IS Striker   作:アーヴァレスト

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戦いに勝ち、一時の平和を祈る者たち
そして、新たに加わる者たちと共に、小さくも華やかな催し物がされる


戦勝祝賀

「ようやく全員揃ったわね!!」

「「つっ・・・!?」」

 

祝賀会の会場に出てきたら鈴がそう言ってせいでノインとスコールがビビった

 

「ねぇ、今すごく失礼な態度だったんだけど?」

「安心しろ、君だけにじゃない」

「あーあーそりゃあ良かった・・・て駄目じゃない!?」

「ひっ・・・!!」

 

ほら、またノインが驚くじゃないか。コイツ言葉は強いけどビビリなんだぞ?

 

「だ、騙したなぁ!?」

「なに言ってんだ?脅しかけた上に全員医務室送りにした側なのに」

 

うん、酒飲もうとは言ったけど全員とはいってなかったからな。ざまぁみろ

それに一夏が反応して言うと・・・

 

「う・・・それは・・・」

 

流石に責任を感じてるのだろう。ノインは視線をさまよわせながら身を震わせる。

それが可愛い

 

「え、何、なんで俺が虐めてるみたいになってるんだ?」

「事実を言っただけじゃないかな・・・」

 

シャルロットが一夏のフォローをしているので俺はノインのフォローをする

 

「思った以上に繊細だから、優しくしてやってくれよ?」

「あれだけ手酷くやられて、それは無理ですわよ」

 

セシリアの言うことは確かに事実だ、うん

 

「スコールはいろいろ手がけるようだが、コイツはどうお返ししていくのか、楽しみだな?」

 

うわー織斑先生が邪悪な笑みを浮かべてるー!!超楽しそうですね、わかります

そしてノイン、ご愁傷様

 

「私は食べて寝るだけの生活ができたらそんなに悪くなかったよ?」

「お前は食い意地張りすぎなだけだろう?」

 

セリアとアヤナはそう言って二人の(罵倒しあう)世界に凸った

 

「あの、これじゃいつまでも始められませんよ?」

「一同、山田先生の指示だぞ」

「「は、はい!!」」

 

目に見えない浮遊銃座(フローティングタレット)からチキチキ音を出して全員を震え上がらせる

 

「では代表して、織斑、乾杯の音頭を取ってもらおう」

「わかった」

「おー!!」

「それじゃあ、今日は・・・えーっと、これからいろいろ大変なことになりそうだから、その鋭気を養うためと!!」

 

それで一度言葉を区切り、一夏は続ける

 

「それから、俺達にはとっっっても馴染み深く忘れもしないスコールと、フルボッコしてくれやがったノインツェーンの快気祝いだ!!だからそこっ!!」

「はひっ!?」

「なに!?」

 

ノインとスコールが驚きながら一夏に返答する。そして

 

「俺達ではとっくにオチつけたから遠慮なんてするなよ!?」

「そ、そう・・・でも」

「でもぉ!?」

「どうすれば、いいんだ?」

 

スコールが驚きながら返答して、続く質問をノインがする

それに一夏は

 

「楽しめっ!!笑えっ!!飲んで食えっ!!クラスメイトで(一般常識の)教育係を拝命したんだからな!!」

「えぇ・・・」

「引くなよ!?もう行くぞ!?やるぞー!!」

 

そして一夏がジュースの入ったコップを掲げ、声を張り上げる

 

「乾杯っ!!」

「「乾杯!!」」

 

俺はその後すぐに織斑千冬の元に行き酒を持ち込む

 

「酒はいかんだろう?」

「未成年?なにそれ?おいしいの?」

「・・・」

 

酒を飲んでいたのは俺だけじゃなくスコールとノインもだった

一夏を呼ぶか

 

「あぁ、一夏!!」

「なんだ?」

「あそこに馬鹿とバカと馬鹿がいるだろう?」

「あぁ、スコールさんとセリアとノインだっけ?」

 

よくまぁ丁寧だこと

 

「あの三人が飲んでるのは酒だから飲み過ぎないように注意してくれ」

「わかった」

 

あれ、気づかれてなくね?

 

「「っていうか死んだはずの奴がなぜここにいるんだ!?」」

「超いまさらだなおい!?」

 

遅すぎた、由宇が凍っていた

 

「どうした?鳩が豆鉄砲で撃たれたような顔じゃないか」

「・・・」

「敵を騙すにはまず味方から。って言うだろう?」

「・・・」

 

完全にフリーズしているその姿は可愛らしくもある

織斑千冬、山田先生、篠ノ之束、セリアの4名は今回の作戦の詳細を知っているので誰かに教えているだろうが・・・

 

「「・・・」」

 

あ、誰も知らないんですね・・・

 

「さ、みんな飲め!!そして食え!!経費は全て俺持ちだ!!」

「よぉしみんな、コイツの財布から金を消し飛ばすぞ!!」

「「おぉー!!」」

「え、それ非常にこま・・・まぁいいか」

 

どのみち、このあとはしばらく平和だ

その間、みんなには鋭気を養いながら競い、学んでもらおう




短いながらも平和の日々に戻ります。これでいいはず
はてさて、本作はどのようにこれから進んでいくのか・・・


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