魔法少女リリカルなのはStrikerS ENEMY Side   作:トータス

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本編をお望みの方には申し訳ない。
本編はまだまだ書けません。

こんな感じになるかな~と。
リハビリがてら書いています。


ハジメテノ、お手紙?

1月24日

 

 ある日の高町なのはとフェイト・T・ハラオウンの口元がマスクで覆い隠されていた。

 

「あれ? 高町教官、風邪でもひかれたんですか?」

 

 何時も元気はつらつとした様子で自分達を扱いているのにマスクで口元を覆っている。

さては、鬼の霍乱か!? と思うのも無理はないのだろう。ついでに、これは日頃の恨みを晴らすチャンスが訪れたのかもと思った者も居たとか?

 

「あ、ううん。何でもないの」

「で、ですが、もし何かあったりしたら・・・」

「そうですよ! 何かあってからじゃ手遅れです!」

 

 日頃のハードな訓練を免れるチャンス! と思っている者も、割と多かったり。

 

「私は大丈夫! じゃあ、皆。今日の訓練を始めようか!」

 

 と宣言すると、何時も通りに全員を撃ち落として訓練を終えるなのは。

 

「結局、あのマスクは何だったんだ?」

「さぁ・・・」

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

「フェイトさん。その、風邪でも引かれたんですか?」

「あ、ううん。一寸マスクが取れなくなっちゃって・・・」

 

 フェイトの何時もとは違う、歯切れの悪い言い様に、返って心配が増したティアナ。

 

「えっと、何か出来る事があれば言って下さい!」

「う~、ホントに何でもないの。心配しないでね」

 

 それでも心配は消えず、気が散りがちになってしまうティアナとシャーリー。

 

「何かあったのかな?」

「うーん、昨日は特に変わった様子もなかった筈なんだけど・・・」

 

 何気なく時間を確かめると、

 

「あ、そろそろお昼か」

「え、もうそんな時間?」

「フェイトさん、お昼はどうしますか?」

「え!? ど、如何しよう!」

 

 有り得ない位にうろたえるフェイト。

 

「えっと、先に食べて来てもらっても良いかな?」

「フェイトさんは?」

「一緒に食べにいきませんか。最近、美味しい所見付けたんです!」

「わ、私は・・・なのはと約束があるから! じゃぁ!」

 

 とばかりに大急ぎで外へと出て行くフェイト。

 

「い、一体」

「な、何が」

 

 呆気にとられ、執務室に取り残される事になったシャーリーとティアナ。

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

時空管理局本局 古代遺物管理部の一室

 

「で、二人ともここに来たんか」

「ゴメンね。ハヤテ」

「ゴメーン、ハヤテちゃん」

「まぁ、見れば理由は分かるんやけど・・・」

 

 そう言って、後ろを振り返ると他にもマスクを付けたシグナム、シャマル、ヴィータが居た。

 

「ん? ああ、なのはとフェイトか」

 

 何だか昔のレディースにしか見えないシグナム。

 

「あらあら」

 

 違和感は無いが、思わず口を抑えて逃げたくなるシャマル。

 

「あー、アレは・・・反則だな」

 

 ・・・まぁ、問題は何も無いが、庇護欲を誘うヴィータ。

 

 そんな事を言いながらもう誰も見ていないのだからとマスクを外した。

 全員の両の頬っぺたに小さな手形(モミジ)を付けたヴォルケン・リッターがそこに居た。

ついでにザフィーラは体中が手形(モミジ)だらけ。

アルフは頬っぺたにモミジが付いていたりするが、色が近い所為とパンク風のメイクにも見えなくは無い為、そのままだったり?

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

 事の始まりは、前日の幼稚園でのお遊戯?

 

「さぁ、今日は1月23日 文《23》=ふみの日です。

皆の家族にお手紙を出しましょう!」

 

 と言って、様々な紙と色々な絵具を溶いたお皿が並べられた机を示した。

 

「じゃあ、みんなー。手を洗ってお手紙を始めますよー!」

 

 手の平に絵具を付け、ペタペタと手形を付け始める園児達。

次第にエスカレートして、足形を付ける者あり、耳形を付ける者あり、鼻型を付けようとして顔中に塗りたくる者あり。

 

 余りの楽しさに時を忘れて大騒ぎになった頃、偶には揃ってお迎えに行こうと言う話になったなのは達が訪れた。

 

【! ママー!】

「「「「「はぁい♡」」」」」

【オテガミー!】 ペタペタペタペタペタ! と連続してタッチ!

 

 くっきりハッキリと手形が付いた。

ちょっと驚いたが、洗えば落ちるだろうと思っていたが、何がどう作用したモノか、魔法的に定着してしまった手形。

 

 取敢えずは、一日経てば消えるだろうと? それまで我慢を通す事になったとさ。

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

 可愛い手紙を前に相好を崩すリンディ提督。

 厳しい顔を綻ばし、いそいそと手頃な写真立てに納めて、家族写真の隣に並べるナカジマ部隊長。

 喫茶翠屋の店主たちも、写真立てに納めて幸せそうに眺めている。

 ある手紙を手に入れる為だけに、画期的な発明を開発し始めるスカリエッティ。

 

 ヴィヴィオは?

 

「あ、ヴィヴィオちゃん。そのヘアバンド、似合ってていいなー」

「そ、そうかな? えへへー」

 

 コロナにそう言われ、一寸気にしているが、そう言われるとまんざらでもない様子なヴィヴィオ。

 

「私にも貸してもらっても良い?」

「ダ、ダメ! 今外せないの!」

 

 お凸にポン! と押された模様。

 

 

・・・   ・・・   ・・・

 

 

お手紙=手形の意味?

 =デュオ()の大好きなモノ!

 

 ちなみに、元ナンバーズの面々は?

 

「・・・うらめしや」「この身体で無ければ・・・」「こんな事になるなんてぇ~!」

 

 と大いに嘆かれたとか?

AMF効果が作用してしまったとかで、表面でキャンセルされてしまった・・・とか?




また思い付いたらの更新になってしまうかと思われます。

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