新たな力を手に、最後の戦いに挑む
「だれだ貴様ッ!!」
「いや誰ってそりゃあ、強盗犯だよ?」
最後の1人を殴って昏倒させた俺はコンテナの中に入り、その中にある機体を確認した
あいつの言う通り黒い色をした機体が鎮座している
「よし、ゼッツー···飛翔する!!」
コンテナを内側から突き破り、空を駆ける
ISではない技術で作られているとは思えないほど、こちらの動きに追従してくるこの機体は、かつて強奪された
大きな違いが、近接戦に特化していたZ1と異なり、砲撃戦を主体としている事だ
「お蔵入りしたワンオフ試作機とはいえ、流石はWALRUS謹製品、性能が桁違いだな!!飛ばすぜ!!」
レーダーが敵を捉える、所属は···
「国内でありながらアメリカ軍とかち合うなんてな!!」
でも今の俺は急いでいる、だから悪いが
「もたもたしてらんねぇ、突っ切るっ!!」
砲撃が命中し、進行を止められた
「問答無用かよ、悪いが、進路上にいる奴は排除するぜ!!」
大型艦艇を確認した、アレが基地らしいな···だったら!!
「甘い!!」
攻撃をギリギリで躱しながら接近、エンジンを破壊しないように調節しながらメガビームライフルでプロペラを空から狙撃して破壊する
「当たらんなっ!!」
武装をクレイバズーカに持ち替え、各種武装群を破壊する
対空掃射砲、ミサイルターター、魚雷発射管、全てを破壊して離脱する
「新しい敵部隊か、総数見るだけでうんざりだわ···」
相手をしている暇は一切ないので、メガビームライフルの銃口を海面に向ける
「でぇぇりゃ!!」
そのまま最大出力で海面を薙ぎ払い、巨大な水柱を立ち上がらせて離脱する
途中、それとは別口の敵とかち合うが···
「邪魔すんじゃねぇよ!!お前らも、国家も、俺には関係ねぇんだよ!!」
弾幕を強引に突破し、包囲を抜ける
「つっ!?見えたっ!!」
そのまま進んでいたら、親として接してられなかった家族2人がいた
「よし、まだ運は俺に味方してくれてるようだな!!」
同時に、10年間探し続けた存在もいた
「撃つなよ!?敵じゃねぇからな!?」
「誰だ···?」
「あー、トラヴィス·カークランドだ。千冬はわかるよな?」
「つっ···!!」
ギリッ!!と音が鳴りそうなレベルで俺を睨む千冬を尻目に敵に向き直す
「話は後だ、敵が集まりつつあるからな···完全包囲される前に活路を開くぞっ!!」
「わかりました!!」
「行くぞ、二人とも!!」
いま、ここから戦争が始まる
という訳で、次話にてようやく原作主人公の視点になります
突然出てきたキャラの正体とは!?
感想ください、作者の脳がトップギアになります