GATE ドイツ軍 彼の地にて、斯く戦えり   作:イブ_ib

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65話 極東

ベルクマンが空母ヴェーザーを

使ってイゼッタの能力を試した

 

結果

イゼッタは魔法を使える場所が決まっており、そこから出るとたちまち無力になるという事が判明した

 

損害

エイルシュタット軍

イゼッタ損傷なし

 

ドイツ軍

ヴェーザー空母 大破

駆逐艦一隻 中破

駆逐艦一隻 轟沈

 

空母エレベーター部損傷

自力航行不可能

フィヨルド港外にはイギリス海軍

が待ち伏せているため

港内からの脱出極めて不可能

 

ドイツ軍の完全敗北である

 

これにはレーダー元帥も

大激怒であった

ヒムラーに向けて

 

 

「貴殿の部下が指揮した作戦で、

わが海軍の空母に致命的な被害が被ることになった!わが海軍は空軍、陸軍に比べて圧倒的に戦力が少ない!その中の貴重な空母が一つお釈迦になったのだ!この責任貴殿はどう責任を取るおつもりか!」

「その節はとても申し訳なく思っている、部下の作戦が成功しなかったのは上官である私の責任でもある・・」

 

「長官殿、その空母に乗っていた我々空軍のパイロットも忘れてはなりませんな、空母は基本的に着艦、離艦が困難を極めます、ですのであの空母に乗っていたのは我が空軍でも選りすぐりの訓練を受けた兵なのです、それがたかが1人の魔法使いとやらで戦死者がでた 、この責任貴殿はどう取るおつもりか?」

 

「ゲーリング殿、それは貴方の空軍の兵が未熟だったからその魔女一人に何も出来なかったのではあるまいか?!」

 

「なにを?!」

 

「二人とも落ち着け!ともかく

この事について ヒムラー殿は部下に

軽率な行動は控える様に厳命、お願いする!」

 

◆◇◆◇◆◇

ベルクマンはある手紙を見ていた

 

「・・・フン 」

 

手紙を見た後鼻で笑うと

ビリビリと引き裂き屑かごに捨てた

 

「何だったんだ、今の手紙は?」

 

「なぁに、老人共の戯言だよ」

 

◆◇◆◇◆◇

 

「これはどうしたものか」

 

ディートリッヒが連合国側の新聞を読んで溜息をつく

 

新聞にあったのは、鉄屑となった装甲列車、死んだドイツ兵、その残骸を踏むように立ったパルチザンが歓声を上げ、パルチザンの群れの中に白き魔女イゼッタが立っている写真だった

 

先日も装甲列車が白き魔女に襲われ

犠牲になったようだ

 

ここの所白き魔女の活動に刺激されたのか、パルチザンの活動が活発になって来ている

 

ディートリッヒはまた溜息をついた

 

ココ最近はレレイ用の武器も何とか方針が見えており、皆頑張っているところだ、唯一の気がかりと言えば特地の仲間の事くらいである

 

□■□■□■□

 

特地における資源の確保も順調と言えるレベルであり、石油資源も小規模の精製施設を作ることが出来た

 

まだまだ得られる量は微々たるものだがそれでも進んでいた

 

ドイツ軍でも特地の獣人のみで構成された部隊なども編成された

 

そして・・・・

 

1941年6月22日

 

遂にドイツ軍がソ連を奇襲攻撃し

独ソ戦が始まった

 

ドイツは連戦連勝を重ね、

首都モスクワに迫る勢いであったが、ソ連兵の抵抗も思ったよりも強く 苦戦を強いられていた

 

そして10月に入り雨がひどくなりモスクワに目前まで迫ったドイツ軍は泥沼でひどく苦しめられることとなる、この泥沼で苦しめられている間にソ連軍は準備を整えるわけである

 

しかしそこにドイツ軍は特地兵で組織した部隊で侵攻を開始したのだ

 

寒さに強いウルフ種の兵や装甲をつけたオークを使い前進した

 

これにより少しずつではあるがソ連軍を追い詰めて行った

 

そして遂に・・・

ドイツ軍モスクワ占領

 

 

これによりスターリンとソ連兵は逃げ出したが、逃げ始めた時に冬が始まった、例年よりもはやく冬が始まったため補給もうまくいってなかった事もあり あまりにも悲惨な敗走となった、凍死した兵士が等間隔にズラズラと並んで倒れていたという

 

◇◆◇◆◇◆◇◆

 

1941年7月15日

東支那海上空

 

B-17数十機が悠々と飛んでいた

操縦員はそう、フライング・タイガーズ、アメリカ人義勇兵部隊とは名ばかりのほぼ現役アメリカ軍パイロットである

 

「そろそろフクオカ上空かな?」

 

「いや、まだ少しかかるみたいだ」

 

「まぁ、そう心配するこたぁねぇや、ジャップの戦闘機がこのフライングフォートレスを落とせるかよ」

 

機内は余裕綽々といった感じだ

 

 

◇◆◇◆◇◆

監視所の報告を受け飛行場から

海軍航空隊の零戦が迎撃にあたった

 

「! 見ろ いたぞ!」

 

「あのマーク・・・国民党か?!」

 

「なんて恐ろしいデカさだ・・・」

 

◆◇◆◇◆◇

 

「! ジャップの戦闘機が上がってきます!」

 

「対空機銃用意!」

 

「来るぞー!!」

 

◆◇

 

零戦のパイロットはB-17に照準をあわせトリッガーを引く、20ミリ機関砲が爆撃機に向かっていくが・・・

 

「馬鹿な!煙一つ吹いてないぞ!

20ミリだぞコレ!」

 

そういってる間にみるみる爆撃機は近づいて来る、ぶつかってしまうため直ぐに退避する

 

実はコレ5メートルほどの標的での射撃訓練を受けたパイロットが大型で尾部に防御火力を持つ四発重爆に対して、照準器の視野にあふれるため、相当接近したと錯覚して有効射程外から射撃して退避していることが原因であったという

(Wikipediaより抜粋)

 

 

「うっわ!!デカイ!」

 

「こんなんでビビってどうすんだ!

俺の真似をして見ろ!」

 

そういうと一機の零戦が急上昇を始める

 

「上に上がってなんになる!

対空機銃のいいマトだ!」

 

◆◇

 

「捉えたぞジャップ!!」

 

そう叫び零戦に照準を合わせるが・・・

 

「うおっ、眩しっ!」

 

太陽を背に上から突っ込んできたのだ

 

「これでも喰らえっ!!」

 

そう叫び20ミリ機関砲が唸る

 

たちまちB-17はハチノスとなり

空の要塞は爆発した




何気にソ連敗退してますね、ドイツ本国はイゼッタ中心ですから
ソ連は早急に負けてもらわんと困るのです、

あとは太平洋戦争はどう進めましょうかね

ジャップについて補足ヨロ!との事なので
Wikipedia貼っときます

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ジャップ

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