魔法少女リリカルなのはStrikerS ENEMY Side   作:トータス

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えー、こちらの回は不運と書いて《ふううん》とお読みください。

楽しむがままに、思い付くがままに・・・


第十話   本領発揮! 【別名=不運! ハヤテ城!】 《第惨事? Kids Hazard?》

本領発揮! 【別名=不運《フウウン》! ハヤテ城!】

 

 

 とある部隊長の部屋に置かれていた、とある番組の記録映像を。

母親達の世界がどんな所なのかを教える為、借り出されたモノが原因だった!(=内容は知らず、読めず)

全くの善意で在り、咎められる事ではないが、借りたモノが、不味かった?

 

 それを見た子供は子供心に思った、こんな世界が有り、こんな事があるのならば、行く前に体験しても良いだろうと! =力瘤!

 そこで、とある大人の協力の元、実行する事に!

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

機動六課宿舎・深夜

 

 コッソリ、小さな影がベッドから抜け出した。

皆眠っている。

 ヴィヴィオ姉を起こしてっと。

 

「ううっ、何?」

 

 眠い目を擦りながら起きてくれた。

 

 この間の一件《本局・謎の大暴走》で、首飾は調整中。声は出ない。

その代り、子供同士での会話に、言葉は要らない。

手振り身振りで伝える事、1分程。

 

「・・・ワカッタ! 直行く!」

 

 ヴィヴィオ姉が、仲間になった!

 

 何人かは、起きている様だが、見付からない様に移動。

 

 以前、マオーママがアレを使っているのは見てたし。大体判った!

 

 後は、簡単だった!

面白い事が好きそうな、とある大人《オオキナヒト》も、引き込む!

 同じ様に、手振り身振り+ヴィヴィオ姉も説得。

 

「なぁに? ソレ? ・・・判ったわ!」

 

 とある大人が、仲間になった!

 

 コッソリコソコソと、外に出て訓練場に・・・

 

 

 そこで三人で、アーでもナイ、コーでもナイと、議論を重ねる。

眠くなったら解散。(集中力が切れそうなら・・・)

 

 そんな事が、繰り返し行われた。

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

 ある日、全てが露見した!

特定のコマンドを打ち込まなければ、発動しない筈のソレを、シャマルの一寸した手違いから、打ち込まれた。

 

 阿鼻叫喚の坩堝と化した。

 

 

 分断された隊員達は、新しい訓練の一部だと思い込み続行!?

 隊長格は混乱の只中に! 余りの事態に、魔法を使う事も忘れた!?

 

 

 遠くに異界《=和》風の城が書き割りで建ち!

 

 

 突如として高い塀が現れ!

 

 

 平地だった所が坂道となり、滑り易くなった!

その坂の頂からは、巨大な大玉が転がり落ちる!

 

 

なのはSide

 

 なのはが巻込まれたのは、迷路と化した変な館。

その周囲には池が現れ、怪しい声が響く! ケバケバしいペイントのガジェットがうろつく!

壁はカラクリ仕掛けで、どんでん返し、落とし穴、見えない壁。突然、ガスが噴き出したり。

害意や危険は少ないモノの、神経を擦り減らされるモノが多かった。

 

 

 左右を壁に挟まれた平地では、アメフトっぽいペイントのガジェットが、ウロウロ。

稀に、廻しの様なモノを付けたモノも!

ソップ(Ⅰ)形、あんこ(Ⅲ)形も、それぞれ・・・

 

 

ティアナSide

 

 イキナリ池が現れ、一枚板の橋が掛る。正面からは、Ⅰ型のランチャーから、ゴム毬による砲撃!

周囲には、岩が所々顔を出していた。

 

 偶々、ティアナがその岩の上に居り、横手の岩に飛び移ろうとすると、動いた!

ただ浮いているだけの偽物(ダミー)であった!

別の岩にしがみ付くもソレも・・・

更に別の岩にしがみ付き、事無きを得たが、ゴム毬の集中砲火を浴びる事に!

さらに落とされた!

 

 

ギンガ・スバル ペアSide

 

 スバルとギンガは、イキナリ四枚の壁に囲まれた!

丁度、走っていた事もあり、制動が間に合わず、激突する事に!

 

 ブチ破って飛び出した!

呆気無くブチ破れたのが面白く思ったのか、再度別の壁に激突したが、跳ね返された!

ギンガは別の壁にブチアタリ! 跳ね返されそうになるが、強引にブチ抜く!

その先には、落とし穴が!

・・・穴からは、変な叫び声が聞こえて来た!?

後を追ったスバルも穴へ・・・二重奏に!

 

 

キャロSide

 

 キャロは、突然、盥に乗って坂を滑り落ちる事に!

ザンブと水の中に落ちたが、持ち前のバランス感覚で事無きを得た!

そのままドンブラコッコと流されて行く!

 偶に、銀色の大玉が右へ左へと宙吊りで振り子の様に襲い来るが、ギリギリ避けられている。

さらに、狙い澄ましてバレー・ボール大の銀色の弾も飛んで来る! 極稀に金色も!

それを全て避け、跳ね返していると、海へ。

 どれか一つでも取っていれば、何か・・・変ったかも?

