IS Striker   作:アーヴァレスト

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平和だと信じていた、そう思いたかった
それが崩れ去る時、主人公がとる行動は


無人機・・・襲来

そして一週間が経った、平和なものだ、何もないと思いたい

それは今、横に居るアヤナも同意見である。

 

「観戦しないの?」

「良くて引き分け(ドロー)だろ、最悪は初戦敗退なだけだ」

「現実の見方がひどいよぅ」

 

一夏の戦い方はまだ荒削りだ、現状のままでは良くて二回戦敗退が目に見えている

俺が代表で出るならば余裕でクリアできるのだが(生徒会長が敵だった場合は割と本気で挑まなければならない)

 

「緊急だ!!」

「なんです?」

 

そんな中で緊急連絡が入った、最悪な事に織斑・千冬からだ

 

「無人機と思われる反応が接近している!!至急対処してくれ!!」

「ここは平和だったはずだよな?」

「そうだが・・・」

「まぁいい、それは今後の話だ」

 

くそっ!!なんでこんなことになるんだよ!!

 

「つっ・・・!!」

 

戦いたくはない、それでも・・・守るものがあるならば!!

 

「藍澤・カズマ・・・ブラックフレーム、出撃する!!」

 

ブラックフレームを即時展開する。俺に対処してくれと言ったという事は既に根回しは終わっているだろうからな

 

「アヤナは即座に周辺生徒へ避難勧告!!戦闘は俺が一人で受け持つ!!」

「了解!!無茶はしないでよ!!ただでさえ!!」

「わかっている!!」

 

アヤナが心配したのは俺の体の事だ、俺の体は元とはいえ軍人でありながら平均より低いから

あまりに過度の負荷がかかると精神が肉体を追い越してしまい、身体機能の一部に機能不全が生じてしまうのだ

これはある理由(・・・・)も関わるのだが、今はまだ明かす必要がないか

 

「アレか!!」

 

威嚇射撃を3発発砲するが、それを躱す事なくこっちに突っ込んできた

敵対行動とこちらも認識して戦闘に入る

 

「ちっ!!」

 

ビーム砲撃の威力が高い、こちらの所有する兵装と同程度の出力はある!!

 

「早めに仕留めんと、厄介だな!!」

 

だが、使用できる武装は腕部に集中しているのか、その攻撃は線のものが多い。付け入る隙はある!!

 

「ならばっ!!」

 

フルブラストの連続をしながらハイマニューバで回避機動という至難の業を行う必要がある。

現状の俺の身体状態と機体の性能からこの機動がどれほど連続できるか算出する。

算出結果は5分・・・僅かだとはいえ厳しいわけでもない

 

「やるさ・・・やってみせるぞ!!ブラックフレームッ!!」

 

ブラックフレームのエネルギー出力が俺の声に応えるかのように跳ね上がる。

同時に機体の全機能制限を開放しサブバインダーを展開、それでさらに跳ね上がった機動性を駆使してフルブラストを連続、敵の一点を集中砲火する

 

「墜ちろおぉぉぉ!!」

 

狙っていた一点、最後に剥き出しとなったコア部分に全砲門の照準を合わせ、発砲、撃墜する事に成功する

 

「織斑・千冬、こちらは撃破した」

「こちらでも確認した、念の為に検査を受けてもらえ、あれほどの機動を行った場合」

「わかっている。俺の肉体への負荷は尋常ではない、IS近似であるとは言え限界はあるからな」

 

よりによって心配されるとはな・・・

 

「ぐっ・・・!!」

「大丈夫か?」

「俺よりも、弟の方を心配しろ、姉だろうが!!」

 

視界がぐらつくが、それでもなんとか意識のあるうちに伝えておく

 

「俺はしばらく寝る、適当に回収してく・・・」

 

次の瞬間、敵機が再起動してこちらに照準を定めてきた。

撃たれる数瞬前に再度フルブラストを行って今度こそコアを破壊する

 

「訂正、同時進行でいいから出来るだけ早くしろ、以上交信終わり!!」

「まて、まだ話が」

 

その途中で俺の意識は途絶え、黒く染まった




これでようやく1巻の内容は終わりました、ふぅ・・・

次は2巻だよ、より原作に近くしていくよ。

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