GATE ドイツ軍 彼の地にて、斯く戦えり   作:イブ_ib

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60話 円盤

1940年5月

ーーダンケルクーー

地上部隊をスツーカから援護すべく

スピットファイアが向かっていた、

すると無線機からおかしな音が流れ始め僚機との通信が取れなくなってしまったのだ

 

「応答せよ!応答せよ!

こちら三番機応答願います!」

 

マイクに向かって怒鳴れど返事は一向に返ってこない

 

その時またあの音が聞こえてきた

 

《・・・・プーティウィッ・・・・プーティウィッ・・・・》

 

「くそっ!またあの音だ、何の音なんだ! あれは??!!!」

 

パイロットは己の目を疑った

 

自分の目の前に喩えるならば灰皿を

逆さまにしたような形の飛行物体が

現れたのだ

 

そしてその機体にはしっかりと

あのナチのハーケンクロイツが

書かれていた

 

その後機体下部が青白く光りだしたと思うと、見る見るうちに速度を上げ見えなくなってしまった

 

その様子をパイロットは只々

見ているだけしか出来なかった

 

 

ーーー

「へへへ!今頃連合のヤツら腰抜かしてやがるぜ!」

 

「あまり目立つような事はするなよ

とは言っても目立ったところで

奴らにこいつを落とせる訳は無いが」

 

ーーハウニヴーー

パイロット3名

最大乗員パイロット含め9名

巡航速度1500キロ

最高速度2300キロ

 

この機体は特地の鉱石魔法を活用して出来た物である

 

特地における鉱石魔法の中でも

ランクの高い浮遊魔法を使える石を用いられる

 

特地ではこの石をつかい国を浮かばせようとしていた国もあったがその全てが失敗に終わっているという

 

しかしドイツはそれを航空機という形で成功させた

 

この円盤開発は親衛隊が行なっており、特務のクローンによる白き魔女復活で発言力の増加に対抗すべく開発した

 

その特務の中でも特地の魔女のチームとその白き魔女のチームに分かれていた、

 

----

 

ダンケルクの海岸ではイギリス兵が

友軍の救助を待っていた

 

その時はドイツ軍はアラスの戦いでの連合軍の反撃を近く行われる連合軍の本格的な反攻作戦の端緒と誤認し、

酷使した機甲部隊の温存をはかり、また空軍大臣ヘルマン・ゲーリングの大言壮語もあって、ドイツ空軍による攻撃でこれを阻止しようとした

 

その為親衛隊で開発していたハウニブは空軍と共に攻撃に出撃した

 

しかしその頃、エイルシュタットから友軍を助ける為、イゼッタがランスを引き連れ出撃していた

 

ーースツーカ隊ーー

 

スツーカ隊は早速イギリス軍に

攻撃を仕掛けるが、地面は柔らかい

砂浜で威力は減衰し、まともな

攻撃が出来ない

 

その様子を見てスツーカのパイロットは悔しそうにつぶやく

 

「くそ、そこまで効果がないか・・・しかしまだまだ仲間がいる・・・? なんだあれは?

!!まさか!!!」

 

彼の目線の先には対戦車ライフルに跨った白い格好の少女が見えた

遂にあのケネンベルクの部隊を壊滅させたあの連合の白い魔女が現れた

 

「くそぉ!奴が出やがった!撃て!撃てぇ!絶対に寄せ付かせるな!」

 

後部銃座は必死に撃ちまくるが

ランスはスツーカのはねを貫き

後部銃座手の脳漿をぶちまけ

パイロットの腹を貫いた

 

ハウニブはスツーカが片っ端に落とされている中を飛び回り、地上にいる敵軍に向けて

下部に搭載した2連装の37ミリ機関砲が火を噴き、イギリス兵の命を刈り取って行く

 

 

【挿絵表示】

 

下ではイギリス兵は見たこともない飛行体を見て、パニックに陥っている

 

「かわいそうだがスツーカ隊は囮になってもらう!下にいるトミーをブッ殺せ!」

 

SS中尉が喚き立てる

 

「しかし!一方的にやられている味方を見殺しには出来ません!!

こいつであれば白い魔女を倒すことも!」

 

「任務を放棄する気か貴様!

我々の任務は逃げようとするトミーどもの殲滅だ!」

 

しかしそんな時

 

「後ろ五時の方向! 奴が来ます!!」

 

白い魔女はハウニブをターゲットに

したらしい

 

「ふん!しょうがない、トミーの前にあの白い蝿を駆除しろ!」

 

 

 

ここにハウニブとイゼッタの戦いが始まった




ハウニブ登場であります
プーティウィッとは宝島社の本でハウニブについての仮想戦記の小説があり、その中からとったものです

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