GATE ドイツ軍 彼の地にて、斯く戦えり   作:イブ_ib

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46話 ドイツの拳

ドイツ軍陣地を偵察に行っていた帝国兵たちは見てきたことをありのまま上官へと伝えた、

「これがやつらが言う蛮族の武器か・・・」

目の前には証言をもとにしたイラストが描かれていた

馬車のような車輪に大きめの筒、これを見た上官は笑いながら

「どうやら蛮族も似たようなものを複数持っているようだが、

我々帝国の作った魔導砲の劣化複製品に過ぎん!」

そう叫ぶと再攻撃の司令を出した

 

そんなことをしている影で偵察兵が地面に穴を掘っていた

「おい、お前こんなところに穴ほってどうするつもりだ?」

通りかかった2人の帝国兵が声を掛ける

 

「見ての通り敵の攻撃から身を守る穴よ」

「何バカ事言ってんだ」

「ゴミを投げ込まれないように気をつけろよ」

そう笑いながら去ってゆく、そこへ知り合いの帝国兵がやって来た

「よう、俺も手伝わせてくれなんか変に胸騒ぎがするんだ」

「やっぱりお前もか、」

偵察兵は前にも強力魔法の使い手が多い種族の所と戦争をした時

敵の爆発からできたくぼみを使い、爆発から身を守った事がある

その事を思い出し穴を掘り始めた

〇●〇●〇●

そして、二人分が入る穴ができた

その時

「発射ぁ!!」

叫び声と共に魔弾が発射された

 

「「あーあ、やっちゃった・・・」」

2人は力なくそう呟いた

〇●〇●〇●

 

ドイツ軍陣地観測所

 

「!、帝国軍方向から光弾を確認!」

「総員壕へ退避せよ!」

 

帝国が発射した魔弾はドイツ軍陣地のはるか後方に着弾した

 

光弾の発射位置の検討をつけた野砲部隊は射撃準備を始める

「全野砲、射撃用意完了!!」

「てっーーー!!!」

 

150ミリ砲5門が帝国軍に向けて一斉に火を吹いた

 

〇●〇●〇

帝国軍陣地

 

もう1度魔導砲を撃ち込むため兵士達が準備をしているその時だった

 

ヒュルルルルルル

遠くから笛を吹いたような音が聞こえ・・・

一人の兵士が指を指しながら

「おい、あれなn」

言い終える前に兵士は消し飛んだ

帝国軍陣地のど真ん中に着弾したのだ

この爆発により魔導砲は木っ端微塵になった

「ヤバイ!!逃げろ!!!」

 

帝国兵達は一斉に逃げ出すが

至る所に弾が降り注ぎ兵士を吹き飛ばしていく

 

司令部、武器、食料、全てをあらかた吹き飛ばした所で砲撃は終わった

 

「ふぅ・・・やっと終わったか・・・」

 

そう言いながら2人の兵士が穴から這い出てきた

 

周りを見渡すと僅かに生き残っているのがちらほら見受けられるだけで、殆どが肉片と化していた、その僅かな生き残りも殆どが腕がもげてたり体がちぎれてたりとほぼ死んでいるようなものだった

 

「こいつぁひでぇや・・・」

 

すると・・・

「おい!なんか変な音聞こえねぇか?!」

成程確かに聞き慣れない音が聞こえてきた

鎧を着て動いている時に聞こえる鉄と鉄のぶつかる音を何倍も大きくしたような・・・

そんなふうに思っている時すぐ近くの森の木がミシミシと折れてゆくような音も聞こえてきた

そして二人の兵士の目の前にI号戦車と随伴歩兵が現れた

砲撃を終えた後制圧の為進軍を開始したのだ

 

「まってくれ!!降伏する!!!降伏するから殺さないで!!!」

兵士らは武器を捨て、両手を上げた

近くにいた兵士達もとっくに士気を無くしており

すべてが捕虜となった




最近は書く気が湧かなかった・・・


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