魔法少女リリカルなのはStrikerS ENEMY Side   作:トータス

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思い浮かぶがままに、思い描けるがままに・・・

今回は一寸した番外編を二本立てでお送りいたします。

これなら、こうなったのではないか? それで、こうなったかも?
と言う思いから・・・


第九話   マリー・ギンガとの出会い 《第二次 Kids Hazard?》

マリー・ギンガとの出会い?

 

 

 今日は、新しい人が来るって!

スパウ姉のお姉ちゃんと、マリーって人が来るんだって!

 

 だから、新しいお洋服?

緑色のスモッグ? =汚れる事が前提?

同じ色の二股に分かれたボンボンの着いた帽子!

 

 それを着て、ビビオ姉と会いに行って来た!

・・・疲れたから途中、ザフィーラに乗せて貰った!

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

「・・・あら? あの子は?」

「ああ! なのはさんとフェイトさんの子供ですよ。

名前は、ヴィヴィオちゃん」

「ふぅん・・・って! ええええ!?」

 

 そんな姉に遅れながら、何とか追い着いた。

乗り心地は悪くないが、しがみ付いてないと落っこちそうだった。

お陰でゆっくりとしか進めない!

 

「あら、ザフィーラ! 久しぶりぃ!」

【・・・?】

 

 しがみ付いていたデュオに気が付いたのか、

「ええええ!? も、もしかして! ザフィーラとアルフの仔!?」

「え? あ、言われて見れば・・・」

 

 似て居なくはないし、そう考えられない事もない。

 

 もし、人型になって並んでいたら・・・

そう考えられたようだ。

 

「ちょ、一寸だけ、調べさせてもらっても良いかな?」

 

 何となく、不穏な空気を感じ、サッと隠れるデュオ!

 

「マリエル、そんなに自分とデュオは似ているのか?」

「ええ! それに、この子が変身したらと思うと!」

「・・・残念だが、この子は・・・」

 

 ザフィーラが最後まで言う前に、タッタカ逃げ出した!

 

「あ! 待って! モフモフさせて!」

 

 それを見て、何やら直に追いかけられた!

技術者の割に脚は速い!?

 

 意味は判らないが、捕まったら不味い!?

取り敢えずは、逃げる!

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

「あ! デュオー! こっちこっち!」

 

 ビビオ姉が居る方へまっしぐら!

途中、躓いたが、それどころでは無い!

だから、たたらを踏みながらでも進む!

・・・お陰で大分目標から逸れた!

 

 ボフッと、何やら温かい・・・

 

「お! 大丈夫かな?」

 

 知らない人? でも、知ってる感じ? ・・・頼れる?

だから、その人の後ろにしがみ付いた!

 

「はぁ! はぁ! ギンガ! その仔! 抱っこさせて!」

 

 でも、体力は人並みの様だった・・・

 

「え? ええ!? ど、どうしたんですか? マリエルさん?」

「そ、その仔を、モフモフするの!

きっと可愛いんだろうなぁ!」

 

 ・・・一寸怖い!

 

「えっと、紹介するね。

こちらは、本局第四技術部のマリエル・アテンザ。

で、マリー。

こっちのこの子達がヴィヴィオとデュオね。

ほら、二人ともご挨拶して」

 

 なのはからそう促され、

「えっと、ヴィヴィオです!

この子は、デュオです!」

「あ、マリー。

デュオはお喋り出来ないけど、宜しくね」

 

 そうフェイトママが補足してくれた。

 

「ふぅん・・・ヴィヴィオちゃんが、なのはちゃんとフェイトちゃんの子供で、デュオ君がザフィーラとアルフの子供なんだね」

「「え!?」」

 

 なのはとフェイトはそれを聞き、驚きを隠せない。

 

「えっと・・・」

「は?」

「・・・何を?」

「何が?」

 

 他のメンバーも、何が何やら・・・

 

「何? 違ったの?

私てっきり、ザフィーラの子かと思ってた」

「そ、そう言えば・・・

髪とか、肌の色とか・・・」

 

 なのはは思い当たる節があるようだ。

 

「髪型は、アルフに似てるかな?」

 

 フェイトはそんな事を口にしている。

 

「??? 違った?

てっきり、そうなったのかと思ったんだけど・・・」

「言われて見れば、そんな感じもしないでは無いよな。

言われるまで、気が付かなかったけどさぁ」

 

 ヴィータは妥当だと思った事を口にする。

 

「「「「???」」」」

 

 判る相手には判るが、フォワード陣には意味が判らない様子。

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

 その後、誤解は解けたモノの、一寸だけ苦手意識が現れた?

それでも、通じるものがある様で・・・

偶にデバイス調整室に妖精さんが踊っていたり、遊んでいたり・・・

そんな様子が垣間見られたとか・・・

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

 

泥棒!?

 

 

   とててててとてととてとてと!

