IS Striker   作:アーヴァレスト

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時には同時行動もしている。敵は予測不能なのだ
そして最もバランスの良い二人は・・・


疾風の再誕&黒き雨VS複製2機

「来るか・・・」

「みたいだね」

 

シャルロットとラウラの二人は戦場の上空に待機していた、こちらに接近してくる反応から判明したのだが・・・

 

「うわ・・・怖い顔」

「・・・」

 

互いに自分のクローンを見ると、嫌そうな表情になった

無理もない、そもそも自分のクローンが存在すると藍澤・カズマに教えられた際にとてもショックを受けた一人だと思っているからだ

しかしラウラは・・・

 

「そうでもないぞ、ただ、そんなこともあるか・・・という程度だ」

「え、そうなの?」

「まぁ、な」

 

遺伝子強化試験体・・・簡単にいえば生体兵器に近い試験管ベビーという生まれからかその部分が希薄なのだ

と言っても最近ではルームメイトとなったシャルロットを始めとする他の生徒との交流を通じて次第に性格も柔和になり、年頃の少女らしい反応を見せるようにもなってきている

 

「やれやれ・・・どうしよう?」

「どうもしない」

 

ラウラは自信を持って告げた

 

「戦って、勝つだけだ」

「簡単だね」

「簡単だろう?」

 

そう言って互いに武器を構える。

シャルロットは左手にアサルトカノン"ガルム"、右手に近接ブレード"ブレッド・スライサー"

砲戦パッケージ「パンツァー・カノニーア」を装備したラウラは両肩のレールカノン"ブリッツ"のセフティを解除し両腕手首からはプラズマ手刀を展開する

 

「行くぞ!!」

「うん!!」

 

ここに戦闘が始まった、向こうもコンビネーションなのか戦術がうまい

しかしこちらも同じコンビ、譲れないものがある

 

「ラウラ!!」

「分かっている!!」

 

ラウラが上空に飛び、その後ろからシャルロットが前面に出て弾丸をバラ撒く。上空に飛んだラウラは、前面に出た自分のクローンに目掛けて両肩のレールカノンの照準を向け、最大出力で放つ

 

「ぐあっ!!」

「あまり効かんか!!」

 

シャルロットがバラ撒いた弾丸はただの弾丸ではなかった。衝撃拡散爆裂弾という、少し前に藍澤カズマから渡された少々エグい効果を持つ特殊弾頭であった。

それをわかっていたラウラは、衝撃を与えてAICごと自分のクローンを押し飛ばそうとしたのだ

 

「ちぃ!!」

「くっ!!」

「このまま押すよ!!」

「あぁ・・・!!」

 

アサルトカノン"ガルム"を捨て去り、連装ショットガン"レイン・オブ・サタディ"に換装して近接に持ち込むシャルロットに合わせてラウラは動く

自分のクローンが迫りシャルロットの動きを止める、同時にシャルロットのクローンが止めを刺そうとするが・・・

 

「させんっ!!」

「くうっ!?」

「なっ!?」

 

その二人に背後から迫りワイヤーブレードで動きを封じて勢いのまま海面に叩きつける

 

「ラウラ、グッドタイミング!!」

「当然だ、まだ終わらんが・・・」

「全力だからね?」

「もちろんだ!!」

 

近接ブレード"ブレッド・スライサー"を飛ぼうとした自分のクローンに投げつけたシャルロットは空いた手に重機関銃"デザート・フォックス"を展開する

 

灰色の鱗殻(グレー・スケール)使うこともなかったね・・・」

「所詮は過去の私達のクローンだ、その程度でしかないという事だろう・・・」

 

簡単に言うラウラだが、その目は自身に漲っていた。なぜなら敵は、先の一撃で撃墜していたのだから




シャルロットとラウラのコンビは強い、コンビじゃなくても強いけど
この二人って本当に仲いいよね・・・盾殺しでブチ抜かれたのにも関わらず仲良くできるラウラに一瞬疑問が生じるけど


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