GATE ドイツ軍 彼の地にて、斯く戦えり   作:イブ_ib

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いやー夏休みが終わりましたね


43.5話 イタリカ自警団結成×特地探索記1.5話目

「1940年3月ドイツ軍がポーランドに侵攻!!」

この報はすぐ世界に伝わった

特地も例外ではない、むしろ侵攻の為に特地の兵を本土の方に回す準備をしていたのだ、新型戦車の大部分も本土へと送られた

 

その為特地では人員が不足していた、特地攻略が遅れたのもその為である、その遅れをとるために現地民で結成した武力組織を作るのはどうか?というような案が挙がった

 

幸いイタリカ近辺の獣人種族の大半は帝国などに不満を持っており

彼らにもその動きに賛成の声が多く挙がった

そしてイタリカ防衛の為の自警団が結成された

 

主な構成は元からいたフォルマル家の兵士の他、近辺の集落にいた青年獣人である

 

彼らにはk98kや型落ちしたMP28が渡された、

フォルマル家昔からに使えていた兵士は見たこともない短機関銃を嫌がり剣に固執していた者もいたが大半の兵士には好評だった

 

今彼らにはドイツ軍教官をつけ徹底的に訓練させているが

さすが文明が劣っていても兵士だ、きつい訓練にも耐えてついてきている、獣人の方も体の作りが違うためかk98kを持ちながら軽々と高く積んだ土嚢を飛び越え城門を駆け上がっていった

 

後は銃をしっかり撃てるようになれば、ドイツ軍の負担も減るだろう

彼らはさっきも言ったが、帝国をよく思ってなく、我々を帝国からの支配からの解放軍だと思っている人も多い

 

いきなりだがディートリッヒの方はと言うと

彼らは学都ロンデルへと向かっていた

レレイは運転が楽しいとハンドルを離さず

テュカはシタールを弾いて

ロウリィはディートリッヒのノートを覗き見

ナインハルトはキツキツの車内にぐったりしており

当のディートリッヒ本人は呑気に外に見えるものをノートに描いていた

 

「学都ロンデルはすぐそこ、あの稜線を越えれば見える」

 

「あっ!ホントだ見えた!」

 

学都ロンデルーー

「くっそみたいに混んどるなここ」

 

ディートリッヒは小人と猫のカップルを見ると

「いーなー俺も恋人欲しいなー」

 

「あれ?中尉?恋人いないんスカ?」

 

「ぶつぞ?」

 

そんなくだらないやり取りを交わしていると

 

「じゃあわたしぃが先に行って宿とっとくわぁ」

 

そう言うとロウリィが出ていった

 

「あいつここ来たことあんのかな?」

 

「900年以上生きてるんだからあるかもね、」

 

しばらく車を進めるとロウリィが手を振っていた

 

「書海亭 ロンデルでは老舗よぉ」

 

「聖下のお付の方々ですね?扉付きの厩にご案内します」

 

そして自動車を入れた厩の扉に触れた人を絶対殺すほどの威力の術が掛けられた

 

「ここのロンデルってとこすげぇんだなぁ」

そういいながらディートリッヒは厩の扉に寄りかかった

「あっ!?!中尉いけません!」

そう言い終わる前に

「アビバッッ!!」

ディートリッヒは空高く舞い上がりそして気絶してしまったとさ


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