 

 

エリオSide

 

 エリオは、巨大なローラーの上を、ひたすら走りながら次のローラーへと渡り、安全な地面を目指す!

下は、泥沼と化している!

 

 無事たどり着いた先では、イキナリバレー・ボールが物凄い勢いで飛んで来たから避けた!

避けた途端! 死角から柔らかい棒に突き落とされた!

 下は普通の地面に見えたが、直に穴が開き。下は滑り台と化していた!

その先は、海に通じていたとか・・・

 

 

フェイトSide

 

 ロデオ・マシンらしきモノには、フェイトが跨っている!

衣装はカウボーイ・スタイルに変わり、激しく動き回る!

そこをガジェットⅡ型らしき、小さな模型らしきモノが飛びまわる!

どうやら、全て撃墜しなければ解放されない様だ。

狙いは定まらないし、目が回るまで、暴れまわる!

 

 

ヴィータSide

 

 ヴィータは、呪いウサギの着ぐるみに包まれ、高い平均台の上に・・・

下は泥沼と化した!

 その前後には、巨大な鉄球が左右に行き来している。

それを交しながら、前へと進むが、着ぐるみの頭部が邪魔をし、挟まれ、落ちた!

ピンクの泥沼に・・・落ちた。

ピンクなウサギさんに成り、呪詛を・・・

これがホントの呪いウサギ?

 

 

ハヤテSide

 

 偶々、はやてが見学に来ていた時でも有り、巻き込まれた!

何故か、肉襦袢で、何十枚も重ねられた座布団の上に座っていた!

座布団自体が大き目であり、バランスは保てるが、崩れそうで崩れず、ドキドキハラハラ!

 命綱が付いてはいたが、肉襦袢に阻まれ、見えない!

・・・崩れ、そのまま、中吊りに・・・晒し物に!

 

 

シグナムSide

 

 シグナムは、何故か馬の被りモノで、前が見えているかは不明。

足元がローラー・スケートで、手が蹄と化し、何も掴めない!

 フラフラヨロヨロしながら、前に進もうとするが、周囲からはガジェットが小突き廻しに!(小突くだけ)

倒れても、起き上がるまでは待って貰えるが、起きた途端に小突かれる!

 何故か、その様子は日頃の恨みを晴らさんとしている様に見えたとか、見えなかったとか?

 それを見た者は、産まれ立ての仔馬の様だったと・・・

 

 

 偶々、シャマルに案内され、訓練場を取材に来ていた広報部隊は、その一部始終を記録に収めている。

一部、巻き込まれても居たが・・・楽しそう?

 

 シャマルは何とか元に戻そうとするが、更に酷く変更されて行く!

自分ではどうにも出来ないと感じ、シャーリーを呼び、収拾を図る!

 

 シャーリーも自分達しか知らない、稼働しない様になっていた筈のモノが、まさか稼働するとは思わずに居た為、呆気にとられる。

 

 

 一部、嬉々として参加し様とするモノ。救助と称し、あわよくば、良い目が見られるのではないかと、画策するモノも!?

 

 

主犯《?》Side

 

 そんな中、二人の小さな人影は、協力し合い、最初の壁を越えようと奮闘するが、高過ぎた!

仕方なく、ザフィーラの手を借り、乗り越え。

数々の難関を越えて行こうと・・・

 

 

 ・・・したのだが、桃色の光によって、阻まれた!

 

 

 ・・・これは後に、不運! ハヤテ城事件! として、極秘裏に出回る。

管理局の裏歴史・黒歴史として、厳重な管理体制の上、閲覧される事に!

マスター・テープは、複数に分散され、厳重に管理される事に。

 

 某教会の聖象の裏、秘密の物入れに・・・

とある提督の執務室の、鍵の掛る引き出しに・・・

とある管理外世界の、隠居老人宅と某喫茶店に・・・

無限書庫の、最重要区画=司書長以外、立入禁止・取扱注意・持ち出し厳禁の棚に・・・

とある監獄のベッドの下に!

 

 極稀に、その内容が流出し、その度に、桃色と金色とアイス・ブルーの光が舞ったとか・・・

閲覧したモノは、口を揃え。何が有ったのか、完全黙秘した!

 

 だが、無くなる事は無い!

マスターは、それぞれがそれぞれの善意の元、厳重に保管されている!

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

 結果としてバレ、怒られた!

だが、後悔は無い! 挑戦し続ければ、何時か! あの城に辿り着ける!

今回は、未完のまま、バレタが! 何時か、完成品を再現して見せる!

 

 そして、遊び倒す!(目的が替わった!)

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

 原因は、外部からのハッキングによる、誤作動が疑われている。

 

 偶々、とあるモノの様子を伺う為、能力をフル稼働させ、全員集合(一人は仕事の都合上、折り合いがつかず欠席)の上、心配しているであろう相手は現地に見学に。

Live中継で、様子を伺っていた為・・・らしい!

 

 一応、ガラス越しに出会ってはいるが、まだ、そんなに言葉を交しても居らず。

カメラ越しに知っている甥の様子を、せめて現状だけでも知らせようとした結果である。

 

 感情を制限されている筈が、呵々大笑・笑渦(しょうか)に包まれていたとか!

 

 ・・・その事は、後に無かった事とされた・・・




次回 急転直下?

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