「あ、君がちーちゃんからの助っ人?」
「まぁな、それで、どうしろと言うのだ・・・」
突然ですが問題です、一人でアリスとウサギを再現した変な格好の服装をしているのは誰でしょうか?
答えは・・・
「篠ノ之・束」
「んー、VTシステム作ってるおバカな連中の殲滅?」
「連休をどうしてくれる、お前のせいで地獄になりそうだぞ」
確かにVTシステムなんてものを考えた連中には腹が立っているが面倒くさい、そんなものはどっかの犬の餌にしたいくらいだ
「それで、成功報酬は?」
「一人で行くの?」
「当然だろう、お前ほどの人間が珍しく他人に興味を持った。その事に非常に驚いていたぞ、織斑・千冬はな」
基本的に心を許した人間以外は拒否している彼女が珍しく興味を示した。しかも俺に
厄介なことこの上ないのだがそこはそれ、金に成るなら構わない
「危ないよ?向こうはISでガッチリ固められているんだからさ」
「今もなお増産中のあんたがそれを言うか」
ここで俺の入ったこの世界の大きく違う点を言おう、彼女は今もなおISのコアを増産している。
それも月に一個ペースでだ、その為現在の上限数はもう既に1000機近い計算になる。
「将来は男の人でも使えるようにしたいから、いっくんの白式の解析をしたいけど、ちーちゃんに話を振られたからね」
「VTシステムなんてものを開発した輩がいるぞ、どうする?とかそんな所だろ・・・全くあのクソ教師め」
厄介だ、とても厄介だがしかし・・・
「ごめんなさい・・・本当は私が」
「それを言うな」
それでも彼女はそうなった事に反省をしている。ここも大きく異なる、おかしな人間・・・むしろ狂人に近いその思想と行動が綺麗さっぱり見当たらないのだ。
つまりはただの常識人・・・なんという事だろうか・・・ホワイト(?)になっているのだ
「まぁいいさ、勧告はそちらでやれよ?」
「うん、殺す気はないからね」
さて、それならいいんだが・・・
「終わったら言ってくれ、本気で破壊する」
「どうするの?」
「一撃で消し去るのさ」
そうしないと厄介だ、主に俺のスケジュールが
「急いでするね」
「頼むぞ」
それから一時間後・・・
「終わったけど、大変なことが起きちゃった!!」
「なんだ?」
「無人機の出来損ないを開放したの!!」
はぁ!?この・・・往生際の悪い!!
「面倒だ、一気に殲滅する!!」
ブラックフレームをエミュレートモードで起動しある機体を再現する。
それはかつての自身が持っていた、重力を操るに至った機能をエミュレートしたブラックフレーム。姿は現在のブラックフレームと違い禍々しい
「さて、これならどうかね?」
解放されてしまったのは5機、そのうち2機を照準に据え、武装を起動する
「ワームスマッシャー!!」
ロッズ・フロム・ゴットの機能を転用して砲撃を"転送"して破壊することに成功する。これはあくまでも前座だ
2機が破壊された事で危険度を上げた残り3機は最高速度で離脱を開始する
「収束されたマイクロブラックホールは特殊解を持つ。剥き出しの特異点は時空そのものを蝕んでいくのだ」
地面がヒビ割れ、砂塵が俺の生成した黒い球体に吸い込まれていく。これはマイクロブラックホールである
つまりこれは重力操作機能を兵器にしたものだ
「重力崩壊より逃げる術はない!!」
それを両手で天に掲げ、3機の内2機に笑みを向ける、搭載されている
「事象の地平へ消え去れ・・・ブラックホールクラスター、発射!!」
そして撃ちだし、破壊する。さて、残り一体!!
「先の4機と同じ運命だと算出しろ、抵抗は無意味だ」
実体剣を召喚し手に取り、一気に加速、懐に潜り込み左腕を破壊する
「おっと、逃がさんよ」
さらに緊急離脱に移行したのでその先に向かい、正面から斬る
「これで、終わりだッ!!」
さて、全機破壊した。残りは基地だけだな
「これより基地を破壊する、いいな?」
「いいよ、やっちゃって」
「了解」
俺は篠ノ之・束に最後の確認を取り、俺は研究員たちに基地規模の巨大にして広大な建物と土地の一撃破壊の特別講義を行うことにした
「彼女に見つかり、俺が呼ばれたのが運の尽きだな」
基地の上空に向かい、更に続ける
「さぁ、これでフィナーレだ!!」
両腕を斜め下を向くようにして広げ、出力を跳ね上げる
「相転移出力、最大限・・・縮退圧、増大」
空に巨大な雨雲が現れる、それは今俺がやろうとしている事に大きく関係している
「重力崩壊臨界点、突破・・・君たちには絶望をプレゼントだ」
見ている研究員たちにやろうとしている事を告げる
「お前たちの研究成果を、この宇宙から抹消してやろう!!」
作り出されたのはフェルミ縮退によって崩壊寸前のマイクロ恒星、しかももうすぐで超新星爆発発生というゲテモノだ
「縮退砲、発射ッ!!」
一瞬で消し去り、跡形は1片たりとも残ることなく消え去った、これで俺のミッションは終わりだな
「行くぞ、篠ノ之・束」
「今から説教しようと思ったのに・・・」
「自分たちで反省させろ、俺というトラウマには向かうのならどういう事になるかこれで十分わかっただろうからな」
俺に戦意を向ければその分、由宇や一夏を襲う連中が俺に目を向ける
由宇と学友になった一夏、そればかりでなく周りの人達も僅かなりにでも守るためにはこれぐらいが手一杯だ
「私も、守ってくれる?」
「残念だが俺には一人しか背負えない、自分でその相手を捜すんだな」
そう言って、口座に振り込みがされているか確認する
「ではこれで失礼する、今度は面倒事に巻き込まないでくれ」
「ちーちゃんによろしく」
「あいよ」
渡されたものを預かり、帰宅の途につく。帰宅というより帰寮だが・・・
「なんで付いてくる?」
「一緒の場所だから」
最悪なのがついてきた、篠ノ之・束という人間であり荷物が
この話を書いているとき何故か、SRWのBGMの一つである Dark Prison が脳内再生されたのです。
知らない人は恐らくいないだろうけど、知らない人は適当に調べてね
しかし、主人公ばかりでヒロインが書けていないなぁ・・・そろそろ書かないとね
感想ください、作者の栄養(エネルギー)源です