魔法少女リリカルなのはStrikerS ENEMY Side 作:トータス
別なFateとは異なりますので、ご了承ください。
こちらは、幽鬼な勇気編です。
イメージしてみたら、なぜか・・・こうなりました。
『フェイト執務官。至急・・・』
緊急連絡を受け、管理局・広報部へと出向いたフェイト。
「フェイト執務官、誠に遺憾ながら緊急事態となった。
だが、君が来てくれたのなら万事良好な方向へと進むだろう。
だから、決して怒らずに、こちらから全ての説明を聞き届けて対処してくれたまえ」
そう広報課課長が告げると、一目散にその場から立ち去った課長。
そこに残されたのは、某指令の如く、組んだ手によって口元を隠したスカリエッティ´の映し出されたディスプレイ。
そう、その直後に荒れ狂うであろう嵐を避けんが為に・・・
・・・ ・・・ ・・・
荒れはしたが、比較的落ち着いているのは、子供達の無事は確保しているというスカリエッティからの伝言。
なのは達の発した魔力が強大過ぎて、
「それで、コレを被ればいいのね?」
「はい。あとは、こちらから誘導するので、それに従っていただければ完了です!」
アーマードデバイスと接続されたヘッドセットを被り、リクライニング・ソファに身を任せたフェイトは、瞬く間に電脳世界へと意識を移された。
・・・ ・・・ ・・・
「う・・・」
フェイトは意識転移による
「お、お姉ちゃん、大丈夫ですか?」
「え、ええ。ちょっとビックリしたみたいで・・・え?」
どことなく聞き覚えのある声にふと振り返れば、素朴な民族衣装に包まれた
「え、ええっと、なのは?」
「??? あの、私。ナノ~ハって言います。お姉ちゃんは?」
そっか、ここはゲームの世界で、似た姿であっても不思議は無いのかもと考え、意識を切り換えて対応する事を決めた。
「・・・私は・・・フェイト。フェイト・T・ハラオウンって言うの。
えっと、よかったらここが何処なのか、教えてもらえるかな?」
「はい! ここは
「・・・そう」
聞いた事もない所だけど・・・ここに何か、問題解決の
「えっと、お姉さんは、何処から来たんですか?」
「私は、ミッドチルダっていう所から。あ、そう言えば、この島にはほかに誰か居るのかしら?」
「はい! ついこの間から、邪霊さんが!」
「・・・邪霊、さん?」
「ええ! とっても気持ちよさそうにいつも笑ってるんです! こう、お腹の底から」
そう言っている内に聞こえて来た。
『ク、ククク、ハァ~ッハッハッハ!』
「・・・えっと、あんな感じに」
そこにはフヨふよとしたどこか不確かな、スカリエッティの顔を嵌め込まれた・・・様な存在が居た。
「うん、よ~く分かった、わ!」
手にしていたバルディッシュを展開し、問答無用で邪霊に一撃。
『ぐわっ! 何をするんだ! 死んだらどうしてくれる!』
「えっと・・・フェイトお姉ちゃん。大丈夫ですよ、私もこの間、うるさかったからつい、やり過ぎて・・・」
「え?」
『ウム! 絞められたな』
「でも、暫くしたらまた元気になってましたから」
『そして復活して高笑いしてたら、また絞められ掛けたぞ』
「え? そうなの? じゃぁ・・・」
・・・見るに堪えないシーン・・・敢えて言うなら・・・フルボッコ!
・・・フェイトは・・・Lv.が1上がった!?
スカリエッティらしきものに・・・モザイクが掛った・・・
「ふぅ、スッキリした」
・・・フェイトはLv.が1上がった!
体力が?上がった! 力が?上がった! 素早さが?上がった! ほか諸々が上がった!
スカリエッティに対して情け容赦が・・・無くなった!? =元から無かったと言う話もある?
「ふぇ、フェイトお姉ちゃん・・・」
チョットと言うより、かなりビックリした様子のナノ~ハの隣に不思議な葉っぱの帽子を被った幼精。
【???・・・!】
幼精は何処からともなく現れ何事か納得した様子で、テシッ! と手を打つと、テシテシ・・・ヌリヌリ・・・ペタペタ・・・モザイクの掛ったモノに触れていくこと3分。
『ふぅ、酷い目にあった。デュオのお陰でまた助かったよ』
子供が捏ねて作った様な・・・歪さではあるが、ある程度は元に戻った。
【♪~♡?】
『ハァ~ッハッハッハ! 何のこれしき!』
邪霊はその幼精を、抱き上げようとするが、持ち上がらず手を繋いでクルクルと一緒に回っている。
「デュ、オ? デュオなの?」
呼ばれて何々? と振り返る幼精。
ぴょん、と邪霊の元から飛び出して飛び付いてくる幼精をフェイトは抱きしめた・・・が、見た目に反してかなり違和感のある重量がズシッと来た。
「デュオ! も~、心配したんだから」
【? ♪~♡~♪】
愛さえあれば・・・その位は誤差の範疇?
