IS Striker   作:アーヴァレスト

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それは有り得ないこと、しかし有り得ない事なんて有り得ないのだ
運命を決するために戦う主人公は、己の失策を知らない


真章-Eternal Destiny-
敗北・・・


「これより、PMC"WALRUS"主導による敵組織トゥーレの殲滅作戦を開始する!!」

「了解・・・!!」

 

黒羊歯より齎された情報を元に殲滅のための体裁と準備を整えて全てを用意した。

その黒羊歯本人には万が一のために全ての秘密を教えておいた。と言っても、教えたのは一夏達専用機持ちと同じ内容だ

敵の本拠地は意外と日本の排他的経済水域(E E Z)内にあり、潜水艦のように移動できることが判明したのだ

潜水艦といっても、その最高戦速が魚雷並みなのは少々速すぎる気がするのは気のせいではないはず・・・

 

「敵に動きあり!!」

「つっ・・・!!」

 

思慮に耽っていたらいつの間にか敵は反応していた、流石に早いが・・・

 

「計算通りに動いてくれるな・・・!!」

 

こちらにとって最も最悪の計算通りに動いてくれたので、こちらも当初の計画通りに動く

 

Ira Furor(怒りは短い)Brevis Est(狂気である)・・・Sequere Naturam(自然に従え)!!」

 

敵艦のプロペラを破壊し行動不能に追い込む、同時に装甲に無数の亀裂を生じさせ、潜水も不可能にする

 

「来るぞ、気をつけろ!!」

「了解・・・!!」

 

敵の幹部はIS近似の何かを纏い、戦っていることが判明している

何故ISでないかわかるのか?理由は単純、黒羊歯の機体を解析した結果得られた情報を元に推察できるからだ

怠惰(トレークハイド)のメルクリウスはセリアに担当してもらい、俺は敵首領である色欲(べギール)を狙う

 

「敵の布陣データを衛生リンクで各員に伝達、以降、本作戦の成功の是非は各員の奮闘にかかっている!!」

「了解!!」

 

ここから先は俺の戦いでもある、個人的な戦闘であるのはもちろんだが

その色欲(べギール)が誰か、大体分かっているからだ

 

「さしずめ、篠ノ之束のクローンかね?」

「そうだよ」

 

大当たりだった、オリジナル同様、随分と目に毒なスタイルをしているようで・・・使っているのは・・・ISだと?

 

「おかしい・・・という表情だね?それほどでもないよ?」

「つっ・・・!!」

 

この、相手の思考を読む点もオリジナル同様、長けているか・・・厄介だな

 

「悪いけど、君に構っている暇はないんだ・・・だから消えなさい」

「がっ!?」

 

突然、体が動かなくなる・・・これは、まさか!?

 

「ワンオフアビリティ・・・奈落堕とし(ケェス・ピュトス)

「うあぁぁぁぁ!!」

 

急激に視界が暗転していき、やがて意識が遮断された・・・




馬鹿な・・・主人公が敗れるだと!?そんな事が・・・!!(作者ですら計画外)
だとしたら父親さんに出てきてもらうしかないな!!(`・ω・´)キリッ!!



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