魔法少女リリカルなのはStrikerS ENEMY Side 作:トータス
極短い物となります。
108部隊の隊長室。
部屋の主が時計を見上げ、
「おっと、もうこんな時間か」
【ナニナニー?】
と部屋には似つかわしくない子供の姿。
・・・ ・・・ ・・・
幼稚園からの帰り道、一寸確認する事もあったのも有り、立ち寄った所、途中で事件発生、急遽出動が掛ってしまった。
さて、子供をどうするかと悩む前に、自分が子供を預かる事を買って出たナカジマ部隊長。
・・・ ・・・ ・・・
デュオは書き損じの書類≪=いらない紙≫を貰って落書きしたり、折り紙したり。
周りも慣れたもので、気晴らしがてら構ってもらったりしている。
女性隊員は、これからの予行演習として。
男性隊員は、部隊長の娘さん達に良い所を見せ様といった下心は・・・あるのかも?
「ん? ああ、ちょっくら
【ワカッター!】
元気な返事を聞きながら、パトロール中の立て札を机の上に載せると外へ。
デュオ一人残され、暫し。
PPP PPP PPP! 電話が鳴り出した。
椅子をよじ登って上に立つと、テーブルの上に。
音と共に光るボタンをてしてしと押した。
押されると同時に目の前一杯に知っている顔が現れた。
『あ、ナカジ・・・?』
名前を呼び掛ける半ばで途切れ、どうやら向こうは掛け間違えたのだろうかと首をひねっている。
【ハヤテ姉ー! コンバンワ!】
『ハイ、今晩は。って、デュオ? ゲンヤさんはどないしたん?』
【ンットネー、エットネー。パジ、バターロールチュー!】
『ほうほう、バターロールチューな』
聞いて何故? と疑問を感じてはてなと首を傾げている。
『バターロール・・・チュー?』
と反芻してみるハヤテ。
脳裏では、業務用の窯でパンを焼くゲンヤの姿。
そこから取り出したばかりの熱々のロールパンに熱いベーゼを・・・と思い浮かべ。
【ソー! バターロールチュー】
『えーと、チョイ待ち!』
ハヤテは言われた事と、デュオの前にチラチラ見える物から推理して結論を出した。
『今は・・・パトロール中って事やな?』
と確認の為にも言い方を変えて尋ねるハヤテ。
【ソー。今、バターロール中ダカラ。オ留守
『そかそか、偉いなー』
エッヘン! と胸を張るデュオに、
『ほな、また後でなー』
【ウン、アトデー!】
画面の中から手を振るハヤテに手を振り返すデュオ。
「ん? どうした?」
とようやく戻って来たらしい。
『あ! 丁度良かったぁ。ナカジマ部隊長にお話が有って・・・』
と何やら話し始めたので、また落書き折り紙を再開するデュオだった。
・・・ ・・・
ナカジマ家では、当たり前に業務用の
人数も、量も、半端ないので当たり前?