「何か言うことはないか?」
「大変申し訳ございませんでした」
戦闘後、敵が千々にバラけた状態で撤退していき、残されたのは原型をとどめていない港湾部だけだった
しかもそこはメインで使われている場所であったため莫大な修繕費がかかる
およそ見積もって2億円という規模だ。俺は大技連発の反動で女性化して一気に(いろんな意味で)冷めた
「それまではお前のPMCが警護する護送車で輸送しなければならんな」
「はい・・・そうさせていただきます」
ベッドの上で土下座して俺は謝罪する。でないとこちらの反省の意が伝わらないからな
「では、反省の意味を込めて、今の状態をこいつらに説明しろ」
「うげぇ・・・」
一夏達がいた、エンカウントなう・・・死にたい
「そうよ、説明しなさいよ!!」
「えぇー」
鈴・・・君にはしたくないです
「「説明を願おうか」」
「なして・・・」
なんでそこだけ連動できるんですかね、ラウラに箒よ
「説明してくれるかな?」
「・・・」
笑顔が凍りついてて不気味だぞ、シャル
「説明しろよ」
「ふぁ?」
一夏、お前が言おうと
「断わぎゃぴぃ!?」
「説明しろと言ったはずだ、私は出て行くぞ」
織斑千冬さんや、途中で出席簿アタックかけなくてもいいだろ、とても痛かったぞ!?
しかも止める前に出て行きやがった!!
「説明するからちと待て、落ち着いてとりあえず座ろうか?」
俺はベッドに正座で座り、全員が見れるようにする
「簡単に言うと俺のDNAは男性と女性、両方のモノが混ざっている、それ故にどちらかの均衡が弱まるとこうなるんだ」
「じゃあ、通常は俺と同じ男で、変な事になるとそうなってしまうのか?」
「話が早くて助かる、正しくその通りだ。今回はワンオフアビリティの連続使用が原因だな」
俺は今回の戦闘で擬似を含めて合計3つのワンオフアビリティを使用した。その影響が強く出てしまい、今回の女性化の原因となってしまったのだろう
「じゃあ、いずれは戻るんだよな?」
「今回はいつになるかわからんな、いつもなら数時間から一両日で元に戻るが、ワンオフアビリティの連発ではどうなるかわからんのが現状だよ」
今回は本当に何も考えずにぶち込みまくったせいでいつごろ戻れるかわからない
「というか、生徒会長が悪巧みする前に早く生贄になれよ一夏」
「はぁ!?俺が!?」
お前以外に誰が居るという?
「大体お前も悪巧みの酷さならあの人よりひどいぞ!?」
「なんだとぉ!?」
殺る気か?いいぞかかってこい・・・あ、いや、待て、やっぱやめよう
「まぁいい、どのみちこうなるのは予測のうちだった。それが多少早くなっただけの事・・・」
「隠そうとしてたのかよ・・・」
「そうだ、知られたくなかったんだよ!!・・・畜生」
負け惜しみみたいになってしまったじゃねぇかよ、実際それに近い気分だけど
「ところで生徒会長、そこにいるのは分かっているから出てこいや」
「きゃあっ!?」
天井にいた生徒会長を天井版ごと落として室内に入れた、多少荒いがこの程度で死ぬ人間じゃあないだろうな
「酷いわねぇ・・・」
「更識・楯無・・・」
「楯無さん・・・」
ざまぁ、俺を出し抜けると思っているのか?
「今回は女子参加なの?」
「次は窓から落ちるか?」
窓を後ろで指さしながら由宇が告げる、目が本気だ
「嘘よ、でも、興味深い事なのは事実よ。生徒の長としてはどうすればいいのかしら?」
「どうもしない、そこらに居る一般生徒と同じで構わん」
これは本音の言葉だ、同じ感覚で接してもらって構わない。むしろ急にベタついたりよそよそしくされると迷惑になる
「じゃあ、普通に接するわね」
「是非ともそうしてくれ。俺からの話は終わりだ、みんな心配をかけたな」
「いや、この程度、普通だろ」
一夏、その言葉、確かに聞いたぞ?
「生徒会長、今度のイベント、一夏が率先して出たいて言ってたぞ」
その後、一夏達が去っていき、室内に居るのは俺と由宇、そして更識・楯無の三名となった。そこで俺はそう言ったが
「ホント!?」
「嘘ですよ!!」
「ケチ・・・」
うわははは!!面白いなぁ!!
今回は日常回です!!
感想ください、作者の栄養源になります