Fate/Rage   作:ぽk

1 / 32
プロローグっぽいもの


夢の始まり

最後に息子と別れたのは何時だろう?

大切に大切に育ては私の自慢の息子。

 

そう。私は息子に全てを教えた。

この世における全ての法則から始まり、この世では無い世界の法則まで教えた。

 

そして私の息子は私にこう言った。

「ごめんな」、と。

 

ああ・・・そうだ。

私はその一言だけが欲しかった。

他の誰でもない。

育てた息子に・・・彼に言って欲しかったのだと。

 

そうだった・・・あの馬鹿は私の・・・いや僕の願いを叶えてくれたんだ。

だったら僕は君の約束を守り続けるよ。

 

だから・・・僕は行く。

どんな世界だろうと、どんな未知なる次元だろうと。君が約束を守り続ける限り、僕は廻ろう。

だって、お前は僕が育てた息子で、大事な大事な親友だもんな、■■■■。

 

さて・・・地上は飽きた。

君の言う通り僕はありとあらゆる者を勝利へと導いた。

それこそ、君の様な天才から凡人に至るまで多種多様にこなしたとも。

 

とても興味深かったし、面白い逸材にも多数会えた。

きっとお前のお陰だろうな・・・ありがとう親友。

でもね。

僕はきっと君の嫌いな奴にもなるし好きな奴にもなる。

君が見てきた僕はまだいい方だろう。

 

僕が最初に取り込んだのが絶望の君だったからなあ・・・

何とも言えない。

君を取り込んだおかげで僕は心を理解し、君の所為で僕は■■に成れなかった。

これ以上の皮肉は無いだろう。

 

でも僕は1番の親友でもある君が生きてくれて本当に良かった。

そして...僕に最後の別れを言ってくれて本当に感謝している。

 

君が愛を教えてくれた

君が握手の仕方を教えてくれた

君が誰かを思う心を教えてくれた

 

そして君は・・・僕に別れを言った。

 

約束は果たされ、僕は箱舟へと乗る

白い花に囲まれて君は世界を巡る

巡り廻る世界の中で、君は戦い火花を散らす

君は前へ

僕は消える

 

悪夢の夢は覚め、楽しい現実が君を迎えるだろう。

僕は約束を果たし、次の歯車へと願いを移す。

 

歯車は世界の核。

その時間と時空の主。

 

僕はきっと君の様にその核に惹かれるのだろう。

それが僕の願いで、君の嘆き(願い)でもある。

 

ああ・・・・・・でも地上は何も居なくなってしまった。

見渡す限り砂と壊れた建物。

もうここには生きている生き物は居ない。

居るとしたら...無生物くらいのものだろう。

 

ここは退屈だ...

退屈で退屈で退屈だ。

 

精霊と話しても退屈

精霊を戦わせても退屈

 

あ。そうだ。

 

真っ暗な空に輝くアレを落とそう。

あんなに輝いているんだ。

それも、自分から・・・

 

月で兎が餅つきでもしているのだろうか?

まぁいいか。

 

面白そうだから言って見る事にするよ。

大丈夫。

何があっても、僕には関係が無いのだから・・・・・・

 

 

 

 






皆様どうも初めまして。
ぽkです。

初めての作品なので、生暖かく、冷ややかに見ていただけると...まだ嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。