魔王少女の女王は元ボッチ?   作:ジャガ丸くん

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まずはじめに謝罪m(__)m

全然1万字行ってないですm(__)m

言い訳としましてはテストや資格を取る勉強というのがありますが、言っておいた文字数に達していないこととなかなか更新しないことに対することを今ここで謝らせてもらいます……すみませんm(__)m


でも完結まではやるつもりです。
これと、pixivに投稿してるふたりぼっちと野良猫邸は絶対に(=゚ω゚)


というわけで少なくてすみませんがどうぞ………

次回投稿は未定……
できれば3月中に投稿したい…………










魔王の滑った一言

 

 

 

 

体育館の揉め事の後は特にこれと言ったこともなく、俺たちは予定通りソーナやセラフォルー様達を交えて自宅でパーティをしようとしていた。のだが………

 

 

 

「ねぇ、ハチくん……どういうことかな?」

 

俺の自宅にソーナとともに来たセラフォルー様は声を1オクターブ低くして俺を問い詰めていた。その問い詰める姿からは魔力が漏れ出し、家がギシギシと音をたてている。

 

本来ならば逃げたいのだが……現在とてもうごける状況ではなかった。

 

困った俺は"ええ"と言葉を濁しながらもセラフォルー様の不機嫌の元凶たる2人の頭を撫で続ける。

 

「何続けてるのさ⁉︎」

 

そう言ってスパーンとセラフォルー様は俺の頭を叩いた。その衝撃にグラつきながらも俺の膝を枕にして寝ているユウと小猫を起こさないように腰から下は動かさない。風呂に入った後夕飯を待っている間に寝てしまった2人は(ユウの外見もあって)まるで姉妹のようだ。

 

 

「なんで小猫ちゃんまでいるの⁉︎」

 

 

そう言ってセラフォルー様は俺の膝の上にいる2人……正確には小猫の方を睨んでいた。

 

 

「いろいろあったのよ」

 

「シノンちゃんは知っててなんで私には報告しなかったの‼︎」

ウガーーーーとセラフォルー様は両腕を挙げて抗議の姿勢をとる。

 

そんな不機嫌なセラフォルー様を他所に彼女の問いに答えたシノンは台所で夕食を作っていた。その身につけたエプロンは、いつもの彼女のクールさの陰に隠れた優しさや親しみやすさを前面に出すには充分すぎるアイテムであり、正しく理想の嫁像を纏めた姿だった。

 

つまり何が言いたいかというと……

 

 

久しぶりにその姿見たけどシノンマジ天使‼︎

 

俺はリアス・グレモリー達の強化合宿では結局見ることのなかったシノンのエプロン姿を今、堪能していた。

 

「むーーー」

 

「八幡くん……」

 

「ん?なんだよ?」

 

不意に向けられた視線と声に俺は目を顰める。シノンの隣で共に食事を作っているソーナが頬を膨らませながらこちらを見ていた。セラフォルー様も先程とは意味合いの違う視線を俺に送っている。具体的に言うと先程までは浮気をしている彼氏を見るような殺気のこもった目だったが、今はまるで拗ねた子供のような視線だ。

 

「八幡…声に出てなくても私達はあんたの考えてることだいたい読めるわよ?それと……ありがと」

 

 

oh……

 

何それデジャヴ?

なんかそんな言葉を前にも言われた気がする。

 

 

いつだったかなと考え直すと、ここ最近ゼノヴィアや小猫の特訓を朝や夜にしている時に2人から同じことを言われた気がする……と最近の出来事を思い出しながら俺はシノン達に反論する。

 

 

「別にお前らのことなんてなんとも思ってないでしゅよ……」

 

しかし大事なところで噛んでしまう点、そういうところは昔から変わっていないのだろう。

 

 

 

 

「ふぅん……なんとも思ってないねぇ…….私のことを眷属にするときあんな言葉言ってくれたのに?」

 

「ぐっ…….アレはアレだ。そのとき思ったことだよ……」

 

 

 

 

 

「私の婚約話のときあんな形相で相手を倒していたのにですか?」

 

「えっと……それはほら、相手が調子に乗っていろんなやつと組んできたから……」

 

 

 

 

 

「私の眷属になるときもかなり想いのこもった言葉だったけど…….」

 

 

「うぐ………それは……あれです、あれがあれなんで……」

 

 

 

 

連続してシノン、ソーナ、セラフォルー様から問われていく。その答えに初めはそれっぽいもので答えていたが、最後のセラフォルー様に関して言えば全く良い言い訳が見つからなく、もはや否定すらできていなかった。

 

 

「「「ひねデレだねぇ……」」」

 

 

懐かしい言葉を3人が俺へと向けてくる。

 

近頃はセラフォルー様の女王として相応の態度を取っているが、どうも眷属や親しい間柄の奴らだけでいると昔のような態度になってしまう。

 

「その言葉も久しぶりだな……」

 

「あんたが素直にならず捻くれてたからでしょう。いつもは普通にできるのに、私達の前だとボロ出して」

 

