IS Striker   作:アーヴァレスト

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それは最悪な敵、一度は滅したはずの敵が再度現れ、再戦を開始する
その暇はないと焦る主人公、そして・・・


強敵再臨

「案の定予測通りの動きをしてくれる」

「そのせいか気になるな、ここまで計算通りだと寒気がしてならない」

 

案の定、強襲された。しかも京都に入って僅か半日である

俺の目の前には確実に滅したはずの人間がいる

 

「まさかこうも短期間で復活するなんてな。予測こそしていたが全く懲りることがないのかお前は?」

「まさか、お前という人間を殺すまで諦めんぞ」

 

となれば選択肢は一つしかないな

 

「「今度こそ、決着をつけるっ!!」

 

激戦の開始がここに告げられた

 

「本懐を遂げる前に、憂いを断たせてもらう!!」

「本懐・・・?お前の手で戦争を支配する事か!?」

 

おそらくやつの狙いはソレ、戦争を一局面に集中して最後は自分も誰かに嘲笑されながら死ぬという悲壮な運命

 

「そうだ、戦争を一局面に集中する事で最終的には人類を救う。それこそが俺の目的!!」

「正義である分、質の悪い!!」

 

確かにそれは長期的に見れば正義の行いなのかもしれない。

でもその先に人間(ヒト)の意志がない世界が誕生するのならば俺はそれを決して容認したりはしない!!

 

「マイナス計算で得られた可能性なんて知るか!!ようは泣き虫なんだろうが好きなだけ泣いてろよ!!」

「俺とお前は所詮土俵が違う!!お前こそ何故そんなに光の中にいられる!?」

 

そんなこと、簡単だ

 

「ようはどれだけ覚悟してそこからどれだけ勇気を捻り出せるかだろうが!!それすら見せないくせに正義だと!?抗うことしない代わりに少数を切り捨てるのかてめぇ!?」

 

怒りは一気にマックスレベルを超えてメーターを振り切らんばかりに触れている

コイツのやり方だけには断固反対だし、許せん所業だ!!

 

「何千何万が無残に死のうが!!何億何兆の人間が幸せに暮らせればそれで良い!!」

 

人間の側に立てば大抵そんなことを言う奴が出てくるのは仕方がないことではある。

それだけは共通して認識しているし、だからこそ許せんのだ!!

 

「貴様だけはなんとしても俺が!!この場で!!抹消してやる!!」

 

俺の声に応えるようにブラックフレームも出力を数段階上げる

精神強度に応じてリミッターが解除されているのだ

 

「ワンオフアビリティ!!ロッズフロムゴット!!」

「があぁぁっ!!」

 

まだまだだ!!この程度では済ません!!

 

「そろそろいいかしらぁ?」

「スコールか!!」

 

止めを刺そうとした瞬間、通信を入れたのは敵であるスコール・ミューゼルだった

しかも、その後ろには・・・人質がいた

 

「て、めぇ!!」

「こういう事よ、先頭を中止しなさい、藍澤カズマ。でなければご友人が死んじゃうわよ?」

 

人質の顔があらわになる、それを見た瞬間、完全に沸騰した

 

「殺す・・・!!」

 

だが、足を掴まれた、サーディ・アヴァロニクスに

 

「くそがっ」

「待て、コレを・・・」

 

焦る俺に奴が渡したのは懐かしい、待機状態の機体だった

 

「あの子の、専用機だ・・・俺の正義は間違えていても、お前と同じように守りたいのは事実・・・」

「つっ!!自分よりも他人かよ!!」

「オリジナルも、変わらんだろうが・・・」

 

くっ・・・反論出来ん!!

 

「俺の分も、もう一度・・・守ってやってくれ」

「約束はできんぞ、だがお前のような結果は一つでも多く減らしてみせる」

 

託された思いに嘘はなかった、目を見たときにそれを一発で見抜けた

魂が消える前に託したかったのだろう、俺と戦うという事がこの未来になると分かった上で

 

「この世界の行く末・・・見られんのは残念だが」

「見られるように短時間で済ませてやる、じわりじわりと死んでいく屈辱に耐えながらそこで寝ているんだな」

 

俺はそう冷たく言い放ち、敵陣中央に向かう。幸いにも向こうは湾部に停泊している空母に居る

なら空母ごと破壊してのけるまで。敵陣より要救助者を救助後すぐに離脱、離脱中に敵陣にワンオフアビリティを最大出力で発射し欠片も残さず粉砕してやる!!

だって、人質にされているのは・・・俺の、DNAを分けた片方の女の子・・・リーゼロッテなんだから!!

 

「待っててくれよ、リーゼ・・・必ず俺が、助け出してやる!!」

 

その決意とともに最大加速、敵陣に向かう




新キャラ登場か?いやこれ以上増えられても困・・・らなくはないか。
次話ではついに主人公がキレます。

感想ください、作者のエネルギー源になります

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