IS Striker   作:アーヴァレスト

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そこは既に戦端が開かれた場所。
そこに主人公が参戦して?


戦闘介入

「戦端が開かれた!?」

「はい、アメリカ軍特殊作戦部隊、イレイズド所属の空母において戦端が開かれています!!戦闘者は織斑一夏と更識楯無!!敵はスコールミューゼルとエム、正体不明が一人います!!更識楯無が交戦していますが旗色悪いです!!」

「了解した、すぐに向かう!!委員会には許可を得ているのか!?」

「はいっ!!」

 

久しぶりの休暇ができた日の夜にそんな急すぎる要件が入ったのは、寝ようと思い布団に入った瞬間だった。

ちくしょう・・・ゆっくりしたいのに!!

 

「あの金ピカIS・・・ゴールデン・ドーンは更識楯無に相手を!!俺は正体不明の方を攻める!!」

「了解、緊急通信で通達します!!」

「任せる!!到着予定まで130(ヒトサンゼロ)!!」

 

到着まで1分半・・・持ってくれよ更識楯無!!

 

「正体不明の人間が更識楯無に加勢しました!!敵はスコール・ミューゼル一人です!!」

「了解!!あと10秒!!」

 

レーダーシステムに反応を示す光点(ブリック)が現れ、IFFが敵反応から味方反応に変わる

同時に最大望遠で映された新たな味方を見て俺は気づく

 

「まさか・・・!?」

 

その味方は、俺の記憶通りであれば最強の近接格闘戦闘能力を持つ機体として開発した、ブラックフレームの兄弟機を俺自身が提供した人物

俺と思想を同じくし、俺の後悔の源にもなった人物・・・俺の手の中で死んだはずの人物であり、俺の右腕として活躍していた男・・・

 

「牧瀬・・・セリア!!」

「お、カズマがいた」

 

空中でコケた・・・こ、こいつ・・・

 

「まぁ、敵はコイツらなんだろ?だったらさっさと倒そうぜ?話はそのあとでたっぷり出来るだろ?」

「全て話せよ?」

「当然だ!!」

 

スコールは俺のあとで来ていた更識簪と姉である更識楯無に相手を任せ、俺達はエムを相手にする

 

「気をつけろ、奴の機体は遠隔攻撃装備付きだ」

「マジかよ・・・ま、俺とお前のフォーメーションで倒せない敵なんて」

 

そう・・・こいつと俺の組み合わせで

 

「「勝てない奴は何処にもいねぇ!!」」

 

その言葉と共に肉迫するがエムはこちらを見ながら後方にイグニッションブーストする、しかしそれは俺の予測通り

俺の予測通りということは、その対策なんてアイコンタクトせずとも出来る!!

 

「おらぁ!!」

「つっ!?」

 

セリアがエムより早くその背後に移動、攻撃していた、それもその筈、最速にして最短の機動を連続で出来るポテンシャルを持つのが彼に与えた専用機、その改修機たる、ブルーフレームエクスプロシオンなのだから!!

 

「くっ・・・!!」

「遅い!!」

 

減速して回避した時には俺が接近しフルブラストで追い詰め、離脱しようと距離をとればセリアが接近して逃げられないように攻撃を仕掛ける攻撃フォーメーション・・・

その名も、バードケージ(鳥籠)!!

 

「エム!!」

「「ちっ!!」」

 

しかし横槍が入った、離脱したスコールが損傷を負いながらも撤退支援に来たのだ

 

「逃がすか!!」

「追うな!!」

 

セリアが追撃を仕掛けようとしたところで俺は止める

 

「ちっ・・・!!」

「これでしばらく、奴らも迂闊に動けまい」

 

今回の戦闘はあくまでも更識楯無と織斑一夏の戦闘支援だ、そこを履き違えてはならない

ならば安全を確認できればこちらが追撃する必要はないと判断した。

 

「さて、説明してもらうぞ、俺がいま所属している場所でな」

「了解だ、カズマ。俺はオメェに従うさ、昔も今も、従える範囲でな」

 

そうか、そう言ってくれて嬉しいぞセリア。

今度こそ、お前という片腕を失わないように俺は・・・

 

「そこから先はNGだぜ?お前の事だ、責任も何もかも一身に負おうとでも思っているんだろうが。させねぇからな?」

「ふぅ・・・お前にだけは本当に負けるぜ、セリア」

 

思考を見事に先読みされ、俺は降参した

前にもどこかで同じ話をした覚えがあるが、今は気にしないでおこう・・・




さらに新キャラ増えた!!
急速に新キャラ量産しているけど作品のバランスは大丈夫か!?
と不安な作者です

感想ください、作者の渇望に進化することもあります。
ちなみに最近はヨゴレを一身に受けている状態から作中キャラに新たなヨゴレを担ってもらいたく、作品自体の進行の足を自分で引っ張ろうとしています。

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