それでも最強には・・・?
「という訳でこっちに連れてきました、いいですか?」
「あぁ、むしろ的確な判断だ。そっちで健康診断してからIS学園の第6アリーナに連れてきてくれ」
俺が過去を明かしてから一週間後、設立していたPMCの運営本部からの連絡で俺の関係者らしき人物を保護していていると聞いた
保護したのは言うまでのなく・・・
「ナターシャ、それまでのその子の世話は任せるぞ」
「はい、了解です。・・・大佐」
「今はいらん」
俺のPMCは軍事階級制を取っている。というもの軍人からこちらに鞍替えしたメンバーが多数おり、階級によって仕事の質も量も変えているからだ
現状最高地位にあるのが設立者である俺、階級は大佐であるが実質の全権保有者だ
「じゃあ、カズマさん?」
「さんもいらないよ、あくまでも今は高校生だろ?」
「そうですね・・・今も懐かしい気分ですけど」
「そりゃあやり直しだからね」
実を言うと俺もそうだが、気にしたら負けなのであくまでもシカトだ
「でも、なんでアリーナなんですか?」
「迂闊に俺を見て記憶取り戻したら襲いかかってくる場合もあるだろう?それに対応するためでもあるさ」
「了解しました。では指示通りにいたします」
「うん、頼むよ」
そして、数日後・・・
「お連れしましたよ」
貸切にした第6アリーナで再会した・・・最悪の敵に
「貴方が・・・」
「そう、君の保護されたPMCの代表。藍澤・カズマだ」
目を見開き、彼女は俺を見る
そして・・・
「藍澤・・・カズマアァァァァァ!!」
案の定襲いかかってきた、しかも即座にグーで
「やはりな、君だったか・・・朽木レナ」
「うおぉぉぉ!!」
猪突猛進、攻撃あるのみと俺に対して侮辱しているのか?と周りにいる人間は思っているだろう。
だがしかし、俺はそう思えない。だって、彼女に機体を与えた事があるのだから
そしてその機体の特徴は、掌握と略奪にある。
俺の開発した機体が万が一にも戦争に使われ、更にテロ屋共に流れた場合を想定して開発した抑止力の象徴たる機体だ
「クイーンズレガリアはどうした?ちゃんとあるだろう?」
「殺すっ・・・!!」
だめだこりゃ、ならこの時のためにブラックフレームの中に隠匿していた機体を解放しよう
「キャストオフ」
-CastOff-
俺の音声入力を電子音声が復唱しブラックフレームとして隠してきた機体を解放する
これがブラックフレームの原型機、初源の機体・・・ゼロフレーム!!
「行くぞ!!」
-Change Zero Frame-
電子音声を聞きながら接近、一気に攻撃を仕掛ける
「くっ・・・!!クイーンズレガリア!!」
朽木レナがそれに危機感を感じクイーンズレガリアを展開し回避するのも予測済み、その移動先に俺は数瞬早く接近し
「
「
必殺技の撃ち合いで互いに吹き飛ばされた
「やるね」
「これでも、研鑽を重ねてきたんだ!!」
「という事は、記憶を取り戻したんだね?」
「あぁ!!」
よし、ならば!!
「俺も同じだ、あの時は出来なかった事が、今はできる!!」
-Hyper Cast Off-
更なるパワーアップを果たしたゼロフレームは地上戦特化、元々ゼロフレームは地上戦を主体として開発した機体ゆえ空中戦は苦手としている
それをあえて無視し、更に特化させた結果たどり着いたのがこのハイパーキャストオフモード。
「それはこちらも同じだと言った!!」
-Hyper Cast Off-
「なにっ!?」
だが、これは想定外。
まさかの同じポテンシャルで俺も驚く
「今度こそ、私の支配を受け入れろ!!
「そんな事、認める訳無いだろうが!!
破壊の光と支配の光が激突し眩い閃光に変わる、それの中に同時に飛び込み
「はあぁぁぁぁっ!!」
「うおぉぉぉぉっ!!」
互いに剣を首元に突きつけ、終了した
「引き分け、だね」
「えぇ、いい死合でした」
その言葉と同時に機体を待機状態に戻して、戦闘は終わったと全員に知らせたのだった
新キャラの新機体に主人公機の意外な設定を次回投稿致します。
今更ですが本作は読者参加型です。
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