「これだから女はつまらん」
「がっ・・・はっ・・・」
敵に追い詰められ、立つのがやっとのダメージを負った
このままじゃ・・・あの子の復讐を果たせない!!
「その力、俺が受け継いでやろう」
敵の刀が振り上げられる、それから先がスローモーションになっていく
このまま・・・私は、死ぬのかと思ったその時
「つっ・・・!!」
段丘から黒塗りのバイクを運転する藍澤・カズマが現れ、敵に攻撃をさせなかった
「藍澤・カズマ・・・他の事は?」
「君が奮戦してくれたおかげで解決したよ」
「そう・・・良かった」
ボロボロの私を片手で立ち上がらせ、彼は告げる
「俺達が力を合わせれば、誰にも負けはしない!!」
「お前たちの、絆とかいうものか?笑わせるな」
そこに、歩きながらやってきたのは一夏君だ。本気で怒っているらしい
というより本来関係ないはずの一夏君がなぜいるかだけど、それは簡単、姉である織斑千冬からの言いつけらしい
曰く、夏休みの間にみっちり鍛えてもらえ。とのことだとか
いい迷惑だけど、この時だけは本当に感謝したくなった
「俺の仲間を笑ったな?」
「一夏・・・」
私がそう言った瞬間に白式を展開した一夏はさらに告げる
「俺も笑ってもらおうじゃねぇか」
マジでキレてる・・・?彼が少しだけ怖い
「同時攻撃だ」
「どんな技で来ようが返してやろう!!」
カズマの私達に対する呼びかけに、調子に乗っている敵は挑発するかのようにその攻撃を受けるといった。
「零落白夜・・・発動!!」
「スプラッシュキック!!」
「ライダーキック!!」
零落白夜での突きの一撃が、藍澤・カズマと私の超高密度のエネルギーを纏う蹴りが正確に命中し、敵は防御する暇すらなく吹き飛ばされた
「ば、馬鹿なっ!!こんな事が!!」
私はその戯言を聞きながら、新たな機体であるハウリング・シルバーの強化を行う追加デバイスをストレージから取り出す
「ハイパーモード!!」
-Howling Silver Hyper Mode!!-
電子音声が反応して、ハウリング・シルバーは禍々しいぐらいに様変わりする
この状態ではあるものを更に呼び出せる、それがハウリング・シルバーのワンオフアビリティでもある
「来なさい、パーフェクト・ブレイカー!!」
パーフェクト・ブレイカー・・・ハイパーモードへと切り替わったハウリング・シルバー専用の多機能武装にしてワンオフアビリティそのもの
その姿は剣に無理やり剣の機能を追加したようなものだけど性能は確かで、非常に優秀だったりする
「ガンモード!!」
-Gun Mode-
それを今回はガンモードと呼ぶ銃撃形態で使用して敵を墜とす
「フルパワー、ロード!!」
-Full Energie Combined!!-
さぁ、コレで墜ちなさい!!あの子の敵討ちよ!!
「マキシマム、ハイパーサイクロン!!」
-Maximum Hyper Cyclone!!-
「があぁぁぁぁぁぁ!!」
放った砲撃は円形状の竜巻を纏ったエネルギーの瀑流、それを真正面から受けた敵は逃げる間も無く、逃げ出す事すら出来ずに墜ちた
「はぁ・・・」
敵を倒したことを確認し、私はハウリング・シルバーを待機形態に戻す
それと同時に力が抜け、倒れかけた私を抱きとめたのは一夏だった
「すまねぇ、君に借りができた」
「後で、大好評と噂されてるマッサージをしなさい、それで許してあげるわ」
カズマからの話で、とても上手なのだと聞いているマッサージで許してあげようと言いながら、私は眠った
約束通りのナターシャさんの回です。前回からわりと散文方式なのでこの回の内容は夏休み中のいずれかの週になります。
次回は主人公に視点を戻してゴニョゴニョさせます。
感想ください、エネルギー源となっています。