IS Striker   作:アーヴァレスト

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こちらにも迫る敵、設計が漏れた訳でもないのに複製されたのは敵に転生者がついているから。
だからここは、同じ機体を持つ者が挑まざるを得ない。たとえ敵の機体が強かろうとも


甲龍VS複製

「ってどこよ?私のクローンとかいう生意気なのは!!」

 

私は道に迷っていた、潜入作戦でもあるので慎重に行動しないといけないのはわかるけどさぁ!!なんでこんな面倒なことをしないといけないのよ!!

 

「デッキ・・・?行ってみようかしら!!」

 

ISデッキと書かれたプレートを見つけたのでそこに行く、扉を開くと・・・居た、眠っているのか、目を閉じている

老害なの・・・?

 

「「・・・」」

 

そうして私たちは向き合い、すれ違って・・・

 

「はぁぁ!!」

「おぉぉ!!」

 

次の瞬間、火蓋は切って落とされていた

 

「不思議だな、オリジナルの考えていることが分かる。全く、老害扱いとは耳が痛い。これでも未だ、青いと思ってるのだが」

 

振り向き様に展開した双天牙月が宙でぶつかり合い火花を散らすのを見て、同等のレベルだと認識を改められたわ!!

 

「きっと、DNAも同じで機体も同じだからよ!!戦場のど真ん中で寝るとかなんなの?老害と思われて当然でしょ!?」

「それはそれは、お褒めに預かり恐懼感激の極みなり」

 

褒めてないし言葉遣いがきもいんだけど!!

 

「それは当然、人格の基礎が異なるからだ、許せよ」

「その代わりに隙がないわねぇ!!」

 

さっきから龍砲で攻撃しているけど避けられている。私の動きも見えているかのように鮮やかで・・・

 

「いい加減当たりなさいよ!!」

「断る、そこまでマゾヒストではない」

 

戻ってきた双天牙月を掴んで連結を解除して構え直す、敵も同じように構えていた

 

「今度は、こちらの番か」

「危なっ!!」

 

敵の高速突撃をなんとか躱した、それにしてはなんていうか・・・

 

「早すぎじゃない!?」

「当然だ、機体の性能が異なる」

「あ、そう!!」

 

攻撃を仕掛ける、躱されるの繰り返しでイライラしてくる。敵は笑みを浮かべながらソレを楽しんでいる節さえあるような気がする

いや・・・本当にそうなの(・・・・・・・)?

攻撃も浅いものしかない、深手は負わないし、負っていない

 

「このぉ!!」

「甘いな」

 

あぁ、甘いわね。それはあなたも同じよ!!

 

「全く、よく喋る根性なしね!!躱していくだけで!!今日びガキでも、いくらか真っ当な喧嘩ができるわよ!!」

「ふっ・・・」

 

そこから攻撃のラッシュが始まる、ひたすらに休むことなく何度も

 

「何度やっても無駄だ、私にダメージを負わせることは出来ん」

「そういうあんたは機体性能に頼りきりじゃない!!弱いわねそんなものなのかしら私って!!えぇなるほど現実を見てない奴はうんざりだわ!!」

「つっ・・・」

 

眉が動いた、怒りのそれに一瞬だけ

 

「あんた知ってる?人としても仙道としてもあぶれた人間は、そのどちらでもない世界に行くん事になるんですって」

「・・・?」

「私の国では有名な話でね、そこは神界というのよ。そして神界に送られる事を封神というらしいわ」

 

これはカズマが言ってたことだっけ?まぁいいや、これで敵がキレたらいいけど

ちなみにこれは殷と周の易姓革命を舞台にした物語らしくて、簡単に言うと現世社会に上手く適応できない奴らの一斉排除みたいなものだって言ってた気がする。

 

「あんたがやってることはまさにそれなんだけど、一つだけ致命的に違う事があるのよ!!」

「なんだ、それは?言ってみろ、オリジナル!!」

 

キレた、作戦成功ね・・・とびっきり奇想天外な技で落としてあげるわ!!

 

「封じられたあぶれ者たちはね・・・」

 

その為に双天牙月を強く握って、私はあらん限りの声で叫んで攻撃に移る

 

「それでも封神台の中で、共に成長を目指して学ぶのよ!!」

「つっ・・・!?」

 

突撃開始と龍砲の連射を連動させて急速接近、同時に双天牙月を振り落として敵を落とした




鈴ちゃんは普通に強いからね・・・普通に、強い。ここ重要。
強い分、作戦も緻密にするといいよね・・・充分緻密だと思うけど


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