組はそれぞれ帰国しており、ここには日本国籍の専用機持ちのみである

織斑・一夏、篠ノ之・箒、俺、峰島・由宇の四名だ

それに家主(?)である織斑・千冬もプラスしよう、ちなみにその織斑・千冬は・・・

 

「酒、かっ食らってないだろうな・・・?」

「俺に聞くなよ」

「その通りだな、俺の酒が美味すぎるのが原因といえば原因か」

 

セレクトが良すぎたのかもしれない。反省しよう

 

「出不精なの?あの凛々しき方が」

「冬は案外な、夏はそこそこだが」

 

身内から語られる衝撃の真実。案外ヒッキーだった。

そういえば篠ノ之・束はどうしているんだ?

 

「束さんは箒と遊んで・・・もといイジってるな」

「おぉう・・・」

 

主にどちらが可哀想だとかは言わないが、ご愁傷様である。

 

「明日は降り積もれー、雪球作って一夏の顔面にクリーンヒットだァ!!」

「ひでぇぞおい!?」

 

面白いだろう?これでないとな

 

「さて、おでん作るか」

「おぉ、その食材のほかに何を買ったんだ?」

「うどん」

「マイナーだな」

 

マイナーこそ王道なり

 

「美味ければいい、それが更に日本料理ならば」

「あ、そう」

 

呆れられた、酷いなぁ・・・

 

「さて、着きましたねぇ」

「なんだろう、今入ったらまずい気がする」

「以下略」

 

なんだが不吉な予感がした。こう、開けたら悪夢が広がってそうな感じがする

 

留守番をしていたのは話をしていた女性陣、織斑・千冬、篠ノ之・束、その妹である篠ノ之・箒、話になかったけど峰島・由宇の五名だ

セリアはおでんが出来た頃に来るとか言ってたのでおそらくゲーセンで遊んでいるのだろう

 

「お前が先に行けよ、織斑(弟)」

「いまさら他人行儀!?」

 

だって犠牲になりたくないもん

 

「行くぞ・・・」

「おう」

 

俺は一夏がドアノブに手をかけた瞬間に数歩引いた、食材を守るため

 

「へぶっ!?」

 

ドアを開けた一夏を待っていたのは、人ではなく皿の顔面クリーンヒットだった。

 

こ れ は い た い

 

「つうぅ!!」

「大丈夫か?」

「なんでお前は無事なんだ!?」

「逃げた」

 

さらっと盾にしてみた、だってモノが飛んでくるじゃん、あぁいう予感がした時って(偏見)

 

「ひでぇ!!」

「知らぬ」

 

そう言って一夏を促して先に入らせる、皿が飛んできた理由は直後に判明した

酒に酔った箒が原因だったのだ

 

「未成年に何飲ませてんの?」

「自分から飲んだのだ」

「うわぁお」

 

べろんべろんに酔ってやがる、これどうする?

 

「そういう事はわかったがなんで笑っている?」

「え、面白いから!!」

 

だろうと思った、この姉あってこの妹ありだな、反面教師には良さそうだ

 

「さて、おでんだぞ夕飯は、ちと酒に酔ってる奴は俺に任せろ」

「どうするんだ?」

「ショック療法」

「あ、はい、聞かないでおきます」

「よろしい」

 

お薬使って元に戻すか、アルコールが抜ければ冷静になるだろう

 

「終わり、10分待とうか」

「おう、その間に出来るぜ」

 

よしよし、いいぞ。そんなこんなで10分後

 

「う、うわああぁぁぁっ!!」

 

篠ノ之・箒の絶叫が木霊したのだった




酒飲ませちゃいけないのっているよね、箒は少々危険かな?



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