IS Striker   作:アーヴァレスト

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それは用意周到に仕組まれていた模擬戦
それを知らない主人公は?


仕組まれた模擬戦

「シュミレーションねぇ・・・」

 

ある日の放課後、シュミレーション的な模擬戦をやることになった

相手は一夏らしい

 

「久々だが、肩慣らしにはちょうどいいか」

 

そう思い、ブラックフレームを展開、アリーナ上空に出る

霧を人工的に発生させており、あたりは見えづらいのでセンサーを最大出力で稼働させる

 

「・・・ん?」

 

そのセンサーが捉えた映像情報が表示される、7機・・・だと?

 

「一夏のハーレムじゃねぇか!!」

 

一夏を含め、箒に鈴、シャルロット、簪、ラウラ、セシリアである

たしかこの時間、生徒会で貸し切っていた気が・・・

 

「おい違う相手が紛れ込んでるぞ更識楯無!!」

 

返答がない、が続ける

 

「しかもモロに凝視されてるし、おい?あの、もしもーし!!」

 

応答がない、おかしいだろ!?

 

「変な人達が銃口向けてきまーす!!おい!!冗談だろ!?」

 

通信がきいていない、つまり・・・最悪だ!!

 

「行くぞみんな!!」

「おー!!」

 

その日、アリーナに俺の絶叫が木霊した・・・ってまだこれからだろうが!!

 

「えぇい、ままよ!!」

 

霧が晴れ、楯無など上級生の専用機持ちを除く全員が俺に断続攻撃を仕掛けてくる

戦術提案は織斑・千冬だな、畜生っ!!

 

「よっし、こっちは大丈夫だな!!」

 

戦闘の片手間にサブの通信回線で接続し、通信する

 

「今回みたいな手違いはもうするなよ更識楯無!?」

「ふふっ・・・」

 

あ、こいつ今笑ったか!?

 

「音声不良か?」

「あははっ・・・!!」

「待て、今なんで笑った?」

 

あからさまに笑ってやがる、こ、このガキ!!

 

「まさかわざとかよ!?」

「そうだぜ、カズマッ!!」

「危なっ!!」

 

先に仕掛けた一夏の専用機、白式の零落白夜の斬撃をスレスレで躱し、背中を蹴り飛ばして壁面に叩きつけ一時戦闘不能にする

その間に続いて攻撃を仕掛けてくる鈴とセシリアのコンビにドラグーンを差し向け怯ませ、互いに最大出力の砲撃をぶつけ合いさせ、衝撃で吹き飛ばされたところをフルブラストで一夏と同じ目に合わせる

 

「うそっ!?こんな実力差なの!?」

「実戦経験が違うのだよ!!」

 

それでもこちらは被ダメ蓄積中と手負いな状況、連度が非常に高くなっているのは成長を感じられて嬉しいが、徒党を組むのは少しダメだな・・・悪いとは言わないが

 

「改めて、俺が教育的指導をしてやる。実戦訓練開始だ!!」

「うぇぇ・・・」

「そこ!!嫌な顔しない!!そして逃げるな箒、簪っ!!」

 

逃げようとした箒と簪の、おそらく趣旨を聞かされてなかったのだろう二人をドラグーンの砲撃で逃げられないようにしこちらに集中させる

 

「俺に勝ったら夕食後のデザートを作ってやる、全力で来やがれぇぇぇ!!」

「「行くぞおぉぉぉぉ!!」」

 

どうやら俄然やる気が出たらしく、その後は久々に総力戦になった

機材こそ壊さなかったが、アリーナの内壁がいくつか破損したらしい




主人公も時たま騙されるのである。
にしても平和な回って書きにくいなぁ・・・


感想ください、作者のメンタルが復調します

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