ヴォーリアバニーの機敏な動きは圧倒的でドイツ兵を苦しめる
ただ突っ込むだけでは華麗に避けられてしまい、強烈な蹴りをお見舞いさせられてしまう、既に何人かは
負傷している
「ここは俺が相手をする!
隊長達は別ルートから言ってください!」
ひとりの兵士がそう言いながら前に出た
彼は接近戦においては部隊の中では
右に出るものはいないと部隊内では言われている兵士だ
彼は銃剣を抜き、構える
その時
ドッカァーーン!!!
突如爆発が外から起こり、爆風が窓ガラスを揺さぶる
どうやら中庭制圧隊の工兵が
街中からディアボ邸に続く石門を爆破させたらしい
「何が起こった?!」
「とりゃあぁぁ!!!!」
バニーが驚いたのを好機とばかりに
斬りかかる
スレスレのところでかわすが
バニーの頬には切り傷ができていた
「くっ! 油断したわ!チェエエア!!」
ヴォーリアバニーは懐からナイフを
出し、迫って来た
火花と鮮血が飛び散る壮絶な戦いだ
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別ルートからディアボ捕獲に向かった一番隊
屋敷の中でも一際豪華な扉を蹴り開ける
そこは立派な寝室であった
「この部屋のどこかにディアボがいるぞ!探せ!」
「ベッドは暖かい!まだ近くにいる!」
ドイツ兵は捜索を続ける
そしてついに
「いたぞ!こんなところに隠れていやがったのか!」
ディアボをベッドの下から引きずり出した
「やっやめろ!貴様!私を誰だと
思っている!」
「やかましい!!」
腹を一蹴り
「ガハァ!!」
「お前達は先に行け!俺たちはあいつを助けに行く!」
そう言うと隊長と数人がバニーと戦っているあいつを助けに向かった
残りはディアボを引きずり外へ向かう
ーー中庭ーー
「お待ちしておりました!
はやく馬車の中へ! 乗車を完了させた馬車からすぐにこの街に出ろ!」
中庭には用意された馬車が並んでいた
「急げ!急げ!」
ドイツ兵を乗せた馬車は街中を駆け
街から脱出する
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「あと、数十分も無いぞ!」
「まってろ!今行くからな!」
バニーと兵士は身体中に切り傷を作り体力も使い果たしていた、満身創痍である
「・・・くそっ!!ここで死ぬなんて、それだけは・・」
ドイツ兵はそのまま倒れてしまう
「 どうせ所詮獣人で女だからと舐めていたのだろう!それが貴様の命取りだ!!! 死ね!!!」
ーーーー
「まだ勝負は終わっちゃいねぇ!!
撃てェー‼︎‼︎」
到着した兵士達がバニーに向けて一斉射撃をした、
「ギャアアアアアア!!!ディア・・ボ・・様」
バニーは体中に弾を食らい絶命した
「おい、大丈夫か?!」
「あぁ、手強い相手だった 隊長達が
来なかったら自分は死んでました」
◆◇◆◇◆◇◆
「さぁお前らが最後だ!急いで乗り込め!」
「急げ!急げ!」
残りのドイツ兵が馬車へと乗り込む
バカバッバカバッバカバッバカバッ
馬は持てる力を全て使って馬車を引く
そして門を抜けた辺りで・・・
地平線の辺りから光が出た
その次の瞬間
シュババババ!!!!!
丁度定刻どおりロケット砲がアルジャーノに向けて放たれた
無数のロケット弾の光はまるで
流れ星の様だった
その綺麗な流れ星はそのまま残酷にも街へ落ちて行った
ものすごい轟音と振動と共にアルジャーノは消し飛んだ
また、ロケットが飛んで来る
どうやら追いロケットらしい
アルジャーノは地図から消えた
ディアボとったどーー!!