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貴公、死に急ぐ事もあるまい
「どこだ。ここは・・・」
私は、気が付けば草原のど真ん中に立ち尽くしていた。私は、つい先ほどの記憶を呼び起こす。私はラトリアで捕まり、困っていた所、一人の男に助けられ礼を述べようとした所、崖から落とされた。私の記憶はそこで途切れていた。
「では、今の私はソウル体と、言う訳だが。おかしい」
この男、ユルトのいた世界では人は一度死ぬとその者は肉体の無いソウル体として、生き返る。ソウル体は、肉体が無いのだから足音など、動きで生じる音がしない。しかし、ユルトが少し体をゆするとガシャガシャと甲冑が音を鳴らした。
「それに、ここからソウルを感じない」
重ねて言うとユルトの世界にはソウルと言われる物質が満ちており、それを使って物を買ったりなど通貨的な存在のモノだ。
と、ユルトの眼前に突如ゲームの画面が現れる。しかし、ユルトのいた時代には機械が存在せずユルトはそれが何なのか理解できない。
「しかし、いきなりの仕事とはな」
ユルトの眼前のメニュー画面には簡素な文字で仕事の依頼が書き込まれていた。
‹沈黙の長 ユルト 貴公にプレーヤーの暗殺を依頼する。NPCを除く全プレーヤーの暗殺に成功次第このゲームの全権を貴公に譲るよう約束しよう›
「ふん、自分は姿を見せず他人を駒の用に扱うか、メフィストフェレスの様だな。まあいい、全権をもらえるのならこの世界からの、脱出も可能であろう」
ユルトは半ば勘でメッセージを閉じ。遠くに見える街を目指し歩み始めた。
始まりました。拙い文章力ですが書かせて頂きます。もうすでに分かっている人もいるでしょうがこの小説はSAOとデモンズソウルのクロスとなっております。それでも構わないぉ方のみ、続きをお楽しみにおねがいいたします。