火に油を注いだ敵の行く末は・・・?
「この、攻めにくい!!」
一夏達が俺よりも早く来ていた、空母上では一夏達IS学園勢力とファントムタスク、更にはこれに乗じて乱入した転生者の勢力が三つ巴で戦闘している
「一夏達、撤退だ。俺の後方300mまで後退し戦線を立て直せ」
「了解!!無茶するなよ!!」
「あぁ」
そう言い放ちながら俺は敵陣に突入、ちょうど一夏達と入れ替わる形で降り立つ
「なんだぁ?一人で戦う気か!?」
「・・・」
オータムの邪魔な声を無視して周りを眺める
ファントムタスクはオータムと人質がいると映像で言いやがったスコール・ミューゼル、転生者の方はISのような何かを纏った敵が三人
ふむ・・・
「退いてろ・・・俺の道だ」
殺意を全開で開放して動きを止める。半分でさえ普通の人間だったらトラウマになるレベルの濃密な殺意を全開で無指向に解放されたら普通でなくても動けないだろう
それでも、やはりというところかスコールは・・・
「撃ちなさい!!」
指示を出した、同時に俺は叫ぶ
「俺はあの子のもとに行かなくちゃいけないんだよ!!邪魔すんじゃねえぇぇぇ!!」
最終リミッターも解除、更に全機能を決戦状態であるオーバードライブへ切り替え、三人の転生者を速攻で撃破、オータムに最後の一人を投げつける
「っの野郎!!」
「そこをどけえぇぇぇ!!」
隔壁の前で邪魔してきたオータムを隔壁とIS装甲ごと蹴り飛ばし戦闘不能にする
「行かせないわ!!」
「退けと・・・言っただろうがあぁぁぁ!!」
更に迫り来るのはスコール・ミューゼル、それを俺は殴り飛ばす
「がぁ!?馬鹿な、プロミネンス・コートが効いていない!?
熱フィールドごときで俺の機体が破壊できると思っていたのか!!
「お前は俺が・・・殺すっ!!」
殺意を更に限界まで開放、それに答えるかのようにブラックフレームは限界を突破した性能を発揮する
「一体どこまで、その殺意を・・・!!」
「おぉぉぉぉっ!!」
スコールは攻撃を受けるわけでもなく躱し、後退を開始した
俺にはそれの理由がわからなかったが今はリーゼを助けないといけない
「リーゼ・・・いま助けに行くからな!!」
最後の隔壁をビームサーベルで切り飛ばし、室内に入る
「・・・」
「リーゼッ!!」
反応が・・・ない?
「目の前にいるのが貴女を殺そうとする存在よぉ」
「きっ、さっ、まぁ!!」
スコールめ、最後の最後で厄介なことに催眠暗示をかけてやがった!!
「殺さなくちゃ、ねぇ?」
「あ、あぁ、あぁぁぁぁ!!」
リーゼが俺に向かってISを展開して迫ってくる。それは、過去の記憶をフラッシュバックさせるには十分だった
最悪にも同じことがかつてあったのだ、そのときの俺は何も出来ず、結果死んでしまった女の子、それが今俺の目の前にいる少女
だから、俺は・・・機会が生まれた今度こそ!!
「俺は・・・」
「うあぁぁ!!」
迫り来る彼女の声を聞きながら俺はアーマーパージしてゼロフレームに切り替える
「君を救うと誓ったんだっ!!」
それと同時に武装を破壊、更に装甲を剥ぎ落としコアを握りつぶす
「あ、うぁ・・・あぁ」
「っと!!」
崩れ落ちる彼女を抱えながら俺はその寝顔を見る
そのすぐ後に通信が入った、相手は・・・
「馬鹿な・・・そんな事が」
「スコール」
通信相手であるスコールを俺は睨みつける
「今度会うときには貴様らに必ず教訓を刻みつけてやる。俺の姿を見るたびに身をすくめ怯えるような・・・トラウマを!!」
それと同時に通信を強制遮断、戦況を確認する
「セリア!!」
「どうした?」
「戦場ごと吹き飛ばす、周辺地域への影響範囲を算出しろ!!」
「出来ている!!」
すぐにデータが送信され、表示される
「感謝する!!あとでタップリ振り込んでおくぞ!!」
「おうよ、じゃあな、安全域まで後退する」
さて、影響範囲内に限界まで破壊領域を広げるか
縮退砲は威力が大きすぎるから・・・アレがいいか
「ブラックホールクラスター、発射!!」
空母はどうせ核動力だろう、ブラックホールクラスターはコレを完封して破壊する
それこそ、跡は残らない
「帰投する!!指示を出せ!!」
「そのまま下がってくれ、こちらはいつでも問題ない」
「了解・・・!!」
これで戦闘は終了した、リーゼを救えたのは嬉しいが問題が山積した気がする
新キャラ登場です。超やべぇ・・・どうしよう
感想ください、作者のエネルギー源になります