「あ~、バディだ!」
「え? バディ?」
「はい、イタズラ好きで、色んなモノを色んな所に隠しちゃったりする幼精なんです」
「デュオ、そうなの?」
【?
「か、可愛いから赦しちゃう!」
ぎゅ~! っと
【!! ♣♠♦!!
クテッと目を回してしまった。
流石にやり過ぎだと思うのだが、ご満悦でいる様子に誰も何も言えない。
『おいおい・・・取敢えず、フェイトがここに来れたという事は、外界との連絡は上手く行ったという事か』
「それで、私に何をさせるつもりなの。
『なに、大した事ではないさ。
「そ・れ・が、どうして大した事でないのかしら?」
デュオを大事そうに抱きながら凄むフェイト。
『なに、小さな欠片は大きな破片に集まるからさ。この大きな破片こそが、管制権という事になるからな』
「それで、それがどんなものなのかは、分かっているの?」
『さぁ、元々が鏡の様なものだったから、今は何かの姿を映し取っているかもな』
「・・・それは、手がかりなしって事じゃないのかしら」
『ま、待て! 全くの手がかり無しって事は無い! この虚構世界の何処かには有る筈なんだ!』
「それで、私だけでそれを探せと・・・」
『そ、そうではない! ちゃんと頼りになるだろう仲間も用意しているぞ!
そして・・・三名の協力者が現れた。
『ん、ん~! ・・・アレ、フェイト!?』
寝起きっぽいアリサが・・・
『ん、ふぇ? ・・・アリサちゃんと・・・フェイトちゃん、ぉはよぅzzz』
寝ぼけ眼な・・・しどけない姿のすずかが・・・
『ボクは
フッ、とそっぽを向く擦れた様子の・・・何処となく見覚えはあるが、どうしても名前の出て来ない男士が・・・ジッとガン見する先は・・・
ハッ!? と何かに気付いたアリサ『・・・きゃ~!』 ずどむっ!
アリサは胸元を隠しながらのスキル・札束
モブ男士は・・・
アリサのステータスに腹黒さが・・・1UP!?
「・・・ス~カ~リ~エッティ!!」
『お、おかしいな? ここは商人と
怒れるフェイトの剣幕に押され、ジリジリと引き下がる邪霊。
/// /// ///
原因?
=デュオの石花が某かの影響をもたらしている・・・のかも?
=影響は通称・orzな魔法使異
/// /// ///
え? えぇ!? ど、どうなってるの!? と慌てふためくアリサはフェイトに助けを求める事に。
『えっと、フェイト。何がどうなってるの?』
「ゴ、ゴメン! アリサ! 何だかよく分からない事に巻き込んじゃったみたいで!」
『zzz・・・ン、ん~!』
と目覚めたらしいすずかが伸びをしただけだが・・・ブチッ! と、胸元で音がした途端。バチ~ン! とスキル・
フッ、コレに倒されるなら悔いは無いぜ! とばかりに清々しく親指を立てたモブ男士は・・・消滅して逝く=魂滅?
『モ、モブ男士~!』
折角の味方ユニットが昇天してしまった事に驚きを隠せないスカリエッティ。
唖然とした面持ちから立ち直ったアリサは、
『・・・ス~ズ~カ~!』
『え? わ、私・・・な、何かしちゃった?』
「・・・あ、ははは・・・はぁ」
これからどうなるのかしら? と笑うしかないフェイト。
「え!? ええ!?」
何が何だか分からない様子のナノ~ハ。
【@@@・・・zzz ! ・・・?】
何とか目覚めたバディ・デュオは辺りの事態を察し、すずかの元へ行くと、クイクイっと手振り身振りで何かを伝えている。
「え? 何々? うん、こう? それで、きゃろ・る・るしえ!」
すずかがモブ男士の居た所へ手を向け、不思議な呪文を唱えると
/// /// ///
一方その頃、地球の日本・市立海鳴総合病院では・・・
幾度立ち合おうとも慣れる事のない鬱屈とした場面。
「・・・ご臨終です」
遺族がお別れを告げられるようにと、静かに退出した石田医師。
・・・十五分後
「せ、先生! か、患者さんが! い、息を!」
急ぎ、立ち去ったばかりの病室へ訪れると、確かに見取ったばかりの患者が何事もなかったかのように起き上がっていた。
「え!? ど、どうして・・・」
原因は全く解明されないまま、奇跡的な回復が・・・次々と起こる始まりでしかなかった。
ちなみにその患者の名はAから始まる名前だったり。
その後、Bで始まる名前の患者が運び込まれて・・・
/// /// ///
『・・・え~?』
殺っちゃった事は仕方が無いけど・・・コレはどうか・・・と思わない事もないアリサ。
『ま、まぁ、一応の危機は免れた様だ。
では、これからの事を説明しよう。
これから、力あるモノを集めていけば・・・』
そんな話し合いを大人組がしている中、デュオはと言うと、玄関付近の花壇の辺りを跳び跳ねてみたり、裏山を駆け昇って頂きで跳び上がってみたり、勢い余って崖から海へ飛び込んでしまったり。
ナノ~ハと遊んで貰っていた。
そして、ついにはお家の屋根の上。
ハタと事態に気付いてしまったフェイト。
「そ、そこから動いちゃダメだからね!」とフェイト。
『危ないから! そっちに行くから!』とアリサ。
『わぁ~! すごいね~!』
『ハッハッハ! 何か良い物は見えるか~!』
余りの事態にビックリしているフェイト、アリサ、すずか。
元気な様子に、笑顔で手を振るスカリエッティ。
と言った端からバランスを崩しそうなのか、単にスカリエッティに手を振り返しただけなのかは不明なまま、両手をバタつかせているバディ・デュオ。
「い、今行くから!」
フェイトは何をはやとちりしたのか、咄嗟に近くに居る者を掴み上げると、投げた!
