GATE ドイツ軍 彼の地にて、斯く戦えり   作:イブ_ib

70 / 75
うさぎのメイドさんは殆どイラ=ナイコ宣言でした


64話 ディアボ捕獲作戦②

ヴォーリアバニーの機敏な動きは圧倒的でドイツ兵を苦しめる

 

ただ突っ込むだけでは華麗に避けられてしまい、強烈な蹴りをお見舞いさせられてしまう、既に何人かは

負傷している

 

 

「ここは俺が相手をする!

隊長達は別ルートから言ってください!」

 

ひとりの兵士がそう言いながら前に出た

 

彼は接近戦においては部隊の中では

右に出るものはいないと部隊内では言われている兵士だ

 

彼は銃剣を抜き、構える

 

その時

 

ドッカァーーン!!!

 

突如爆発が外から起こり、爆風が窓ガラスを揺さぶる

どうやら中庭制圧隊の工兵が

街中からディアボ邸に続く石門を爆破させたらしい

 

 

「何が起こった?!」

 

「とりゃあぁぁ!!!!」

 

 

バニーが驚いたのを好機とばかりに

斬りかかる

 

スレスレのところでかわすが

バニーの頬には切り傷ができていた

 

「くっ! 油断したわ!チェエエア!!」

 

ヴォーリアバニーは懐からナイフを

出し、迫って来た

 

火花と鮮血が飛び散る壮絶な戦いだ

 

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

 

別ルートからディアボ捕獲に向かった一番隊

 

屋敷の中でも一際豪華な扉を蹴り開ける

 

そこは立派な寝室であった

 

「この部屋のどこかにディアボがいるぞ!探せ!」

 

「ベッドは暖かい!まだ近くにいる!」

 

ドイツ兵は捜索を続ける

 

そしてついに

 

「いたぞ!こんなところに隠れていやがったのか!」

 

ディアボをベッドの下から引きずり出した

 

「やっやめろ!貴様!私を誰だと

思っている!」

 

「やかましい!!」

 

腹を一蹴り

 

「ガハァ!!」

 

「お前達は先に行け!俺たちはあいつを助けに行く!」

 

そう言うと隊長と数人がバニーと戦っているあいつを助けに向かった

 

残りはディアボを引きずり外へ向かう

 

 

ーー中庭ーー

 

「お待ちしておりました!

はやく馬車の中へ! 乗車を完了させた馬車からすぐにこの街に出ろ!」

 

中庭には用意された馬車が並んでいた

 

「急げ!急げ!」

 

ドイツ兵を乗せた馬車は街中を駆け

街から脱出する

 

▲▼▲▼▲▼

 

「あと、数十分も無いぞ!」

 

「まってろ!今行くからな!」

 

 

バニーと兵士は身体中に切り傷を作り体力も使い果たしていた、満身創痍である

 

「・・・くそっ!!ここで死ぬなんて、それだけは・・」

ドイツ兵はそのまま倒れてしまう

 

「 どうせ所詮獣人で女だからと舐めていたのだろう!それが貴様の命取りだ!!! 死ね!!!」

 

ーーーー

 

「まだ勝負は終わっちゃいねぇ!!

撃てェー‼︎‼︎」

 

到着した兵士達がバニーに向けて一斉射撃をした、

 

 

 

「ギャアアアアアア!!!ディア・・ボ・・様」

 

バニーは体中に弾を食らい絶命した

 

「おい、大丈夫か?!」

 

「あぁ、手強い相手だった 隊長達が

来なかったら自分は死んでました」

 

 

◆◇◆◇◆◇◆

 

「さぁお前らが最後だ!急いで乗り込め!」

 

「急げ!急げ!」

 

残りのドイツ兵が馬車へと乗り込む

 

バカバッバカバッバカバッバカバッ

 

馬は持てる力を全て使って馬車を引く

 

そして門を抜けた辺りで・・・

 

地平線の辺りから光が出た

その次の瞬間

 

シュババババ!!!!!

 

丁度定刻どおりロケット砲がアルジャーノに向けて放たれた

 

無数のロケット弾の光はまるで

流れ星の様だった

 

その綺麗な流れ星はそのまま残酷にも街へ落ちて行った

 

 

ものすごい轟音と振動と共にアルジャーノは消し飛んだ

 

 

また、ロケットが飛んで来る

どうやら追いロケットらしい

 

 

アルジャーノは地図から消えた

 




ディアボとったどーー!!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。