「そんな八幡君も良いと思いますよ」

 

「そうだねー、ハチ君も偶には気を抜かなきゃ‼︎」

 

「お姉様はもう少し気を張ってください‼︎」

 

「えー、そんなぁー」

 

 

と姉に抱きつかれ調理の手を止めながら姉妹独特の会話をする2人と調理の手を休めていないシノン、膝の上にいるユウと小猫、そして風呂場にいるゼノヴィアの気配を感じながら俺は物思いに耽ってしまう。

 

 

そんな態度が取れるのも彼女達やヴィザ達の前だけだろう……と俺は思わず頬を緩めてしまう。この場の、この空間の居心地の良さに心が満たされていくのが感じられた。かつて望んだ、本物の関係はこの場に満ち溢れている。そのことがどうしようもなく嬉しかったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冷戦という名の食事をみんなで取った後に待っていたのはセラフォルー様による俺とソーナの可愛いがりだった。

 

え?なんで冷戦かって?

小猫ははっきり言って大食らいだが、ユウはそれを越す大喰らいだ。正直眷属の中でぶっちぎりでよく飯を食べる。もしかしたら悪魔1かもしれないが……

そんな2人が限りあるおかずを取り合うのは火を見るよりも明らかであるのだが、シノンの前でそんなわかりやすい料理の取り合いをした日には1週間飯抜きにされる。そのため、おかずの取り合いは静かに、それでいて激しく行われていた。具体的にはシノンが俺に構ったり、セラフォルー様と話をしている時に視線がそれた瞬間に騎士顔負けのスピードで一瞬にして掻っ攫って行った。

 

ってかシノンさんマジオカン……

ユウはまだしも既に小猫の胃袋も掴んでるし……

 

 

それはそれとして…………

 

覚悟はしていたがやはりセラフォルー様の可愛がりは辛いものがあった。

主に俺の精神がガリガリと削れていく面で。

 

 

抱きつかれ、撫でられ、頰ずりされ、匂いを嗅がれ……最終的には2人揃って押し倒されと数ヶ月ぶりのセラフォルー様の可愛いがりは俺とソーナの予想を軽々と超えた過剰なものだった。

 

 

横にいた小猫やゼノヴィアは呆然といった表情だったが、セラフォルー様の可愛いがりや愛情を知ってるユウとシノンは仕方がないと割り切っているのか、やれやれといった様子で俺たちを放置し、2人でボードゲームを興じていた。

 

そんな男としては嬉しくも俺としてはハタ迷惑な行為から逃げるために風呂に行くという口実をつけ俺はその場から離脱していった。

 

残されたソーナはセラフォルー様と共に風呂に入ることになるわけだが、あの可愛いがりの後に他人を気遣う余裕なんてない。

(すまん…….ソーナ)

俺は静かに合掌した。

 

 

 

 

 

八幡 side out

 

 

小猫 side in

 

 

 

 

2時間近く続いていたセラフォルー様の可愛がりから逃げるように風呂場へと先輩が消えていった後、ようやく満足したのかセラフォルー様は満足そうにソファに座りなおした。

 

その可愛がりを受けたもう1人の被害者であるソーナ会長はというとぐったりとした様子で、フローリングの上に伏している。

 

 

 

「はぁ〜〜堪能したよぉ。後は3人で寝れば満足できるね☆」

 

 

「相変わらずですね、セラフォルー様は」

 

「ありがと☆シノンちゃん」

 

満面の笑みを浮かべながらソファに座るセラフォルー様にシノンさんは苦笑いしながらお茶を出しました。

 

 

 

「うーん。相変わらずシノンちゃんが淹れるお茶は美味しいね☆」

 

 

「お茶に関して言えば私よりもあの子の方が上手いと思いますよ?」

 

 

「それでもここまでおいしいお茶を出せる人はそういないよ☆」

 

 

そう言いながらセラフォルー様はお茶を啜る。

 

 

あの子……というのは先輩の眷属の誰かでしょうか?ゼノヴィア先輩も頭にクエスチョンマークを浮かべながらシノンさんの話を聞いています。ユウさんはといえばソーナ会長に耳掃除してもらってますね。なんか幸せそうです……というかその獣耳は本物だったんですね……

 

 

そんな先輩の眷属……家族達のほのぼのとした様子を見ながらシノンさんが淹れてくれたお茶を口に含もうとした時、ふとセラフォルー様と視線が合いました。その瞬間彼女から私に向けらて発せられた唐突な言葉に私は思わず停止してしまいました。

 

 

 

 

「でも、変な縁もあったもんだね……昔ハチくんが助けた子が今こうしてまた再会してハチくんと暮らしてるなんて」

 

 

 

「え?」

 

その時……私の中で数週間前に思い至った……ゼノヴィア先輩がこの家に来た日に考えていたことが浮上し、今まで合わなかったピースがカチリと間違いなくはまった音が私の中でこだましていました。

 

 

 






あとがきでも言いますが本当にすみませんm(__)m

できる限り投稿できるようにはします。

本当にすみませんm(__)m

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