       てててててとてとてととてと!

            とととととてとててとててと!

 

 そんな足音と共に、ヒラヒラと白いモノが裾をたなびかせながら、すっと曲がり角へと消えて行く・・・

 

「ん? ・・・気のせいか」

 

 ロビーへと向かう途中のヴァイスとエリオ。

急に足を止めたヴァイスを、不思議そうに見るエリオ。

 

「如何したんですか? ヴァイスさん」

「ああ、エリオ。

何か白いモンがソコを通った気がしてな・・・」

 

 そう言われ、通路を覗き込むエリオ。

 

「え? ・・・誰も居ませんよ?」

 

 そこには無人の通路が続いている。

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

その少し前・・・

 

機動六課・女性更衣室

 

 シャワーを浴びて来たのか、シットリと濡れそぼったフェイトが、有る事に気が付いた。

 

「ねぇ、なのは」

「何、フェイトちゃん?」

「えっと、私のワイシャツ見なかった?」

「え? 見てないよ。何か有ったの?」

「うん、一寸・・・一枚足らなくって。

洗濯に出そうと思ってたんだけど・・・」

「さぁー、誰かが持って行っちゃったとか?」

「え? 誰が?」

「え?」

 

 自分で言って見て、何やら雲行きが怪しいと感じたなのは。

 

「・・・一寸調べて見ようよ。フェイトちゃん」

「そうね、なのは」

 

 そんなこんなで大騒動に、繋がる?

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

部隊長室

 

【あー、あー。

えー、全男性職員に告ぐ。全男性職員に告ぐ。

これから業務を一時停止し、一時ロビーに集まって下さい。

集まれない場合は、その旨を報告してください。

その場に向かい、確認します】

 

 そんな館内放送が流された。

 

「ハヤテ、大袈裟じゃない?」

「ん、そうかな?

でも、これ位はしておくべきかと思うんやけど・・・」

「でも、これは一寸やり過ぎだと思うの」

 

 これ位はしておくべきと考えるハヤテ。

 一寸やり過ぎだと感じるフェイトとなのは。

 

「なのはちゃん、こういう事はハッキリさせておいた方が良いと思うで?

もしもや、これがなのはちゃんのワイシャツやったら?」

「え? ・・・どうなるのかな?」

 

 今一ピンと来ない様子の高町教官。

 

「・・・直捕まえに行ってくるわ」

 

 直にピンと来たらしいハラオウン執務官。

 

「フェ、フェイトちゃん。これは例えや、例え。

必ずしもそうだとは限らないんやで?」

「え? どうなるの?」

「・・・ええか、なのはちゃん。

もし、ワイシャツやなくて、もっと身近なモノやったら?」

 

 そう言われ、想像してみた・・・???  !  ボンッ!

真っ赤になりながら、

 

「・・・わ、判った。一寸相手を消し飛ばして来る!」

「ちょ、チョイ待ち!

何も必ずしもそうだとは限らないんやから!」

 

 一寸揉めていると、呼び出されたティアナとスバル、キャロが隊長室を訪れた。

 

「あの、何か?」

「あ! 丁度えぇ所に!

三人にちょぉ調べて貰いたい事が有るんよ。

それも、内密に頼みたいんよ」

「な、何を?」

「あんな? フェイトちゃんのワイシャツが一枚、見当たらん様なんよ」

「! 判りました!」

「え!? な、何?」

「え? 何でですか?」

 

 察しの良いティアナ。

今一判らない様子のスバル。

全く判らない様子のキャロ。

 

「もう、察しなさい! スバル!」

「ええ!? 判らないよ!」

「な、何なんですか!?」

「だから・・・」

 

 詳しく説明するティアナ。

 

「あ! 成程!」

「・・・でも、それって、楽しいんですか?」

「まぁ、普通は楽しくはないんだけど・・・

普通じゃないって事だから・・・」

「・・・取敢えず、見付ければ良いと」

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

???

 

 丁度その頃・・・

 

「あれ? 遊びに来てくれたんだ!

おお! 一丁前だね! ねぇ、見て見て!」

「ん? わぁ! うんうん!

似合ってるよ! これで仲間だね!」

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

 ザワザワとざわめくロビー。

 

「取敢えず、皆に集まってもろたんは他でもない。

ちょぉ調べなアカン事が出て来たんや。

だから、悪いけど協力してな?」

「あの、何か有ったんですか?」

 

 恐る恐るといった感じの一般男性職員。

 

「まぁ、一寸この対応は大袈裟過ぎるとは思うんやけど。

今後の事を考えて、今回は大目に見てやー。

あー、フェイトちゃんの《脱ぎたて》のワイシャツが何処かへ行ってもうたんよ」

 

 ザワメキが大きくなり、あらぬ妄想を駆り立てる。

 

「あ、あの、フェイトさんのワイシャツ!?」

「な、何!? そ、それは、是が非でも!」 =どうする!?

