GATE ドイツ軍 彼の地にて、斯く戦えり   作:イブ_ib

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53話 アカ

門ーー

 

「全員乗車確認!」

 

「全車発車!!」

 

「第二部隊用意完了!」

 

門の前ではドイツ軍の大部隊が内地へと戻る用意をしていた

 

これはドイツ軍が帝国を制圧し、その後作ったピニャの新生帝国軍に

特地の管理をしてもらう為である、勿論後ろにはドイツがいるため心配入らない

 

そして内地へと戻った部隊はポーランド戦線へと回されることとなっていた。

 

「・・・すっかり人通りが少なくなっちまったねぇ」

特地調査から戻ってきたディートリッヒはビールを飲みながらそう呟いた、幸か不幸かディートリッヒの第三偵察部隊は内地へとは戻されなかった

 

「まぁいいじゃないですか、内地では戦死者もやっぱり出てるみたいですし」

ラインハルトは写真を眺めながらそう言った

 

「・・・この野郎・・・恋人持ちは安堵でしょうねぇ」

 

なんとラインハルトは調査中にアルペジオに一目惚れしてしまい

告白したらなんとOK、そのまま恋仲になってしまったのであった

勿論ディートリッヒは不機嫌極まりなかった・・・

 

●〇●〇●〇●

 

新生帝国ーー帝都

 

そこでは復興作業が連日続いていた

 

そんな光景をただ眺めている男がいた、ディアボだ

 

ディアボはあの戦いの後ドイツ軍から厳しい尋問を受け

その後、第二皇子の称号を剥奪され、帝都内の屋敷に軟禁されていた

 

「・・・不愉快極まりない・・・何故この俺がこんな目に遭わなければならぬのか!」

 

ディアボはそう叫んでいると世話人が入って来た、

「ディアボ様に会いたいと尋ねてきた人が来たのですが」

 

「・・はて、こんな状況の俺になんの用なのか?まぁいい通せ」

 

 

□■□■□アカ■□■□

「初めましてディアボ様、わたくしゴルボア・デュヒルデルテと申します」

「こんな状態の俺に何の用かな?」

 

「突然ですが、ディアボ様はこの状況にどうお思いですか?」

 

「そりゃ納得いかんさ!あんなナチスとか言う奴らに支配されてしまって、皇子の称号も取られてしまったからな!」

 

「やはりもう1度皇子の座へと戻りたいですか?」

 

「そんな事が出来たら苦労せんよ」

 

「・・・ところができるかもしれませんよ」

男はそう言うと一冊の本を取り出した

「なんだこれは?」

「それでは私は失礼します、1週間後にその本を読んだ感想を聞きに来ますので、では」

 

男が帰った後、ディアボはその本を読んでみた

その本には共産主義についての事が事細かく書いてあった

そして、労働者階級の指導者となり革命を起こし国のトップになる方法も書いてあった、これを見たディアボは雷を撃たれた気分となった

 

「これさえあれば、俺は国の頂点になる事が出来るのか・・・

なんて素晴らしいんだ!!!」




真っ赤なお鼻のーヨシフおじさんはー
いっつもみんなのー笑いものー♪

スターリン「よろしい、ならば粛清だ」

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