IS Striker   作:アーヴァレスト

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記憶喪失の織斑・マドカの保護と、組織名の改名
それは今後の戦争の為の下地となるものであった


保護と組織名改名

「・・・」

「あぁ、おはよう」

 

目を覚ましたマドカに俺はそう話す

セリアと千冬姉から聞いて、臨時で許可を得てカズマの家に来た

家というよりはどこかの豪邸に近かったが、中に入ると基地であることがひと目で分かったけど

 

「ここ・・・は?」

「え・・・?」

 

どういう事だ・・・?

 

「それにお前は・・・?」

「覚えて、いないのか?」

 

まさか・・・?記憶を失っているのか?

 

「うっ・・・!!あぁ!!」

「無理に思い出さなくていいぞ!?」

 

記憶喪失の場合は大変だ、無理やり思い出そうとすると痛みが来ると聞いている

 

「あぁ・・・そうする」

「ここは俺の友達の家だ、自分の名前はわかるか?」

「・・・」

 

無言で横に振るマドカを見て、俺は確信した。

記憶喪失だ、確実に

 

「医者を呼んでくる、ここでゆっくりしていてくれ」

「あぁ・・・」

 

ベッドで再び眠らせ、一路向かうのはカズマの仕事部屋だ

マドカの部屋に行く前に教えられた

 

「カズマ!!」

「なんだ、一夏」

「どうして言わなかった!!」

「あぁ、記憶喪失か」

 

コイツ、やっぱり知っていたのか!!

 

「何があった、マドカの身の回りで!!」

「俺も知らんな、俺が来た時の写真がそれだ、よく見ろ」

 

プロジェクターから表示された写真を見て、呻く

 

「つっ・・・!!」

「現場にあったのは拷問のような跡、十字架のような装置にかけられた状態で発見したんだ」

「だれが、そんな事を!!」

「それはこちらでも捜査している、幸いにも命に別状なしだからいいものだが、肉体に相当な負荷がかかったことで記憶を失った可能性がある」

 

握った手から血が出てくる、それほどに強く握っていたのを気づいた

 

「なんとしても、見つけて、俺に教えてくれ・・・俺が、倒す」

「わかった、見つけ次第こちらで強襲作戦を立てる、その際はお前に参加させる形でいいか?」

「あぁ、そうしてくれ!!」

 

その後、医者が来てすぐに診察された結果、確信したとおり記憶喪失と診断された

それを聞いて、寮にすぐ戻り、明日からの模擬戦の訓練内容をより厳しくしてもらうようにセリアに頼むことにした

 

 

 

<会議室、カズマ>

 

「さて、これより定例会議を始める」

「本日の議題は一つですのですぐに終わります」

 

大型モニターに表示された議題は、PMCエグゼの改名である

理由は組織所属員数が増えた事により、世界各国から仕事が多く来るようになった事

それにより、PMCとしてきちんとした名前にしたほうがいいだろうと思ったのである

 

「議長提案ではWALRUS(ウォルラス)です、議長、組織名の意味はなんでしょうか?」

「あぁ、日本名で"未来の骨組みのための、進歩的な誠意ある血統の戦争"の頭字語だ」

「それで英語の・・・」

「War of the Advanced Loval Rase Unborn Skeleton」

 

秘書になってもらったリーナ少尉が納得した表情で頷く

 

「賛成の方は挙手を、反対の方は退室ください」

 

最後に賛否の確認を取り、結果、誰も反対せず新組織名は決まった

 

「では、次の任務から本組織名はWALRUSとなります」

「緊急で済まないが、今日の議題はこれにて終了とする。これからの仕事でも、君たちがあらゆる陥計に惑わされず、腰を据えて敵を殲滅してくれる事を期待する」




WALRUSの名前は某PCゲーから持ってきたものです。
さて、今後の展開はどうなるのか・・・

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