「そ、それが本当なら・・・奪い返すまで!」 =そして、私物化?

「・・・盗ったる!」 =蒐集?

「何!? 是非、私が!」 =どうなる?

 

 ・・・等々

 

 だが、それは一変した。

両脇に佇む二人によって。

 

 完全武装のなのはとフェイト。

事情を前もって知らされた女性職員の視線によって・・・凍結された。

 

「えー、取敢えず。

全員のアリバイと、持ち物検査・身体検査。行って見よか」

 

 ・・・全員の無実は証明された。

ただ、若干名。

別の疑いで質疑応答?

私物とは思えないモノが幾つか・・・

私物だと言い張っていたり・・・

それを聞き、興奮する者、引いてしまう者・・・多数?

 

 身に着けるモノでは有るが、していてはオカシイモノ?

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

一方その頃・・・

 

 見付からず、当てもなく。

そんなこんなで、ロビーの方は隊長達に任せ、館内を捜索するティアナ達三人。

 

「しっかし、無いねー」

「うん、何処に行ったのかな?」

「風に飛ばされる・・・筈はないし。

誰かが間違って着て行ったって事は・・・ないよね」

 

 そうこうする内に、デバイス調整室に辿り着いた三人。

 

「こんにちはー!」

「お邪魔します」

「失礼します」

「あ! 丁度良かった! 見て見て!」

 

 一寸興奮気味のシャーリー?

 

「可愛いでしょ!」

 

 一緒に居たマリーも一寸興奮気味?

 

「「「ああ!!」」」

 

 ちんまい白衣を着た科学者(?)が居た。

何やら実験中(?)と言うか、実験の真似事をしていた。

 

「どう? 凄いでしょ!

デュオ君が遊びに来てくれて、当たり障りのないデータ処理を頼んで見たら結構適確なんだ」

「え、えっと・・・デュオ?」

【ナァニ?】

「その白衣、一寸見せて貰っても良いかな?」

【??? ヤー!】 =No!

 

 そう言いながら、その場から逃れようとするが・・・

 

「・・・スバル」

「うん」

 

 そっと後ろに回り込み、両脇から手を入れ捕まえるスバル。

 

「つーかまえた!」

【アー! 捕マッター!】

 

 捕まってもジタバタ!

余りジッとはしていない?

 

「はーい、一寸だけだから」

 

 そう言いつつ、襟と袖を確かめるティアナ。

そこに付いたタグを確認する・・・

 

「あー、やっぱり。

デュオ。これ、何処から持って来たのか、教えてくれる?」

【??? ンーット、シャワシャワ! 置イテアッタ!】

「・・・シャワー室だね。

キャロ、ロビーに連絡を入れて」

「あ、はい!」

 

 そんな騒動を見て、何があったのか判らない二人。

 

「え? 何々?」

「何か有ったの?」

「えっと、フェイトさんのワイシャツが消えてたんで、一寸・・・」

「あ! そう言えば見覚えが有った!」

「ああ! そう言えばコレ、ワイシャツだね!」

 

 更衣室に問題なく出入りでき、何となく置いてあり。

何となく着てみたら気に入ったという真相だった?

 

 大人用を子供が着たら、白衣に見えない事もない?

 

 

 その後、非常時の訓練と言う事で、一寸強引では有るが一件落着?

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

思い浮かぶがままに、思い描けるがままに・・・

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

数日後・更衣室

 

「あれ? 今度は私のが・・・」

「え、なのはのも?」

「・・・フェイトちゃんも?」

「うん」

 

 

十数分後・デバイス調整室

 

「わーい!」

【ワーイ!】

「あらら、今度は増えたね」

「あーあー、また怒られても知らないよ」

 

 お菓子をパクつく二人・・・

色々と汚れ、食べカスやらで凄い事に・・・

 

 一寸(?)怒られました。

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

更に、数日後・・・

 

 ボッコボコ!  チュドン!  チュドドン!  バッサリ!  カッキーン!

 

 ・・・不埒者が捕らえられました。

 

「な、何だったんだ? この基地は・・・」

 

 本物の管理局の制服を纏った偽局員(?)が捕まりましたとさ・・・

調べて見ると、出るわ出るわ。わんさわんさと余罪が現れた?

 

「ご協力感謝します!」

「いやー、流石は本局の方。

我々もコイツには手を妬かされまして・・・」

「は、ははは。

イヤ、ちょぉ訓練していまして・・・」

「ほう、どの様な?」

「イヤ、それは・・・機密でして・・・」

 

 

【言えへん、イタズラ小僧に灸を据えようとしてたなんて・・・】

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

そんな事が有ったとか無かったとか?




思い浮かぶがままに、思い描けるがままに・・・

次回 《第三次 Kids Hazard?》

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