『あ~!』
びった~ん! ガッシ! と屋根の頂きに掴まり、落下する事は免れた邪霊。
咄嗟にバディ・デュオに手を差し伸べて支えるナノ~ハだったが、邪霊が屋根に激突した振動でナノ~ハの方が危うい! と思ったら、次々に何処からか現れたバディ達がぞろぞろと屋根に集結。
ナノ~ハをワッショイ! わ~っしょい! と担いで、何故か上へ上へ。
「え!? ええ!?」
『だ、誰か~! 助けて~!』と、か細い声がナノ~ハにだけ聞こえた。
「わ! は、はい!」
見えないながらも、咄嗟に声がしたと思われる所に手を伸ばすナノ~ハの手に、何か、硬い物が触れた。
それを如何にか引き寄せようと手を伸ばした所・・・
手元が、足元が滑って、スキル・スパイク
とててとてとてととてとてと、と屋根からスルスルと降り立った身軽なバディ・デュオ。
ナノ~ハが叩き落としたちゃぷちゃぷと漂う小樽を、とった~! と掲げている。
『う、うう~、た、助かったぁ』
と言う声と共に、ポコン! と樽のフタが開き、みょろ~んとした体が伸びて来た。
『あ、デュオ? 何がどうなってるか判る? 気が付いたら樽に入ってたんだけど・・・えっと、あ、レ? 足の方が・・・ん~!』
ぱきゃっ! 樽の底が抜け、下半身が飛び出した。
『え? ええ!?』
樽が腹巻状に巻き付く事になった
この後、何をどうしても樽が取れる事は無かった・・・【=運動不足で太ったとかではありません】
/// /// ///
遡る事、1時間程前・・・
「ユーノ先生、取材と原稿を頂きにまいりました~」
ハッ! と、管理局・無限書庫の紹介文の依頼を忙しさにかまけて執筆出来ていなかったユーノ。
論文や書類などはお手のモノだが、紹介文となるとどうしても勝手が違い、中々に≪OK≫が出なかった。
「う゛・・・も、もう少し待ってもらっても・・・」
「ダメです。流石に待ちきれないので、出来るまで缶詰ですね~」
と、管理局・広報部に強制連行されたユーノ。
ずっと仕事漬けだったろうし、気分転換にでもと、無駄な善意で・・・巻き込まれた?
/// /// ///
何故か、カメの如く樽に収まる事が出来る様にはなっていたとか・・・
大人に戻れば如何にかなる気もするのだが・・・樽がコルセット化してしまうのではないかと、怖くて戻れないとか。
バディ・デュオは、ドリフ
・・・ ・・・ ・・・
なんだかんだで、みんなでナノ~ハのお家に居候。
ナノ~ハのお仕事を手伝いながら、砕けた魔鏡の欠片を集める事に。
え? 食料事情? み~んな自給自足です。
お魚釣ったり、木の実を取ったり、畑でお野菜作ったり!
アリサお姉ちゃんトコに卸して、交換してもらったり!
漂泊な状況に流されやすいので・・・
瓶詰お手紙ではなく、缶詰ならぬ樽詰めなユーノ・
え? 何でフェレットではなく川獺かって?
ホラ、人の言葉を話したり化かしていたり、18~19歳でも女に見えたりしてるでしょう?
え? ヴィヴィオ達の今はって?
バディ・モンク =ヴィヴィオ・アインハルト ・・・拳系!
バディ・メイジ =リオ ・・・ほら、炎雷スキル持ってるし!
バディ・スミス =コロナ ・・・クラフト系スキル?
現在、仲間と共に・・・
もう
最初の仲間達?
アリサ 商人
財閥の娘
スキル 札束ナックル!? 金の力で解決!?
すずか ヒーラー
癒し系ですが、デュオ曰く
スキル
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・・・モブ
スキル ・・・割とどこにでも存在出来る?
次回は、また暫く先と思われますので、その点はご了承ください。
ハヤテ編が出来あがったらそちらが先になるやもしれません。