この話を楽しみにしてくれてる人は・・・
いねぇか!(´・ω・`)
特地情勢
それは世界各国みんなが知りたいことであった
1940年ドイツ軍がポーランドに侵攻し、国際世論が反独に傾こうとも皆がドイツからくるその情報を望んだ
ドイツから送られてくる情報はみなが待ち望んでいるものであった
エルフ、ゴブリン、獣人、亜人、そして中世ヨーロッパそのものの暮らし、送られてくる情報は皆を飽きさせることは無かった
しかしその情報は特地情勢という名の池のほんの上澄みでしか無かった
アルヌスでは軍の統制下にあり、軍票が流通している
街中では常にゲシュタポが監視しており、店もアルヌス労働戦線が支配していた、反乱分子を吊るす絞首台も街中に置いてある
イタリカはイタリカ自警団が発足してからはドイツ軍の抑圧が少なくなったが、やはりゲシュタポがおり影で動き回り、見えない恐怖で
イタリカ市民を恐怖のどん底に叩き落とした。
しかしそのような情報は一切門の外には出てこなかった
厳重な情報統制を行ったのだ
ラジオでもゲッベルス等が連日のように特地はなんの問題もなく安全に統治されていると演説した
もしこの世界に古村崎がいたらすぐに処刑されていたであろう
〇●〇●〇●
ドイツ軍は特地おける物資運搬の効率化を目指し
アルヌスからイタリカおよそ200kmの鉄道設営に乗り出した
労働者として使ったのは
特地で募った労働者とベルリン襲撃やその他の小競り合いで捉えた捕虜を使った
募集できたものには給料、有給休暇が与えられたが
捕虜などは強制労働だった
いま帝国軍捕虜が線路を敷くため整地している最中である
「くそ、蛮族共が今に見ていろ!」
「おい、余計なこと言うなよ何されるかわからねぇんだから」
「貴様は帝国軍人としての誇りはないのか!」
「誇りも何も死んじゃあ元も子もないからなぁ」
「くそが!」
〇〇〇
鉄道設営と並行して特地での銃器製造の準備を進めていた
銃はk98kを簡易製造出来るようにした単発式ライフル
のk98bであった
機材は本土から運んで、特地で雇い製造工程を教えながら作らせた
〇●〇●〇
話はイタリカへと戻る
「師団長!150mm砲の準備、全て完了しました!」
「よし分かった」
そのようなやりとりをしている時偵察に来た帝国兵2人が
陣地に並んでいる5門の150ミリ砲を目撃する
「おっおい!なんだありゃァ!」
「シィ!静かにしないとバレるぞ!」
「誰だ!!!そこにいるのは!!」
そう言うやいなや声が聞こえた茂みにMP40が撃ち込まれるが2人は命からがら逃げることが出来た
衝撃の語録の無さ!浮き彫りになる息吹の頭の悪さ!!
取り敢えず次回からドイツ軍のターンです