それも、傲慢なるもので・・・
「来たわよ簪ちゃん」
「うん、来たね、お姉ちゃん」
敵の気配を感じた更識姉妹は同時に振り向いた、敵はその先にいる
「貴方、お名前は?」
「
「・・・倒す」
姉妹の目的はあくまでも敵の撃破にある、その中で幹部が出てきたのは好都合だった
敵の幹部を倒すことで気勢を削ぎ、こちらの勝機を導く
「行くぞ」
「行くわよ!!」
「うんっ!!」
敵を前にして作戦などないように見える姉妹の動き、しかしそれはその分信頼があるということだ
二人は互いに指示を出すことなく動いた
「ふっ・・・!!」
「はあっ!!」
姉である楯無はミステリアス・レイディの近接武装、蒼流旋を構えて右側から。妹の簪は近接武器である対複合装甲用の超振動薙刀"夢現"を構えて左側から攻撃する
「近接攻撃など、効かんわぁ!!」
「「最初から狙ってない!!」」
二人が狙っていたのは近接武装によるダメージではない、それぞれの火器によるゼロ距離攻撃ダメージだ
「がぁぁっ!!」
案の定敵は避けなかったせいでダメージを食らう。名前通り、傲慢ゆえの油断が原因で
「
「
ナノマシンで構成された水の霧が敵を包んで発熱し水蒸気爆発し、48発の独立稼動型誘導ミサイルがその後に追撃する形で全弾命中し爆散する
「ぐぅ・・・!!」
「「しぶといっ!!」」
連携の精度は誰よりもずば抜けている二人、すれ違っていた期間が長かったからこその連携の良さは戦場において十二分以上に発揮されている
「「逃がさない!!」」
「くっ・・・!!」
麗しきクリースナヤを接続してこの戦場に来た更識楯無はミストルテインの槍を発動した
それを見て逃げようとする敵だが、それを簪が背中に搭載された2門の連射型荷電粒子砲"
「いっけえぇぇぇ!!」
「ちぃ!!高が小型気化爆弾4個分!!」
「まだよ!!」
超高出力モードのミステリアス・レイディにはもう一つ切り札がある、それはワンオフアビリティ・・・
「
「なっ!?沈むだと!?この俺が!?」
敵はもがくが抜けられない、そもそもが高出力ナノマシンによって空間に敵機体を沈めるようにして拘束する超広範囲指定型空間拘束結界である以上、逃げ道はないのだ
だが敵とて執念があった
「有り得ない!!最後に勝つのはこの俺だぁ!!」
「つっ!!」
右手に握っていた荷電粒子銃から閃光が放たれる、それは楯無に当たる前に弾かれていた
「が、あぁぁぁぁぁ!!」
最終的に敵を倒したのは、敵にはない連携プレイの賜物だった
更識姉妹は強いねぇ(お前が言うな)
次はついに主人公・・・と見せかけて別の人物だよ
感想ください、作者の精神栄養剤です